エンド・オブ・キングダム

評価：★★★★【４点】




ハイテンポで終始クライマックスとはこの映画のことだ。


◇

ホワイトハウス陥落の悪夢から２年。
英国首相が不可解な死を遂げ、ロンドンで葬儀が執り行われる。
米大統領はじめ世界各国の首脳が葬儀に参列するため
ロンドンに集結する。
ところが、厳戒態勢のロンドンで同時多発テロが勃発してしまう。
西欧諸国の首脳が次々と犠牲となる中、
米大統領はシークレットサービスを務めるマイク・バニングの
素早い対応で辛うじて現場から避難することに成功する。
その後非常事態宣言が発令されたロンドンで、
100人を超えるテロリストの攻撃から大統領を護り、
ここから脱出させるために決死の戦いを繰り広げるマイクだったが…。
＜allcinema＞

◇

時を同じくして日本で伊勢志摩サミットが開催されたこともあり
時期的にはタイムリーな作品となった本作。

この映画を実際のSPが観たらどんな反応が返ってくるか
そこんところがいちばん興味深いわけだが
さすがにこの映画のような劇画調にはなるわけないとは思いつつ
どこかこの大胆さに憧れを持つ部分があるのか気になるところ(笑)

にしても、この大胆すぎるストーリーはもはやゲーム感覚。
映画は娯楽だから楽しめればいいし、その娯楽性の中にも
案外シリアスな部分もあったりして、そこはプロでならないと分からない。

いや～、作品自体99分と近年の映画の中では割と短いはずだが
テンポが常に速く中身は可なり濃いめとなっている。
街中で繰り広げられるカーチェイスや銃撃戦は進化し続け
もはや完全に疑似体験している感じだ。

序盤と終盤にホンの少しだけマイクの家族のドラマを見せるが
それがどれだけホッとできる時間か改めて激しい映画だったと
遠い目をするワタシだった。



【今週のツッコミ】
・チケット売り場でぼんやりしてたものだから、思わず
　「きんぐ・おぶ・えんどぉぉ…？」恥ずかしいミステイク＾＾；
　だってジェラルド・バトラーの次回作が『キング・オブ・エジプト』だもの　
　本作と微妙に被るでしょうに＾＾；

・各国の大統領、首相をピンポイントで殺戮するってことだが
　いちばんカッコ悪いのが日本の首相。
　検問道路上で一般車と混ざって川に落下って・・・。

・実際、国の代表者があれだけ殺さるテロとなると
　各国の対応はどのようにするのかそこが興味深い部分。

・ジェラルド・バトラーの銃の取り扱いが素早く切れ味抜群だ！
　これは相当練習しないとあれだけ動くことは不可能と思う。

・海兵隊ヘリ、もっとフレアを積みましょう。

・MI-6の凄腕お姐さんの凄腕振りをもっと見たかった＾＾；
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監督：ババク・ナジャフィ
脚本：クレイトン・ローゼンバーガー/カトリン・ベネディクト/クリスチャン・グーデガスト/
　　　　チャド・セント・ジョン
音楽：トレヴァー・モリス


出演：ジェラルド・バトラー/アーロン・エッカート/モーガン・フリーマン/
　　　　メリッサ・レオ/ラダ・ミッチェル/



『エンド・オブ・キングダム』