評価:★★★★☆【4.5点】
参考までに、サブプライムローンの契約書をいちど見てみたいものだ。
◇
若いシングルファザーのデニス・ナッシュ。
母と小学生の息子と3人暮らしの彼は不況で職を失い、
やがて自宅を差し押さえられてしまう。
警察を伴い現われた不動産ブローカーのリック・カーバーは、
有無を言わさぬ冷徹さで立ち退きを迫る。
やむを得ず、母と息子を連れてモーテルに引っ越したデニス。
必死に職を探すが、なかなか見つからず途方に暮れる。
そんな彼に仕事を与えてくれたのは、
皮肉にも彼を我が家から追い出した張本人のカーバーだった。
家族の大切な家を取り戻すためなら
どんなことでもすると覚悟を決めたデニスは、
カーバーの下でモラルを無視した商売に手を染め、
大金を稼ぐようになっていくのだったが…。
<allcinema>
◇
『マネーショート』で大儲けした一部の人間の裏で
サブプライムローンの餌食となりマイホームを没収され
人生そのものを失う庶民の実態が明らかになる本作。
先の『マネーショート』で金融業界・サブプライムローンの
でたらめな中身を知ったうえでの本作は
やはり見易かったという印象だ。
ただ、善(債務者)と悪(不動産ブローカー)という
単純な構図で本作を見てしまうのは正しくないと思う。
そもそも、借りたら返すのが道理であって返さないから
担保になっている住宅を没収される訳だし。
住宅価格の高騰を前提にタダで住み換えていき最後は売り
1銭も払わず価格の差額分が手元に戻ってくるという。
ある意味、これは一部の強運の持ち主だけのこと。
金融工学と詐欺術の二つの粋を合体させたようなローンを組まされ
夢のマイホームを手に入れ、人生の勝ち組になったという
一瞬の感情も重なり、それだから尚更辛い。
【今週のツッコミ】
・悪徳という冠が付いたのは例の捏造書類と
空き家の家財泥棒の件からですよね^^;
最初は普通にブローカーの職務を遂行してただけだし。
・ブローカーと一緒に同行してた保安官がリアルでグッド!
序盤なんてノンフィクション映像のように感じたわ(笑)
・アンドリュー・ガーフィールド上手い!
家族想いでウソが付けない真面目な役でありながら悪事に手を出す
難役を迫真の演技で魅せてくれました。
・マイケル・シャノン怖い!(笑)
こういうモンスター役は彼の十八番だね。
この先ずっとこういうキャラだけで行けるんじゃないの^^
・隣家の子、家取られてる最中に「今日もゲームで遊ぶ?」
いくら小学生でも少しは空気を読めよ!だった。
・1、自分が追い出した家族とモーテルで遭遇し罵声を受けるシーン。
2、明け渡し拒否し家族と立てこもったライフル父さんとの交渉シーン。
これら下手なサスペンス映画など足下にも及ばない出来の良さ。
・最初にくれた仕事の手当て50ドルに驚き
2回目の仕事で得た250ドルの札束に「こんな大金」と家族は大はしゃぎ。
でも、日本円に換算したら日当約5000円と25000円ってことですよね。
あの家族の貧困度をこういうセリフで説明してたのね。
・不条理な仕打ちを受ける社会派映画を得意とする監督。
この監督の“ドリーム”シリーズに当たる本作か。
ということで見ごたえ十分な本作を受け
他の映画も観たくなってしまった。
ラミン・バーラニ監督、覚えておきます(笑)
-----------------------------------------------------------
監督:ラミン・バーラニ
脚本:ラミン・バーラニ/アミール・ナデリ
音楽:アントニー・パートス/マッテオ・ジンガレス
出演:アンドリュー・ガーフィールド/マイケル・シャノン/ティム・ギニー/
ノア・ロマックス/ローラ・ダーン/
『ドリーム ホーム 99%を操る男たち』
参考までに、サブプライムローンの契約書をいちど見てみたいものだ。
◇
若いシングルファザーのデニス・ナッシュ。
母と小学生の息子と3人暮らしの彼は不況で職を失い、
やがて自宅を差し押さえられてしまう。
警察を伴い現われた不動産ブローカーのリック・カーバーは、
有無を言わさぬ冷徹さで立ち退きを迫る。
やむを得ず、母と息子を連れてモーテルに引っ越したデニス。
必死に職を探すが、なかなか見つからず途方に暮れる。
そんな彼に仕事を与えてくれたのは、
皮肉にも彼を我が家から追い出した張本人のカーバーだった。
家族の大切な家を取り戻すためなら
どんなことでもすると覚悟を決めたデニスは、
カーバーの下でモラルを無視した商売に手を染め、
大金を稼ぐようになっていくのだったが…。
<allcinema>
◇
『マネーショート』で大儲けした一部の人間の裏で
サブプライムローンの餌食となりマイホームを没収され
人生そのものを失う庶民の実態が明らかになる本作。
先の『マネーショート』で金融業界・サブプライムローンの
でたらめな中身を知ったうえでの本作は
やはり見易かったという印象だ。
ただ、善(債務者)と悪(不動産ブローカー)という
単純な構図で本作を見てしまうのは正しくないと思う。
そもそも、借りたら返すのが道理であって返さないから
担保になっている住宅を没収される訳だし。
住宅価格の高騰を前提にタダで住み換えていき最後は売り
1銭も払わず価格の差額分が手元に戻ってくるという。
ある意味、これは一部の強運の持ち主だけのこと。
金融工学と詐欺術の二つの粋を合体させたようなローンを組まされ
夢のマイホームを手に入れ、人生の勝ち組になったという
一瞬の感情も重なり、それだから尚更辛い。
【今週のツッコミ】
・悪徳という冠が付いたのは例の捏造書類と
空き家の家財泥棒の件からですよね^^;
最初は普通にブローカーの職務を遂行してただけだし。
・ブローカーと一緒に同行してた保安官がリアルでグッド!
序盤なんてノンフィクション映像のように感じたわ(笑)
・アンドリュー・ガーフィールド上手い!
家族想いでウソが付けない真面目な役でありながら悪事に手を出す
難役を迫真の演技で魅せてくれました。
・マイケル・シャノン怖い!(笑)
こういうモンスター役は彼の十八番だね。
この先ずっとこういうキャラだけで行けるんじゃないの^^
・隣家の子、家取られてる最中に「今日もゲームで遊ぶ?」
いくら小学生でも少しは空気を読めよ!だった。
・1、自分が追い出した家族とモーテルで遭遇し罵声を受けるシーン。
2、明け渡し拒否し家族と立てこもったライフル父さんとの交渉シーン。
これら下手なサスペンス映画など足下にも及ばない出来の良さ。
・最初にくれた仕事の手当て50ドルに驚き
2回目の仕事で得た250ドルの札束に「こんな大金」と家族は大はしゃぎ。
でも、日本円に換算したら日当約5000円と25000円ってことですよね。
あの家族の貧困度をこういうセリフで説明してたのね。
・不条理な仕打ちを受ける社会派映画を得意とする監督。
この監督の“ドリーム”シリーズに当たる本作か。
ということで見ごたえ十分な本作を受け
他の映画も観たくなってしまった。
ラミン・バーラニ監督、覚えておきます(笑)
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監督:ラミン・バーラニ
脚本:ラミン・バーラニ/アミール・ナデリ
音楽:アントニー・パートス/マッテオ・ジンガレス
出演:アンドリュー・ガーフィールド/マイケル・シャノン/ティム・ギニー/
ノア・ロマックス/ローラ・ダーン/
『ドリーム ホーム 99%を操る男たち』
私は逆にこちらの作品を先に観ていたので、「マネーショート」のクリスチャン・ベールやライアン・コズリングに「そうそう、あんたの言う通り!」と叫んでいました。
やっぱ、怖いですね、アメリカの不動産、金融業界。
この2本のキャストをシャッフルしてもういちど鑑賞してみたいです(笑)
マイケル・シャノンがライアン・ゴズリング役だったらイケるかも。
あちらの業界はいろんな意味でマネー競争ですもんね、怖い!
ラストの甘ちゃんナッシュに冷めて★を下げてしまいました^^;
>(善(債務者)と悪(不動産ブローカー)という
>単純な構図で本作を見てしまうのは正しくない
そうなんですよ~!
ローン滞納しているのに、それまでの生活レベルを変えようとしない
債務者たちの態度に苛立ちすら覚えてしまって、
ラストなんて飼い犬に手を噛まれたカーバーが不憫に思えた位です。
(もちろん文書偽造したのがいけないんですけどね^^;)
ワタシは逆にあのシーンでさらにポイントアップしちゃいましたよ。
サブプライムローンで滞納してたら最終的に完納するまで
数十倍もの金額に跳ね上がりますし。
どのみち彼らに完納する意思は初めからないんだけど(爆)
>飼い犬に手を噛まれたカーバーが不憫に
彼の中にある唯一の良心をナッシュの未熟さで裏切られらた格好ですもんね(笑)
結局、何やらせても中途半端な態度はよくないですね^^;
ナッシュには告解を是非お勧めしたい(ロリコン神父以外で←おい))