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評価:★★★【3点】
残念ながら『アンタッチャブル』には程遠い出来だった。
邦題から連想させる壮大さはこの映画からは感じられない。
まず、第一のミスはロスを牛耳るギャングの規模が小さく
説明文にある巨大組織という感じには到底見えなかったこと。
第二のミスは犯罪組織、ロス市警の両軍相見えるシーンに於いても
それまでの善悪両方に感情移入させるエピソードが少な過ぎて
誰にも思い入れする機会を与えられなかったこと。
たぶんこれが大きいと思われますが、実話だから無理なのか(笑)
でも、少しくらい脚色したっていいと思うんだけどね。
◇
1949年、ロサンゼルス。
街は巨大犯罪組織のボス、ミッキー・コーエンに牛耳られ、
不正や悪がはびこっていた。
また、彼の影響力は政治家や警察内部にも深く浸透し、
表立って取り締まることはほとんど不可能だった。
そんな実情を見過ごせずにいたジョン・オマラ巡査部長に、
ある日ついに市警本部長から密命が下る。
それは、少数精鋭の極秘部隊“ギャングスター・スクワッド”を結成し、
ミッキー・コーエンの組織を隠密裏に壊滅せよ、というものだった。
さっそくオマラによってジェリー・ウーターズら
署内のはみ出し者ばかり6人が集められた。
そして、彼らは街の未来を取り戻すため、警察バッジを外し、
法に縛られることなくギャング顔負けの手段で
ミッキー・コーエンに立ち向かっていく。
<allcinema>
◇
こういう映画に不可欠なのは、クライマックスまでに
どれだけフラストレーションを持たせるかに尽きると思う。
ギャング団の行ってきている悪行に
誰かが不幸になってしまったとか、愛する者を失ったとか
これ絶対必要だと思うんですよ。
ロス市警幹部や判事や弁護士が組織に染まっていようが
誰も不幸には見えなかったからね。それが痛い。
でも、唯一描かれていたとすれば、靴磨きの少年の件か^^;
正直、あれだけじゃ、いくら忠誠誓って正義を貫くにも無理がある。
この映画には叙事詩どころか叙情詩的感情も湧いてこなくて
非常に残念な結果になってしまいました。
しかしながら、ワタシ個人的にはこの時代のギャング映画は好きなので
若干甘めの採点となりました。
【今週のツッコミ】
・これって単にジョン・オマラ巡査部長の自己満足映画か。
彼を解放した唯一の人間が同類種のパーカー市警本部長。
このふたりはたがいに通じる物があったんでしょうね。
顔も似てるし(爆)
・『アンタッチャブル』の有名な乳母車階段シーン。
この映画も良く似た撮り方をしてるので期待したんだが^^;
・あの少数精霊部隊を集めるのに履歴書だけでOKってどうよ。
ある意味、マネー理論の元祖はこの奥さんだったりして(苦笑)
・それも、元になるのは自分の旦那を守るためと言いきる辺り
この奥さんも実は自己中なのでは?ま、このことは
他のメンバーに知られなくてよかったです^^;
・せめてココは『七人の侍』の農民のごとくチームを集める苦労は
それなりに見せてくれないとな~^^;
・マイケル・ペーニャは『七人の侍』でいえば木村功の立ち位置か(笑)
・ライゴズくんのクールなキャラはファーマルでも
カジュアルでも健在だった!っていうかどちらも変わりなし?
・老練なカウボーイのようなロバート・パトリックいいね。
なぜかリー・ヴァン・クリーフに見えてしまったワタシ(笑)
・脚本がポンコツでも、出演者によってギリB級ランクに?^^;
製作チームは有名どころでもこういう映画になっちゃうのね。
・これ30年前に製作されたら主演はニック・ノルティなんだろうね。
靴磨きの少年がジョシュ・ブローリンで、最後に生まれてきた子が
ライアン・ゴズリングになるんだろうか(爆)
・冒頭の車による綱引きはあんな風に切断しないと思うよ。
100歩譲って切断したとしよう。でも内臓はしばらく繋がってないと。
・エマ・ストーンの愛人役はどうかと思う。
『アメイジング・スパイダーマン』の美貌はどこへ行ったの^^;
・なんで最後ダーティー・ハリーなんだよ(爆)
--------------------------------------------------------------
監督:ルーベン・フライシャー
脚本:ウィル・ビール
撮影:ディオン・ビーブ
音楽:スティーヴ・ジャブロンスキー
出演:ジョシュ・ブローリン/ライアン・ゴズリング/ショーン・ペン/
ニック・ノルティ/エマ・ストーン/アンソニー・マッキー/
ジョヴァンニ・リビシ/マイケル・ペーニャ/ロバート・パトリック
『L.A. ギャング ストーリー』
残念ながら『アンタッチャブル』には程遠い出来だった。
邦題から連想させる壮大さはこの映画からは感じられない。
まず、第一のミスはロスを牛耳るギャングの規模が小さく
説明文にある巨大組織という感じには到底見えなかったこと。
第二のミスは犯罪組織、ロス市警の両軍相見えるシーンに於いても
それまでの善悪両方に感情移入させるエピソードが少な過ぎて
誰にも思い入れする機会を与えられなかったこと。
たぶんこれが大きいと思われますが、実話だから無理なのか(笑)
でも、少しくらい脚色したっていいと思うんだけどね。
◇
1949年、ロサンゼルス。
街は巨大犯罪組織のボス、ミッキー・コーエンに牛耳られ、
不正や悪がはびこっていた。
また、彼の影響力は政治家や警察内部にも深く浸透し、
表立って取り締まることはほとんど不可能だった。
そんな実情を見過ごせずにいたジョン・オマラ巡査部長に、
ある日ついに市警本部長から密命が下る。
それは、少数精鋭の極秘部隊“ギャングスター・スクワッド”を結成し、
ミッキー・コーエンの組織を隠密裏に壊滅せよ、というものだった。
さっそくオマラによってジェリー・ウーターズら
署内のはみ出し者ばかり6人が集められた。
そして、彼らは街の未来を取り戻すため、警察バッジを外し、
法に縛られることなくギャング顔負けの手段で
ミッキー・コーエンに立ち向かっていく。
<allcinema>
◇
こういう映画に不可欠なのは、クライマックスまでに
どれだけフラストレーションを持たせるかに尽きると思う。
ギャング団の行ってきている悪行に
誰かが不幸になってしまったとか、愛する者を失ったとか
これ絶対必要だと思うんですよ。
ロス市警幹部や判事や弁護士が組織に染まっていようが
誰も不幸には見えなかったからね。それが痛い。
でも、唯一描かれていたとすれば、靴磨きの少年の件か^^;
正直、あれだけじゃ、いくら忠誠誓って正義を貫くにも無理がある。
この映画には叙事詩どころか叙情詩的感情も湧いてこなくて
非常に残念な結果になってしまいました。
しかしながら、ワタシ個人的にはこの時代のギャング映画は好きなので
若干甘めの採点となりました。
【今週のツッコミ】
・これって単にジョン・オマラ巡査部長の自己満足映画か。
彼を解放した唯一の人間が同類種のパーカー市警本部長。
このふたりはたがいに通じる物があったんでしょうね。
顔も似てるし(爆)
・『アンタッチャブル』の有名な乳母車階段シーン。
この映画も良く似た撮り方をしてるので期待したんだが^^;
・あの少数精霊部隊を集めるのに履歴書だけでOKってどうよ。
ある意味、マネー理論の元祖はこの奥さんだったりして(苦笑)
・それも、元になるのは自分の旦那を守るためと言いきる辺り
この奥さんも実は自己中なのでは?ま、このことは
他のメンバーに知られなくてよかったです^^;
・せめてココは『七人の侍』の農民のごとくチームを集める苦労は
それなりに見せてくれないとな~^^;
・マイケル・ペーニャは『七人の侍』でいえば木村功の立ち位置か(笑)
・ライゴズくんのクールなキャラはファーマルでも
カジュアルでも健在だった!っていうかどちらも変わりなし?
・老練なカウボーイのようなロバート・パトリックいいね。
なぜかリー・ヴァン・クリーフに見えてしまったワタシ(笑)
・脚本がポンコツでも、出演者によってギリB級ランクに?^^;
製作チームは有名どころでもこういう映画になっちゃうのね。
・これ30年前に製作されたら主演はニック・ノルティなんだろうね。
靴磨きの少年がジョシュ・ブローリンで、最後に生まれてきた子が
ライアン・ゴズリングになるんだろうか(爆)
・冒頭の車による綱引きはあんな風に切断しないと思うよ。
100歩譲って切断したとしよう。でも内臓はしばらく繋がってないと。
・エマ・ストーンの愛人役はどうかと思う。
『アメイジング・スパイダーマン』の美貌はどこへ行ったの^^;
・なんで最後ダーティー・ハリーなんだよ(爆)
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監督:ルーベン・フライシャー
脚本:ウィル・ビール
撮影:ディオン・ビーブ
音楽:スティーヴ・ジャブロンスキー
出演:ジョシュ・ブローリン/ライアン・ゴズリング/ショーン・ペン/
ニック・ノルティ/エマ・ストーン/アンソニー・マッキー/
ジョヴァンニ・リビシ/マイケル・ペーニャ/ロバート・パトリック
『L.A. ギャング ストーリー』
とりあえずギャング映画の形としてはあるけど、薄っぺらいんです。
でも日本人はこういう華やかでドンパチだと無条件に好きなんだろうね。GW映画なら合格点じゃないですか?
そうなんですよ!これって、まんまパクリ。でもパクリきれてない中途半端さ(笑)
劇場公開館があまりに多かったので割と期待なんかしたんですけど
これって、出演してる一流どころの俳優さんの効果だっただけの気がしましたよ(苦笑)
GW映画なら、これもアリかな(笑)
本格嗜好(?笑)の方には不評ですね。
もしかしたら、パロ狙いがあったのかもしれないけど、全体的に薄めの軽い娯楽一直線で、私は楽しめました。
ライアン、素敵だったし、ギャングもの苦手な女性にもこんな単純ストーリーなら楽しめそう。
脳みそズドン→バーベキューのミンチ、思わず声出て笑っちゃいました(汗)
もう一人増やして、「七人の侍」でも良かったかも(爆)
これって、1940~50年代の設定なんですよね。
例の禁酒法、大恐慌という時代に席巻(?)した悪の帝王・アル・カポネと比べてしまうと
やっぱり、ミッキー・コーエンの小粒感は迫力なかったです(笑)
ヒットマンの数とか両手で数えられるくらいしか出てないし、
規模が小さかったな~という印象ですかね。
冒頭の人間綱引き見て、おいおいでしたよ^^;
いきなりそこかよ!ってね。
いわれるようにどこか笑いネタを狙ってたんでしょうかね~(笑)
『七人の侍』!
できれば靴磨きの少年をチームに入れてあげたかったですよね(爆)
それは言えてます。同感です^^
でも、なんだろう、変なB級感がツボに入ったらしく
私は楽しめたんですよ~♪
ツッコミドどころは多々ありますけどね(^_^;)
この映画って、男性より、女性のほうが楽しめるのかも?
>これ30年前に製作されたら主演はニック・ノルティ
靴磨きの少年がジョシュ・ブローリンで、最後に生まれてきた子が ライアン・ゴズリングになるんだろうか(爆)
そこまで考えちゃいましたか(笑)
ロバート・P、確かに、リー・ヴァン・クリーフっぽい
ですね(^_-)-☆
実話に基づいているってことで、正統派の警察VSギャング映画なんだと想像して
『アンタッチャブル』を思いっきりイメージしてたんですが、それがいけなかったのかな(苦笑)
最後まで「あれ?」という疑問と肩すかし感のまんま、この映画に歩み寄れなかったことがダメでした(笑)
そうか~、途中で鑑賞態勢を切り替えればよかったかもしれませんね^^
>リー・ヴァン・クリーフ
マカロニ・ウエスタンの第四のスターなんですよね!(笑)
ひろちゃんに知ってもらえて嬉しいです^^
これははっきり言って退屈でした。
>それまでの善悪両方に感情移入させるエピソードが少な過ぎて
そうなんですよ。全てにおいて描き方が表面的で、
ホントあれじゃ誰にも感情移入出来ませんよね。
でもitukaさんのツッコミには毎度のことながら笑わせてもらいました。
>マイケル・ペーニャは『七人の侍』でいえば木村功の立ち位置か(笑)
ではロバート・パトリックはさしずめ宮口精二と言うところでしょうか(笑)
ほほ~、ギャング映画がお好きで、三度の飯より銃撃戦!でしたか~(笑)
でも、お題目の「う~ん。。。」がすべてを物語ってますね^^;
記録映画じゃないんだから、あれはないですよね!
もっと、人物の私生活にスポットを当てて彼らが大切にしているモノとか見せてくれないとね~
それで例え上映時間が長くなっても悪くないと思うんですけどね。
この映画の製作者とハリウッドスタジオ上層部とのコミュニケーション不足でしょうね(←ってなにをえらそうに)^^
>でもitukaさんのツッコミには毎度のことながら笑わせてもらいました。
ありがとうございます。今後もさらなる飛躍を目指したいです(照)
>ではロバート・パトリックはさしずめ宮口精二と言うところでしょうか(笑)
おお!宮口精二をご存じとは嬉しいじゃないですか!(笑)
ワタクシ、七人の傭兵の中では実戦派の久蔵の大ファンなんですよ。
久蔵が宿に表れるシーン、あのまま誰も気づかなかったら彼はどんな行動をとってたのか気になるところです(爆)
ロバート・パトリックのガンさばきはまさに久蔵に通じるモノがありました。