
評価:★★★☆【3,5点】
世の中をこれだけ否定していれば、あとは案がいと楽かも。
ボリスの知的な会話に行きすぎ感も感じるけど
これが意外と的を得ているんです。
2011年度初となる映画はウディ・アレン監督作の
シニカル・ムービーなる本作にしてみました。
昨年こそ見逃してた映画ですが、これは年初めに観る作品として
案外と良かったのではないでしょうか。
◇
かつてはノーベル賞候補になるなど天才物理学者と持てはやされ、
順風満帆かに思われたボリス。
だがそんな彼も、自ら招いた災いを機に今ではすっかり落ちぶれ、
冴えない独身中年に成り下がっていた。
こうして淡々と日々をやり過ごしていたボリスはある夜、
南部の田舎町から家出してきた若い娘メロディと出会う。
彼女に同情したボリスは、数日だけという約束で自分のアパートに
泊めてやることに。ところが一緒に暮らすうち、メロディはなぜか
親子ほども歳が離れ、会話もまるで噛み合わないボリスを
“運命の相手”と思い込んでしまう。
さらには、愛する娘の後を追って彼女の両親も相次いで現われる始末で、
事態はますます複雑になってしまい…。
<allcinema>
◇
嘗てはノーベル化学賞にノミネートされたという自負が
主人公の人格を一定レベルの位置まで押し上げてしまい
その後は、その高い地位であったことを現在まで引きずり続ける
思いっきり勘違いしているボリス爺さんってところでしょうか。
なにを言うにも上から目線なところが可笑しい。
彼の友人たちもそんなボリスを仲間にしているのは
やっぱり年齢的に老い先短いということが仲間意識を
より強いものにしているのかもしれない。(いや、これは失敬!)
ボリスの毒舌をまともには聴いてないからこそ
うまくやって行けてるのでしょう。
ボリス自身も心底本音でそう言ってるとは思えないからです。
なぜなら、彼の言う“安定した毎日”を崩すかのように突如現れた
ひとりの家出娘によりボリスの生活が徐々に変化して行くこと。
もちろん、最初は彼女に毒を吐くのですが、いつしか
彼女の純粋さに惹かれて行ってしまい、それを自身で否定しようにも
ボリス自身、そこまで世の中を拒否しているわけではなかった。
いいですね~!ストーリーの終盤になる頃には
ワタシ自身、ボリスの人間性に共感しちゃったりして!
彼の言うことにも一理あって、ワタシもココロの奥底にあるものは
主人公とそんなに変わらなかった気がしてきました。
2度目の飛び降りはビックリしました。
劇場内も「あ~!」っていう悲鳴に近いものがあちこちから(笑)
最後はすべてのカップルが出来上がり、なにはともあれ
みんな丸く収まった気持ちの良い展開はまさにハッピーエンド!
正月映画には持って来いかというところですかね~。
追記)
・家出娘があそこでボリスに乞う台詞に大笑い!
それに対して、「2分だけ(家に)入れてやる」って2分に爆笑!
でも、なんやろね~、それがいつしか同居する展開になっていくのには
世の中、どこで運命の糸が結ばれているのか判りません(笑)
・家出娘を探してやってきた母がボリス家で嫁となっている娘を見て
失神するが、その後の母の展開にウディ・アレンの優しさをみた。
ひとって気持ち次第でこんなにも見た目が変わるものなのね。
・仲間に言う家に転がり込んだ家出娘の評価が徐々に上がっていくのが
ある意味、ヤモメ男のせつなさとでもいうのでしょうか。
・子供相手にチェスを指導し金を子供から受け取るシーンには大受け!
・こういう毒舌思考の映画に相反し、ユル~く笑ってみるのもいいかも。
これはすでに有名な脱力系のアニメですが、動きや台詞が超リアル!
Peeping Life 「花見の場所取り」編
---------------------------------------------------------------
監督:ウディ・アレン
脚本:ウディ・アレン
撮影:ハリス・サヴィデス
音楽:?
出演:ラリー・デヴィッド/エヴァン・レイチェル・ウッド/パトリシア・クラークソン/
ヘンリー・カヴィル/
『人生万歳!』
世の中をこれだけ否定していれば、あとは案がいと楽かも。
ボリスの知的な会話に行きすぎ感も感じるけど
これが意外と的を得ているんです。
2011年度初となる映画はウディ・アレン監督作の
シニカル・ムービーなる本作にしてみました。
昨年こそ見逃してた映画ですが、これは年初めに観る作品として
案外と良かったのではないでしょうか。
◇
かつてはノーベル賞候補になるなど天才物理学者と持てはやされ、
順風満帆かに思われたボリス。
だがそんな彼も、自ら招いた災いを機に今ではすっかり落ちぶれ、
冴えない独身中年に成り下がっていた。
こうして淡々と日々をやり過ごしていたボリスはある夜、
南部の田舎町から家出してきた若い娘メロディと出会う。
彼女に同情したボリスは、数日だけという約束で自分のアパートに
泊めてやることに。ところが一緒に暮らすうち、メロディはなぜか
親子ほども歳が離れ、会話もまるで噛み合わないボリスを
“運命の相手”と思い込んでしまう。
さらには、愛する娘の後を追って彼女の両親も相次いで現われる始末で、
事態はますます複雑になってしまい…。
<allcinema>
◇
嘗てはノーベル化学賞にノミネートされたという自負が
主人公の人格を一定レベルの位置まで押し上げてしまい
その後は、その高い地位であったことを現在まで引きずり続ける
思いっきり勘違いしているボリス爺さんってところでしょうか。
なにを言うにも上から目線なところが可笑しい。
彼の友人たちもそんなボリスを仲間にしているのは
やっぱり年齢的に老い先短いということが仲間意識を
より強いものにしているのかもしれない。(いや、これは失敬!)
ボリスの毒舌をまともには聴いてないからこそ
うまくやって行けてるのでしょう。
ボリス自身も心底本音でそう言ってるとは思えないからです。
なぜなら、彼の言う“安定した毎日”を崩すかのように突如現れた
ひとりの家出娘によりボリスの生活が徐々に変化して行くこと。
もちろん、最初は彼女に毒を吐くのですが、いつしか
彼女の純粋さに惹かれて行ってしまい、それを自身で否定しようにも
ボリス自身、そこまで世の中を拒否しているわけではなかった。
いいですね~!ストーリーの終盤になる頃には
ワタシ自身、ボリスの人間性に共感しちゃったりして!
彼の言うことにも一理あって、ワタシもココロの奥底にあるものは
主人公とそんなに変わらなかった気がしてきました。
2度目の飛び降りはビックリしました。
劇場内も「あ~!」っていう悲鳴に近いものがあちこちから(笑)
最後はすべてのカップルが出来上がり、なにはともあれ
みんな丸く収まった気持ちの良い展開はまさにハッピーエンド!
正月映画には持って来いかというところですかね~。
追記)
・家出娘があそこでボリスに乞う台詞に大笑い!
それに対して、「2分だけ(家に)入れてやる」って2分に爆笑!
でも、なんやろね~、それがいつしか同居する展開になっていくのには
世の中、どこで運命の糸が結ばれているのか判りません(笑)
・家出娘を探してやってきた母がボリス家で嫁となっている娘を見て
失神するが、その後の母の展開にウディ・アレンの優しさをみた。
ひとって気持ち次第でこんなにも見た目が変わるものなのね。
・仲間に言う家に転がり込んだ家出娘の評価が徐々に上がっていくのが
ある意味、ヤモメ男のせつなさとでもいうのでしょうか。
・子供相手にチェスを指導し金を子供から受け取るシーンには大受け!
・こういう毒舌思考の映画に相反し、ユル~く笑ってみるのもいいかも。
これはすでに有名な脱力系のアニメですが、動きや台詞が超リアル!
Peeping Life 「花見の場所取り」編
---------------------------------------------------------------
監督:ウディ・アレン
脚本:ウディ・アレン
撮影:ハリス・サヴィデス
音楽:?
出演:ラリー・デヴィッド/エヴァン・レイチェル・ウッド/パトリシア・クラークソン/
ヘンリー・カヴィル/
『人生万歳!』
こんなビデオを延々デモで流してた気がする(=^_^=)
で、しばらく立ち止まって観てた気がする(=^_^=)
「花見手当」ネタってのは、何となくリアルで笑えないけど、
まぁユル~くて、これはこれで楽しいですね。
って言うか、まだまだ周囲に取れる場所はあると思うが。。
※本作ってば、アレン監督ご自身はカメオされてるんですかねぇ?
本年もどうぞ宜しくお願いします!!
今年は映画館に出かける時、何か目印を身につけましょうか(爆)
うんうん。
ウンチクはチトうざいとも思ったけど、核心ついてるんだよね。
回り回ってのハッピー・エンド、年末年始に良さそうです。
ちなみに、私の洋画納めはこれでした(笑)
パトリシア・クラークソンが良かったな~両脇の男は要らないけど、降って湧いたようなキャリアが羨ましいですよ!
そうそう、こちらもイオン店内のとある雑貨屋で延々と流してます。
これ観だすと止まらない(笑)
この「花見の場所取り」の女の子が可愛いなって(爆)
このDVD第一巻をまるごとアップしてるサイトがありましたよ。
http://ja.justin.tv/kisk8889/b/264893953
投稿者の雑音をきにしなければこれはこれでお得かも^^
本作、ウディおじさんはカメオしてません。
変わりに主人公が完全になり切ってます^^
今年もよろしくお願いしますね^^
今年はどこかで鉢合わせしたいですね~
そうそう!目印って、それいいかも!
ワタシは、フェンシングマンの格好でもしていこうかな~(爆)
この作品、オリーブリーさんの評価で観に行く気になったのでした^^
パトリシア・クラークソンの滑らかな台詞回しは、ほんと役者でしたね~(笑)
また彼の口もとの清潔さも高評価の一因だったとかね^^
そうですね、ボリスというのは、強烈なキャラですが、仰るように、共感するところもありましたよね。それでは、またよろしくです。
ボリスは自分の領域はガッチリ守るタイプでしたね。
でも、こういうひとは、案外メロディのようなタイプに弱いのかもしれませんね^^
こちらこそよろしくです。