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トレンチコートのバックル修理です。
こちらは山口県のお客様からで、革がボロボロになってきたので、接着剤で固めて持たせていたらしいのですが、とうとう、小さいバックルの革が剥がれてしまったので、修理をお願いしますとのことでした。
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修理完了後の写真です。
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こちらは袖のバックルが剥がれてきたので、ウエストはどうしようかお悩みでしたが、
直すなら一緒にと言うことで、3点修理です。
このバックルは塗装ですね。
もともと白っぽい革でバックルを作って、塗料でミシン糸ごと色を染めるんです。
アパレルではよく使う手法です。
なので、革よりも、塗膜がポロポロ剥がれてきてしまってます。
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中身はこんなんです。
バックルを作ってから、表面だけ顔料で染めたものです。
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このくらいの色目ですかね。
この革で修理します。
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修理完了です。
修理前よりはるかに作りの良いものになりました。
元々は塗装したバックルでしたからね。
塗装だと何色か展開しても、塗料の色を変えれば何色も作れるのです。
なので、アパレル業界ではよくある手法なのです。
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最後は練馬区から持込のお客様です。
ちょっと遠いのですが、ぜひ、直す人に直接お願いしたいというご希望でした。
クリーニングに出したら、袖だけ真っ黒こげになって帰ってきたそうです。
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クリーニングの表記タグを見ても、
Cover or remove all lether buttons and backles before cleaning.
と、書いてあります。
革のバックルはクリーニング前にカバーするかはずせと。
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ウエストバックルに近い色で直しますが、限界はあります。
この革が一番近い感じでした。
欲を言えば少しだけ濃いと良いのですが。
ただ、色は揃わないことは事前にお客様へのもお伝えしてあります。
できるだけ頑張るとも。
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修理完了です。
このトレンチコートは袖のベルトがはずれないのです。
なので、コートごとお持ちいただきました。
たぶんはずれないから、そのままクリーニングしたんでしょうね。
ひどいものです。
そもそも革はクリーニングできませんから。
修理見積もり依頼は、メールかLINEで、
画像を添えてお願いいたします。
平日のみとなりますが、直接いらしていただいても結構です。
ただ、留守がちなので、事前にご連絡お願いいたします。
03-3886-6271
伊東金属製作所
info@itokinzoku.co.jp
東京都足立区足立2-34-2
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