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評価★★★☆【3.5点】
サイコパス演じるFukase氏の細かい演技が秀逸。
◆
画力はあるものの悪役キャラクターを描くことができずに
万年アシスタントに甘んじていた山城圭吾は、
スケッチに向かった先で一家殺人事件の現場に遭遇し、
犯人の顔を目撃してしまう。
そのことを警察の取り調べで伏せた山城は、
自分だけが知る犯人を基に生み出した殺人鬼の
キャラクター“ダガー”を主人公にサスペンス漫画を描き、
異例の大ヒットを飛ばして売れっ子漫画家となるのだったが…。
<allcinema>
◆
漫画のキャラクター作りに悩む主人公が
実際の殺人現場で犯人を目の当たりにしたことでヒント得て
そこから、あれよあれよと人気漫画家となり裕福な生活を得る。
ここまでは、よくあるパターン(そうなのか)だが、問題は
自分の描いたストーリーを、そのままリアルに再現する
一ファンの常軌を逸した行動だった。
有名人であれば、誰もが経験するファンの有難さの反面
行き過ぎたファンによるストーカーなども恐怖のひとつである。
サイコパスとして登場するFukase氏の無表情さ加減が
作品世界の異様さをさらに昇華させているようだ。
犯人役Fukase氏に対し、最も感銘を受けたシーンは法廷の中。
裁判官の質問に一切答えず、屍のような表情で視点が宙を舞い
右手の小さな動きひとつとっても指先にまで神経を注ぎ
その完全なるキャラクター作りは、お見事!というほかない。
◆
【今週のツッコミ】
・漫画一本当てると、ここまで贅沢な暮らしができるの?
・ここにきて安定の小栗旬の刑事役。
『ミュージアム』の沢村刑事がそのままここに居るみたい。
・一家4人の幸福な家庭にだけ恨みを持つ異常性は
ドラマの中で明らかになるが、その真実がこれまた怖い。
・ある小さなコミュニティで行われていた儀式のようなもの
これをもっと掘り下げると『リング』のような映画が作れそう。
・家族4人もの大量虐殺した直後は二日間寝込むくらいしんどい。
・画が上手いだけでは漫画の世界では食っていけないこと
インパクトあるキャラクター作りって大変だ。
・スケッチが上手いんだから他の職種でなにかないのか。
ちなみに、法廷画家の年収は50万円ほどらしい(食っていけない)
・NHKおはよう日本のここに注目!コーナーで国際情勢など
イラスト解説で使われている風刺漫画が大好きなワタシ。
画家はイラスレーターの泊明(とまりあきら)氏だそうで。
------------------------------------------------------------------------------------
監督:永井聡
脚本:長崎尚志、川原杏奈、永井聡
音楽:小島裕規
出演:菅田将暉、Fukase、高畑充希
『キャラクター』
サイコパス演じるFukase氏の細かい演技が秀逸。
◆
画力はあるものの悪役キャラクターを描くことができずに
万年アシスタントに甘んじていた山城圭吾は、
スケッチに向かった先で一家殺人事件の現場に遭遇し、
犯人の顔を目撃してしまう。
そのことを警察の取り調べで伏せた山城は、
自分だけが知る犯人を基に生み出した殺人鬼の
キャラクター“ダガー”を主人公にサスペンス漫画を描き、
異例の大ヒットを飛ばして売れっ子漫画家となるのだったが…。
<allcinema>
◆
漫画のキャラクター作りに悩む主人公が
実際の殺人現場で犯人を目の当たりにしたことでヒント得て
そこから、あれよあれよと人気漫画家となり裕福な生活を得る。
ここまでは、よくあるパターン(そうなのか)だが、問題は
自分の描いたストーリーを、そのままリアルに再現する
一ファンの常軌を逸した行動だった。
有名人であれば、誰もが経験するファンの有難さの反面
行き過ぎたファンによるストーカーなども恐怖のひとつである。
サイコパスとして登場するFukase氏の無表情さ加減が
作品世界の異様さをさらに昇華させているようだ。
犯人役Fukase氏に対し、最も感銘を受けたシーンは法廷の中。
裁判官の質問に一切答えず、屍のような表情で視点が宙を舞い
右手の小さな動きひとつとっても指先にまで神経を注ぎ
その完全なるキャラクター作りは、お見事!というほかない。
◆
【今週のツッコミ】
・漫画一本当てると、ここまで贅沢な暮らしができるの?
・ここにきて安定の小栗旬の刑事役。
『ミュージアム』の沢村刑事がそのままここに居るみたい。
・一家4人の幸福な家庭にだけ恨みを持つ異常性は
ドラマの中で明らかになるが、その真実がこれまた怖い。
・ある小さなコミュニティで行われていた儀式のようなもの
これをもっと掘り下げると『リング』のような映画が作れそう。
・家族4人もの大量虐殺した直後は二日間寝込むくらいしんどい。
・画が上手いだけでは漫画の世界では食っていけないこと
インパクトあるキャラクター作りって大変だ。
・スケッチが上手いんだから他の職種でなにかないのか。
ちなみに、法廷画家の年収は50万円ほどらしい(食っていけない)
・NHKおはよう日本のここに注目!コーナーで国際情勢など
イラスト解説で使われている風刺漫画が大好きなワタシ。
画家はイラスレーターの泊明(とまりあきら)氏だそうで。
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監督:永井聡
脚本:長崎尚志、川原杏奈、永井聡
音楽:小島裕規
出演:菅田将暉、Fukase、高畑充希
『キャラクター』
途中から黒髪に戻っているところ、
すごくリアルだと思いました。
彼の演技がとっても常軌を逸している分
菅田将暉が犯人役だったらって何度か思いました。
最近漫画家さんの映画やドラマが多いけど
そういう風潮なのでしょうか?
黒髪に戻し髪はオールバックで初めて顔がさらけ出された状態でした。
へ~こんな顔だったんだって(笑)
昔の俳優の河原崎健三氏を思い出しました(古)
お~菅田将暉と犯人入れ替えもアリだと思いますよ(笑)
演技が上手いので、きっと本作のFukase氏とまた違った犯人が出来上がったかもしれませんね。
漫画原作はファンが固定されているので失敗のリスクが少ないという理由から手を出しやすいのかな~。
私は本作とても面白かったのですが、ちょっと考えすぎてしまった部分があって…つまり、もしかしてだけど(どぶろっく)、両角って諸々の狂気が暴走した末に、最後には実は山城に操られていたのでは…?
上下逆になってる風に見えたのは、まさに操られの要素をメタファーとして描いているんだとか
ワタシは「へぇ~、そうなんだ」と納得しました(笑)