満足度★★★☆【3.5点】
一度失敗したから学習して財布に仕舞いました。(ハイ!上出来)
◆
ヘルシンキの街を舞台に孤独な男女の出会いと、
過酷な運命に翻弄される2人の恋の行方をユーモアを織り交ぜ描いた
感動ラブストーリー。
ヘルシンキで倹しい暮らしを送る孤独な女性アンサ。
スーパーマーケットで働いていた彼女だったが、ある日、
理不尽な理由で職を失ってしまう。一方、同じく孤独な労働者のホラッパは、
憂鬱な日常にアルコールが手放せない日々を送っていた。
そんな2人がカラオケバーで出会い、互いの名前も連絡先も知らないまま
恋に落ちるのだったが…。
<allcinema>
◆
主役二人が美形で、特に女性がブロンドであの髪型は反則です!
孤独な男女はそれぞれの友人と一緒にカラオケバーに行き偶然出会う。
お互いに意識し始めますが、会話はなくその日は店を後にします。
こうしてチョットした恋心が芽生えたところから物語が始まりますが
これがまたホントにお互いが受け身なのか奥手なのかなかなか進展しません。
数日後、意を決した男は女を映画に誘うが、まだお互いの名前すら知りません。
映画鑑賞後、出口付近で女は電話番号のメモを渡してその場を後にします。
だが、男は“貴重なメモ”を速攻でなくしてしまうんですね。哀れ。
こんな感じで先々で不運が重なり相手と会えないもどかしさに
もうほとんど三歩進んで二歩下がるみたいな。
いや、名前も電話番号も知らないままなので三歩まるごと下がってる感じ。
その後、男は映画館付近で女を探し、女も男を探すが時間差ですれ違い
この辺りになってくるとお互いに相手を必要としていることに気づきます。
レトロな生活環境の中に近代ニュースが流れる不思議な感覚は
ワタシ的には、ある意味、異世界感があって結構好きな部類に入ります。
最終的に最大の不運が二人を引き寄せることとなりラストに向かいますが
とにかく、全編に於いてセリフが極端に少なく、挿入される音楽や歌詞が
二人の心情をうまい具合に表現していたように思います。
こういう大人の純愛映画は人生を重ねてきた分、深みがあるな~。
ところで、余談ですけど
巷ではこの映画はかなり評価されており予告編などチェックしてました。
残念ながら地元ではTOHO(車で5分)とユナイテッドシネマ(車で30分)だけ
こういう単館係作品はデジタル配信待ちと端から諦めていたんですけど。。。
そういうことだったんですが、これが、まさかまさかの!
自宅から徒歩3分のテナントビル5階にある日劇で3/14まで上映されてる!!!
うわ!この情報完全に見落としていた~!
思えば、ココに最後に行ったのは『フランシス・ハ』2015年鑑賞でした。
そこからはいつでも行ける余裕からか頭から完璧になくなっていたんですね。
多分、2012年頃にリニューアルしてるから上映作品も上質な単館作品へと
ガラッと変わっていたんですね。
最後に行ったときは気づかなかったけど。
そんな感じで、今後は評価の高い単関係作品はここでチェックしよう(苦笑)
◆
【今週のひと言】
・夕食に招くにあたり新品の皿やナイフを購入する姿が可愛すぎる。
・父と兄がアル中で亡くなり母も病気?で亡くなっているので
天涯孤独な薄幸美人には誰もが応援したくなるでしょう。
・店のフードロスをSDGsの観点から彼女の行動はいいんですけど
店主に報告してないのは残念でした。(クソ真面目な店主だからね)
・あの警備員はてっきりストーカーだとばかり。。。
・列車に轢かれるって、相当舞い上がっていたんでしょうか。
・テーブル横の壁に貼られたアラン・ドロンの映画ポスターに反応
ROCCOの文字から『若者のすべて』だったんでしょう。
・意識不明の男のいる病院に向かい、受付カウンターでの会話に吹く!
ナースに患者名を訊かれ姓を名乗るが、下の名は?で分からないと言う。
ナースに関係を訊かれ、彼の妹と言った瞬間である。
でも、とっさの言い訳に機知に富んでる女性だな~と感心!
----------------------------------------------------------------------------------------
監督:アキ・カウリスマキ
脚本:アキ・カウリスマキ
音楽:
出演:アルマ・ポウスティ、ユッシ・ヴァタネン、ヤンネ・フーティアイネン
『枯れ葉』
一度失敗したから学習して財布に仕舞いました。(ハイ!上出来)
◆
ヘルシンキの街を舞台に孤独な男女の出会いと、
過酷な運命に翻弄される2人の恋の行方をユーモアを織り交ぜ描いた
感動ラブストーリー。
ヘルシンキで倹しい暮らしを送る孤独な女性アンサ。
スーパーマーケットで働いていた彼女だったが、ある日、
理不尽な理由で職を失ってしまう。一方、同じく孤独な労働者のホラッパは、
憂鬱な日常にアルコールが手放せない日々を送っていた。
そんな2人がカラオケバーで出会い、互いの名前も連絡先も知らないまま
恋に落ちるのだったが…。
<allcinema>
◆
主役二人が美形で、特に女性がブロンドであの髪型は反則です!
孤独な男女はそれぞれの友人と一緒にカラオケバーに行き偶然出会う。
お互いに意識し始めますが、会話はなくその日は店を後にします。
こうしてチョットした恋心が芽生えたところから物語が始まりますが
これがまたホントにお互いが受け身なのか奥手なのかなかなか進展しません。
数日後、意を決した男は女を映画に誘うが、まだお互いの名前すら知りません。
映画鑑賞後、出口付近で女は電話番号のメモを渡してその場を後にします。
だが、男は“貴重なメモ”を速攻でなくしてしまうんですね。哀れ。
こんな感じで先々で不運が重なり相手と会えないもどかしさに
もうほとんど三歩進んで二歩下がるみたいな。
いや、名前も電話番号も知らないままなので三歩まるごと下がってる感じ。
その後、男は映画館付近で女を探し、女も男を探すが時間差ですれ違い
この辺りになってくるとお互いに相手を必要としていることに気づきます。
レトロな生活環境の中に近代ニュースが流れる不思議な感覚は
ワタシ的には、ある意味、異世界感があって結構好きな部類に入ります。
最終的に最大の不運が二人を引き寄せることとなりラストに向かいますが
とにかく、全編に於いてセリフが極端に少なく、挿入される音楽や歌詞が
二人の心情をうまい具合に表現していたように思います。
こういう大人の純愛映画は人生を重ねてきた分、深みがあるな~。
ところで、余談ですけど
巷ではこの映画はかなり評価されており予告編などチェックしてました。
残念ながら地元ではTOHO(車で5分)とユナイテッドシネマ(車で30分)だけ
こういう単館係作品はデジタル配信待ちと端から諦めていたんですけど。。。
そういうことだったんですが、これが、まさかまさかの!
自宅から徒歩3分のテナントビル5階にある日劇で3/14まで上映されてる!!!
うわ!この情報完全に見落としていた~!
思えば、ココに最後に行ったのは『フランシス・ハ』2015年鑑賞でした。
そこからはいつでも行ける余裕からか頭から完璧になくなっていたんですね。
多分、2012年頃にリニューアルしてるから上映作品も上質な単館作品へと
ガラッと変わっていたんですね。
最後に行ったときは気づかなかったけど。
そんな感じで、今後は評価の高い単関係作品はここでチェックしよう(苦笑)
◆
【今週のひと言】
・夕食に招くにあたり新品の皿やナイフを購入する姿が可愛すぎる。
・父と兄がアル中で亡くなり母も病気?で亡くなっているので
天涯孤独な薄幸美人には誰もが応援したくなるでしょう。
・店のフードロスをSDGsの観点から彼女の行動はいいんですけど
店主に報告してないのは残念でした。(クソ真面目な店主だからね)
・あの警備員はてっきりストーカーだとばかり。。。
・列車に轢かれるって、相当舞い上がっていたんでしょうか。
・テーブル横の壁に貼られたアラン・ドロンの映画ポスターに反応
ROCCOの文字から『若者のすべて』だったんでしょう。
・意識不明の男のいる病院に向かい、受付カウンターでの会話に吹く!
ナースに患者名を訊かれ姓を名乗るが、下の名は?で分からないと言う。
ナースに関係を訊かれ、彼の妹と言った瞬間である。
でも、とっさの言い訳に機知に富んでる女性だな~と感心!
----------------------------------------------------------------------------------------
監督:アキ・カウリスマキ
脚本:アキ・カウリスマキ
音楽:
出演:アルマ・ポウスティ、ユッシ・ヴァタネン、ヤンネ・フーティアイネン
『枯れ葉』
細かいところまで言及されたitukaさんのレヴューをとても楽しく拝見致しました!
引退宣言を撤回しての6年ぶりの本作は“ド直球”の作品でした。監督が自身と対峙しての ‘一つの答え’ だったのかなぁと思ったりしていました。
ヒロインのアルマ・ポウスティはカウリスマキ作品には初めての登場で私も魅了されちゃいました。監督の新たなミューズになるのでしょうか^^。
ご自宅から徒歩3分の単館系シアター!なんと羨ましい!この先カウリスマキ監督の過去作品リバイバル上映なんてこともあるのかも、ですね。その際は是非に!(*^-^*)
>引退宣言を撤回しての6年ぶりの本作は“ド直球”の作品でした。
なるほど~!カウリスマキ監督のことまったく知らないので以前はどういう作品を撮る監督なのか興味がありましたよ。
>監督が自身と対峙しての ‘一つの答え’
ちょっと奥が深そうな感じがとても興味深いです。
>ヒロインのアルマ・ポウスティ
鑑賞中にこの作品のキャラクターに相当魅せられましたよ。なので、ラストのウインクでかなり救われた気分になりました。この女優さんどんどん使ってほしい!
あと、アカデミー賞外国語映画ノミネートですけど、是非獲ってほしいですね。
ハイ!灯台下暗しってこういうことを言うんだなと改めて実感させてもらいましたよ。
これ、今年のベストな位好きな作品です。
良いところがあり過ぎて書ききれないのですが、それも含めて全体が良かったです。
足に重傷を負って松葉杖なのに、とっとと先に歩いていくアンサ…のラストが好きだなぁ(笑)あんな風にやっていかないと、ダメ男とは付き合えない(笑)
ワタシ、見たままの感想しか浮かばなかったんですけど、カウリスマキ監督の過去作含め知っている人からすれば、構図や演者のセリフの言い回しなどが奥行きを感じさせるものがあったのでしょうね。
ダメ男を甘やかさない女、これいいですね。美人だったし貧困でも力強さがあって絶対応援したいタイプでした。