評価:★★★☆【3.5点】
全体的にゆったりしたテンポはシーンの情報量が少ないと眠くなる。
◇
有能な若き女医ジェニー。
今は小さな診療所勤めだが、間もなく大きな病院へ
好待遇で迎えられる予定。
ある晩、診療所の呼び鈴が鳴るが、診察時間は過ぎているからと、
研修医ジュリアンがドアを開けようとするのを引き止める。
翌日、警察が来て、
近くで身元不明の少女の遺体が見つかったと知るジェニー。
昨晩の監視カメラには、呼び鈴を鳴らす少女の姿が映っていた。
あの時、ちゃんと出ていれば少女は死ななかった、と自分を責めるジェニー。
罪悪感から携帯にコピーした少女の写真を手に、
名前も分からない彼女の身元を突き止めるべく自ら聞き込みを始めるが…。
<allcinema>
◇
まず、この国の診療所が日本と違い地元に密着している点がいい。
掛かり付けの診療所が当たり前のように主治医となっていて
患者の医療処置はもちろん、チョットした悩みなんかも
聞く耳を持ち、なんだか教会の神父か牧師に近い感じだ。
ま、それはいいとして、自分の判断ミスで少女を死に追いやったと思い
ヒロインはトラウマに近い状態となり、少女の身元(名前だけでも!)を
どうしても知りたい衝動に駆られる。
そこで始めたのが独自の聞き込み調査であった。
この判断がいいのか悪いのかは結果オーライなのだが
非常に危険な状態に陥っていったのは確か。
素人だけに、ここは警察に全面協力する形で控えていた方がいい。
しかし、それだと映画にならない(笑)
ということで、ぶちょう面ながらも美人だから見られるし
そもそも自分の時間がまったくないというのも如何なものか。
鑑賞中、彼女中心のストーリーは効果音楽がまったくないのもあるが
やたら携帯電話の呼び出し音が耳に付き、ちょっと辛い部分も^^;
【今週のツッコミ】
・日本の邦題だけだとフィルム・ノワール的な雰囲気だ^^
・時間外にチャイムを鳴らしたのは小さな少女と思い込んでいたので
まさか、そんな商売してたとは意外も意外(笑)
・トレーラーハウスの老人と少女、これだけだとファンタジーな世界^^;
・あの映像でいうならば、敢えて「少女」と言わずに、ここは
「おねえちゃん」にしてください。
・お世話になってる主治医に対して「二度と息子に近づくな」とは
さすがに言えないワタシ。
・あの研修医ももうちょっと大人にならないと^^;
初めに落としておいて最後に上げるという意味では映画的でいいか。
-------------------------------------------------------------------
監督:ジャン=ピエール・ダルデンヌ
脚本:ジャン=ピエール・ダルデンヌ/リュック・ダルデンヌ
音楽:
出演:アデル・エネル/オリヴィエ・ボノー/ジェレミー・レニエ
『午後8時の訪問者』
全体的にゆったりしたテンポはシーンの情報量が少ないと眠くなる。
◇
有能な若き女医ジェニー。
今は小さな診療所勤めだが、間もなく大きな病院へ
好待遇で迎えられる予定。
ある晩、診療所の呼び鈴が鳴るが、診察時間は過ぎているからと、
研修医ジュリアンがドアを開けようとするのを引き止める。
翌日、警察が来て、
近くで身元不明の少女の遺体が見つかったと知るジェニー。
昨晩の監視カメラには、呼び鈴を鳴らす少女の姿が映っていた。
あの時、ちゃんと出ていれば少女は死ななかった、と自分を責めるジェニー。
罪悪感から携帯にコピーした少女の写真を手に、
名前も分からない彼女の身元を突き止めるべく自ら聞き込みを始めるが…。
<allcinema>
◇
まず、この国の診療所が日本と違い地元に密着している点がいい。
掛かり付けの診療所が当たり前のように主治医となっていて
患者の医療処置はもちろん、チョットした悩みなんかも
聞く耳を持ち、なんだか教会の神父か牧師に近い感じだ。
ま、それはいいとして、自分の判断ミスで少女を死に追いやったと思い
ヒロインはトラウマに近い状態となり、少女の身元(名前だけでも!)を
どうしても知りたい衝動に駆られる。
そこで始めたのが独自の聞き込み調査であった。
この判断がいいのか悪いのかは結果オーライなのだが
非常に危険な状態に陥っていったのは確か。
素人だけに、ここは警察に全面協力する形で控えていた方がいい。
しかし、それだと映画にならない(笑)
ということで、ぶちょう面ながらも美人だから見られるし
そもそも自分の時間がまったくないというのも如何なものか。
鑑賞中、彼女中心のストーリーは効果音楽がまったくないのもあるが
やたら携帯電話の呼び出し音が耳に付き、ちょっと辛い部分も^^;
【今週のツッコミ】
・日本の邦題だけだとフィルム・ノワール的な雰囲気だ^^
・時間外にチャイムを鳴らしたのは小さな少女と思い込んでいたので
まさか、そんな商売してたとは意外も意外(笑)
・トレーラーハウスの老人と少女、これだけだとファンタジーな世界^^;
・あの映像でいうならば、敢えて「少女」と言わずに、ここは
「おねえちゃん」にしてください。
・お世話になってる主治医に対して「二度と息子に近づくな」とは
さすがに言えないワタシ。
・あの研修医ももうちょっと大人にならないと^^;
初めに落としておいて最後に上げるという意味では映画的でいいか。
-------------------------------------------------------------------
監督:ジャン=ピエール・ダルデンヌ
脚本:ジャン=ピエール・ダルデンヌ/リュック・ダルデンヌ
音楽:
出演:アデル・エネル/オリヴィエ・ボノー/ジェレミー・レニエ
『午後8時の訪問者』
呼び出しを受けたら、時間構わず駆けつけるドクターって都会じゃ考えられない。ジェニーの町の住人が羨ましいです。
「二度と息子に近づくな」と言われたにも関わらず助けに行ったジェニーってマザー・テレサ的人間かもです。
なるほど、彼らの映画はそんな特徴があったんですか。
あの研修医が飛び出してから、たったひとりで診療と往診までこなしてて
言われるように、緊急往診までするなんてすごいですよね。
ジェニーのようなひと、街に一人は欲しいです(笑)
そうそう、あれだけのこと言われたのに助けに行くジェニーは、まさに現代のマザー・テレサでした。
私はこの作品に監督の大変誠実な思いを感じました。
結局自分が犯した過ちは、ほかの誰が許しても自分自身が納得できるまでは救われない、ということなのでしょうか。
研修医が自分に対する態度に苛立ちを感じ、彼の行動を力の差で制したと暴露してましたね。
通常なら迷いなく応対し無視することは本心でなかったのに
まさかの事態に陥ってしまったことへの彼女なりの懺悔だったのでしょう。
ある意味、パワハラの失敗例として世のリーダーに訴えることに成功した感じですかね~(ホントか)^^;