
評価★★★★
想像通り!
やっぱり主役の椿三十郎に扮する織田裕二の力量不足は否めなかった。
鑑賞前の不安は見事に的中!
今の時代、
誰がどう演じようが三船敏郎にはなれないという
悲しい現実を目の当たりにしたという感じですね。
三船が演じた三十朗は見るからに存在感たっぷりであるのにくらべ
織田の三十朗は身体の線が細く、どうみても侍という感じではない。
織田とはそれまでに黒澤映画を含め、
数々の時代劇をこなして来たキャリアが絶対的に違うのである。
まだまだ年齢を重ねないと絶対的な存在感はでないよ織田君!
当時の三船は43歳くらいで、この映画の織田も40歳と
そんなに変わりはないのに何故だろう?
昔に比べ、いまは10年、実年齢よりも若くなったということか?
だったら織田裕二は、10年早かったことになる。
この映画の評価点には迷った。
脚本もそのまま使ったということで、ストーリーは面白いに決まってたし
となれば、後は演じる役者がいかにオリジナルの前役者を超えられるのか!
または、自分のものにして演じられるかだ。
そういったなかで意外に良かったのが
室戸半兵衛を演じた豊川悦司、若侍のリーダー井坂役の松山ケンイチ、
人質となった木村役の佐々木蔵之介、国許用人・竹林役の風間杜夫と
なかなか役柄になりきっていて、これはこれで大いに受けた部分だ。
特に、室戸半兵衛の豊川悦司に関してはオリジナルの仲代達矢よりも
良いかもしれない。
ただ、あの声質が仲代達也よりも劣りはするが・・・
そうそう、声質で言いたかったのは三十朗の織田裕二だ。
彼こそ三船の恐ろしく低音で太い声と比べたら天地の差だったのは
言うまでもないな。
随所で見られる長回し撮影はオリジナルの半分くらいかと思う。
ラストの名シーンは本作の完全オリジナルに変わっていた。
あれはあれで結構なアイディアものの殺陣シーンと評価しますよ。
半兵衛の鞘に納めた刀のところで「あ!そういうことか~!」
一瞬絡まっていたところは知恵の輪状態だったからね^^
◆たぬき爺の睦田の最後の登場に館内から笑いが起こった。
これは『必殺仕事人』を連想したということでよろしいかと。
◆次は『隠し砦の三悪人』が控えているが
キャスティングを見た時点でかなりの不安が襲ってきましたよ。
-----------------------------------------------
監督:森田芳光
脚本:菊島隆三/小国英雄/黒澤明
撮影:浜田毅
音楽:大島ミチル
出演:織田裕二/豊川悦司/松山ケンイチ/佐々木蔵之介/西岡徳馬/小林稔侍/風間杜夫/中村玉緒/藤田まこと
『椿三十郎』
想像通り!
やっぱり主役の椿三十郎に扮する織田裕二の力量不足は否めなかった。
鑑賞前の不安は見事に的中!
今の時代、
誰がどう演じようが三船敏郎にはなれないという
悲しい現実を目の当たりにしたという感じですね。
三船が演じた三十朗は見るからに存在感たっぷりであるのにくらべ
織田の三十朗は身体の線が細く、どうみても侍という感じではない。
織田とはそれまでに黒澤映画を含め、
数々の時代劇をこなして来たキャリアが絶対的に違うのである。
まだまだ年齢を重ねないと絶対的な存在感はでないよ織田君!
当時の三船は43歳くらいで、この映画の織田も40歳と
そんなに変わりはないのに何故だろう?
昔に比べ、いまは10年、実年齢よりも若くなったということか?
だったら織田裕二は、10年早かったことになる。
この映画の評価点には迷った。
脚本もそのまま使ったということで、ストーリーは面白いに決まってたし
となれば、後は演じる役者がいかにオリジナルの前役者を超えられるのか!
または、自分のものにして演じられるかだ。
そういったなかで意外に良かったのが
室戸半兵衛を演じた豊川悦司、若侍のリーダー井坂役の松山ケンイチ、
人質となった木村役の佐々木蔵之介、国許用人・竹林役の風間杜夫と
なかなか役柄になりきっていて、これはこれで大いに受けた部分だ。
特に、室戸半兵衛の豊川悦司に関してはオリジナルの仲代達矢よりも
良いかもしれない。
ただ、あの声質が仲代達也よりも劣りはするが・・・
そうそう、声質で言いたかったのは三十朗の織田裕二だ。
彼こそ三船の恐ろしく低音で太い声と比べたら天地の差だったのは
言うまでもないな。
随所で見られる長回し撮影はオリジナルの半分くらいかと思う。
ラストの名シーンは本作の完全オリジナルに変わっていた。
あれはあれで結構なアイディアものの殺陣シーンと評価しますよ。
半兵衛の鞘に納めた刀のところで「あ!そういうことか~!」
一瞬絡まっていたところは知恵の輪状態だったからね^^
◆たぬき爺の睦田の最後の登場に館内から笑いが起こった。
これは『必殺仕事人』を連想したということでよろしいかと。
◆次は『隠し砦の三悪人』が控えているが
キャスティングを見た時点でかなりの不安が襲ってきましたよ。
-----------------------------------------------
監督:森田芳光
脚本:菊島隆三/小国英雄/黒澤明
撮影:浜田毅
音楽:大島ミチル
出演:織田裕二/豊川悦司/松山ケンイチ/佐々木蔵之介/西岡徳馬/小林稔侍/風間杜夫/中村玉緒/藤田まこと
『椿三十郎』
三船 身長172cm・体重73kg
織田 身長177cm・体重70kg
実際には織田の方が上背があるり、
しかも今回撮影にあたって、織田は10キロ近く増量して一回り身体を大きくしたとのこと。
それでも織田が華奢に見えてしまうのは何故でしょうかね…
三船敏郎って想像より身長低いんですね(びっくり)
対して織田君の大きさにもびっくり!
画面を通すとまるで逆に見えてしまいます。
まずは殺陣における絶対の信頼感が違います。
織田君の殺陣は新発売のカップラーメン。
三船さんの殺陣は伝統の支那そばやの醤油ラーメンか^^
織田君もこの映画に出演するまえに2~3本の時代劇でキャリアを積むべきでした。
では、誰が三十朗を演じたら良かったのか・・・
個人的には竹内力か布袋寅泰が候補かと思いました。
「ガラモン」を連想しちゃうんですよね・・
歩く時にカチャ、カチャ、と音を出すと良いのかも(ロボットかぇ!)
先日『ヘイヘイヘイ』の番組に
ガラモン出てました^^
ガラモンはヘビースモーカーらしいですよ^^
『大日本人2』には是非出演を~
「オリジナル版に比べ15分ほど長くなってるが、その長さの理由は謎である」
ってなことを書いておられました。
何処で延びたんでしょうね~?
平成版も、間延びした感はく「自然なリメイクに感じた」ってことですが・・
(そんな設備欲しい!)
確実に延びたな~って思えるのは
ラストの対決ですかね^^
最後の台詞から刀を抜く時間をストップウォッチで
計るのも楽しいし
平成版は格闘技少し入ってましたヽ(`Д´)ノ
現代の若者に分かるように説明的なシーンを数箇所入れたと言ってました(何処かの映画サイト)