![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3a/a6/9685ca8cf91691a579613c7564cada88.jpg)
評価:★★★☆【3.5点】
北欧発ホラー映画はハリウッドとひと味違う。
◇
信心深く厳格な両親のもとで育ったテルマは
大学生になったのを機に、地元の田舎町を出て
オスロでひとり暮らしを始める。
ある日、大学で勉強していたテルマは、突然激しい発作に襲われる。
その時、外では鳥たちがガラスに激突する異変が起きていた。
病院で検査したものの、原因は分からず不安が募るテルマ。
そんな中、同級生のアンニャと親しくなり、
生まれて初めての刺激的な体験を重ねていくテルマだったが…。
<allcinema>
◇
【ネタバレあります。要注意!】
自分に授かった能力を理解できないまま幼少期から十数年後
多感なティーンエイジャーとなったヒロインに突如起こる発作。
これは外部からの刺激によって訪れる能力発動の予兆である。
この発作と合わせるように周りでは不思議な現象が起き始める。
このヒロインは特殊能力の入門編的な感じであり
『X-MEN』メンバーのように自在に能力を操ることは出来ない。
彼女は自分には他人と違う“なにか”があるというレベルで
それが私生活の中で突然襲ってくることに苦悩するわけだ。
ヒロインの幼少期、母親が乳飲み子の弟に手を掛ける嫉妬から
心に僅かな殺意が芽生え、それが現実に起きてしまうくだりは怖い。
母親が目を離したホンの数秒間に忽然と姿が消える赤ん坊。
必死の形相で家中探し回りヒロインに激しく問い詰める母。
それは心に思ったことが最悪の状態で表れた最初の瞬間だった。
自宅から数百メートル離れた湖まで一瞬にして念動力で動かし
凍った湖の氷越しに浮かぶ呼吸の途絶えた赤ん坊の姿があった。
最終的に苦悩していくなかで念じることが現実化することを理解し
自分の存在意義を悟っていったヒロイン。
ハリウッド製ホラーのような派手さはないが
北欧らしい静寂で情緒的雰囲気のなかで織り成す物語は
美しくもどこか悲しげでこういうホラーこそ北欧の十八番である。
【今週のツッコミ】
・18歳の娘を清めるように父親との入浴シーンにドキ!
いくらなんでもこれは犯罪に近いんじゃ^^;
・口からカラスのヒナが飛び出した。
・ハリウッドだったらガラスにぶつかるカラスを大群の1羽でなく
全部まとめてガラス割って教室の生徒がパニックになるだろう。
・謳い文句の『キャリー』を彷彿!って言ってるが
そこまで能力完全解放するわけではありません。
・むしろ、自分の能力の使い方を母親のシーンで悟った感じ。
・このヒロインと『エリジウム』の医療カプセルとどちらが上?
テレビ番組で全国の難病患者1時間で何人治癒できるか真剣勝負!
・図書館で最初の痙攣でジーンズ濡らしました。
・ヒロイン・テルマの知り合いにマルテがいた。
・この映画最大の恐怖は母親の顔の骨格ではなかろうか。
・通勤途中、突然の下血で下車、駅員に着替えの有無を尋ねたら
「売店に訊いてくれ」←(当たり前だがどこの誰の話だよ)
・プールの水面がタイル張りだったら焦るでしょうに(笑)
ヒロインはパニック寸前で我に返りましたが津波に流されたら
あんな感じになるのかな。
・『ぼくの襟200センチのしょうなし』だいぶくたびれてますね。
じゃなくて『ぼくのエリ 200歳の少女』のような
傑作北欧ホラーが観たい。2018カンヌ映画祭の「ある視点」部門で
かなり美味しい映画がありましたが地元公開は望めない(泣)
--------------------------------------------------------------
監督:ヨアキム・トリアー
脚本:エスキル・フォクト/ヨアキム・トリアー
音楽:オーラ・フロッタム
出演:アイリ・ハーボー/カヤ・ウィルキンズ/ヘンリク・ラファエルソン
『テルマ』
北欧発ホラー映画はハリウッドとひと味違う。
◇
信心深く厳格な両親のもとで育ったテルマは
大学生になったのを機に、地元の田舎町を出て
オスロでひとり暮らしを始める。
ある日、大学で勉強していたテルマは、突然激しい発作に襲われる。
その時、外では鳥たちがガラスに激突する異変が起きていた。
病院で検査したものの、原因は分からず不安が募るテルマ。
そんな中、同級生のアンニャと親しくなり、
生まれて初めての刺激的な体験を重ねていくテルマだったが…。
<allcinema>
◇
【ネタバレあります。要注意!】
自分に授かった能力を理解できないまま幼少期から十数年後
多感なティーンエイジャーとなったヒロインに突如起こる発作。
これは外部からの刺激によって訪れる能力発動の予兆である。
この発作と合わせるように周りでは不思議な現象が起き始める。
このヒロインは特殊能力の入門編的な感じであり
『X-MEN』メンバーのように自在に能力を操ることは出来ない。
彼女は自分には他人と違う“なにか”があるというレベルで
それが私生活の中で突然襲ってくることに苦悩するわけだ。
ヒロインの幼少期、母親が乳飲み子の弟に手を掛ける嫉妬から
心に僅かな殺意が芽生え、それが現実に起きてしまうくだりは怖い。
母親が目を離したホンの数秒間に忽然と姿が消える赤ん坊。
必死の形相で家中探し回りヒロインに激しく問い詰める母。
それは心に思ったことが最悪の状態で表れた最初の瞬間だった。
自宅から数百メートル離れた湖まで一瞬にして念動力で動かし
凍った湖の氷越しに浮かぶ呼吸の途絶えた赤ん坊の姿があった。
最終的に苦悩していくなかで念じることが現実化することを理解し
自分の存在意義を悟っていったヒロイン。
ハリウッド製ホラーのような派手さはないが
北欧らしい静寂で情緒的雰囲気のなかで織り成す物語は
美しくもどこか悲しげでこういうホラーこそ北欧の十八番である。
【今週のツッコミ】
・18歳の娘を清めるように父親との入浴シーンにドキ!
いくらなんでもこれは犯罪に近いんじゃ^^;
・口からカラスのヒナが飛び出した。
・ハリウッドだったらガラスにぶつかるカラスを大群の1羽でなく
全部まとめてガラス割って教室の生徒がパニックになるだろう。
・謳い文句の『キャリー』を彷彿!って言ってるが
そこまで能力完全解放するわけではありません。
・むしろ、自分の能力の使い方を母親のシーンで悟った感じ。
・このヒロインと『エリジウム』の医療カプセルとどちらが上?
テレビ番組で全国の難病患者1時間で何人治癒できるか真剣勝負!
・図書館で最初の痙攣でジーンズ濡らしました。
・ヒロイン・テルマの知り合いにマルテがいた。
・この映画最大の恐怖は母親の顔の骨格ではなかろうか。
・通勤途中、突然の下血で下車、駅員に着替えの有無を尋ねたら
「売店に訊いてくれ」←(当たり前だがどこの誰の話だよ)
・プールの水面がタイル張りだったら焦るでしょうに(笑)
ヒロインはパニック寸前で我に返りましたが津波に流されたら
あんな感じになるのかな。
・『ぼくの襟200センチのしょうなし』だいぶくたびれてますね。
じゃなくて『ぼくのエリ 200歳の少女』のような
傑作北欧ホラーが観たい。2018カンヌ映画祭の「ある視点」部門で
かなり美味しい映画がありましたが地元公開は望めない(泣)
--------------------------------------------------------------
監督:ヨアキム・トリアー
脚本:エスキル・フォクト/ヨアキム・トリアー
音楽:オーラ・フロッタム
出演:アイリ・ハーボー/カヤ・ウィルキンズ/ヘンリク・ラファエルソン
『テルマ』
ごめんなさい、私この作品全っ然理解不能でした。だからどうしてこうなった…は判るのですが、その後心の中に浮かぶ言葉は「…それで?」ってな感じでした。
私も「エリ…」のような作品を期待して観に行ったのですが、残念でした。
これって余りにも説明不足で観てる側にすべてを委ねるみたいな^^;
でも、もうちょっと作り手側の思想なんかを盛り込むべきだとは感じました。
現実と幻想入り乱れていて、ただ混乱させたいだけだったのか
それとも隠しキーを見落としているのか、どちらにせよもう一回後日動画配信されたら確認したいです。
作品の雰囲気は好きなのでホント惜しい(笑)