ベルト・バックル修理 革漉き・裁断 伊東金属製作所

革ベルトやバックルの修理、革漉き、革の型抜きその他、幅広く紹介して行きます。

フェラガモベルト バックル修理

2018-01-29 15:01:51 | フェラガモ修理

フェラガモのベルト修理依頼です。


最近多い修理依頼です。
ベルトがバックルから抜けてしまうと言う症状です。
連絡をいただくと、すぐに原因は、ピン!ときます。
厚さが合っていないからです。
バックルに対してベルトが薄いのです。
原因はご自分で交換されたり、カットされたり、まだ薄くて抜けるなら良いですが、最悪のケースだと、ベルトが傷んだので市販のものに交換して、厚いのに無理やり入れてバックルを破損するケースですね。その場合、ほとんど修理は出来ないです。


このベルトの場合、ご自分でカットされたようなのですが、糸止めの処置をしていないので、糸がほつれて、中の芯の劣化と合わせて、芯材が千切れてベルトが薄くなってます。


ベルトの厚みを調整する修理が必要です。


サンドイッチのように、中に芯材を挟み込みます。
接着して、油圧プレスで圧着します。


ちょこっと白いのが見えるので革用の顔料で塗装します。


挟みこんで修理完了です。


こちらもフェラガモのベルトです。
ピンが曲がってます。


曲がったピンは真鍮製なので戻すこともできるのですが、メッキがひび割れてしまっているので交換します。
根元を切断して取り外しました。
しっかりした作りなので、壊してはずすのも一苦労です。


取り付けました。
ニッケルサテーナと言う磨り模様のメッキに合わせて、ピンもサテーナ風に加工してます。
サテーナはメッキを厚付けして擦るので、曲げられたピンはメッキが割れてるんですね。
厚付けすると艶も出ますが、割れやすくなります。


装着時はこんな感じです。
かっこいいですね。


ちなみにこの修理にこれだけの工具使いました。
ほとんどは昭和初期の祖父の代からの、手作りの工具たちです。



こちらもフェラガモのバックルです。


バックルの連結ですね。
良くある抜け落ちです。
下側が紛失です。


挿入用の部品を作ります。


打ち込むだけだと、重力に魂を引かれ・・
いや、重力に負けて抜け落ちてしまうので、抜け落ちないように一工夫しています。
私が直したのは抜けませんよ。
自信があるので一年保証付けてます。


修理完了です。

修理受付は、メールかLINEで、画像送付の上、お申込みいただくようお願いしています。
お電話でのお問い合わせも受けておりますが、お電話のみでは状態が確認できませんので、お見積りは正確には出来ません。ある程度幅を持った回答となります。
お電話いただく場合でも、まず画像をお送りいただいてからのお問い合わせであればスムースにお見積もり出来ます。


持込いただく場合、留守にするときもございます。
できれば事前にご予約ください。

土日はお休みです。
よろしくお願いします。


伊東金属製作所
03-3886-6271
info@itokinzoku.co.jp
東京都足立区足立2-34-2
LINE ID:itokinzoku



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