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追憶の森

2016年05月02日 06時05分13秒 | 映画 た行
評価:★★★【3点】




せっかく映画の日で安いんだからってことで本作をチョイス!
他にも未見作品あるんだけど、敢えてこれを選んだ理由とは。



富士山の麓に広がる青木ヶ原樹海。
ここに死に場所を求めてアメリカからやって来たアーサー・ブレナン。
森の奥深くに分け入り、睡眠薬で自殺を図ろうとしていた彼の前に、
傷つき憔悴した日本人男性が現われる。
助けを求める彼を放っておけず、一緒に出口を探すアーサー。
しかし一向に出口を見つけられず、
森の中を彷徨い歩く2人に次々と試練が襲いかかる。
互いに助け合う中で、次第に心を開いていく2人。
やがてナカムラ・タクミと名乗るこの男性に、
自分がここへやって来た理由を語り始めるアーサーだったが…。
<allcinema>



ラストに向け暖かい感動の涙が頬を伝うだろうってコピーに釣られ
行ってきましたよ。超絶地味なこの作品。

舞台が日本で、準主役に渡辺謙となれば
いくらマシュー・マコノヒーやナオミ・ワッツが出ていようと
どうしても日本映画を観ている気分になり気持ち的にはもう一つ。

監督のガス・ヴァン・サントにしても一時期のエッジの効いた
するどい演出は望めそうもないし。
ま、それでも地味な映画のなかにもひとつくらい
心に残るものがあるかもしれないという微かな望みを掛けてみたものの
結果的には、なんとも優しいパステルカラーのような映画だった(笑)


【今週のツッコミ】
・片道切符で出かけた富士の樹海で出会った迷える日本人の
 妻と子の名前を聞いた途端、「出たよ、おかしな日本名」だったが
 実は重要なカギとなってたのね。

・森で出会った男の名がタクミでなくワタミだったらいろんな意味で
 深読みしてしまいますがユニクロはどうなった(なんの話だよ)^^;

・年収2万ドルで満足しててはさすがに妻の愚痴も増えるわな^^;
 ならば希望を持たせる饒舌な言葉くらい言ってあげないと。
 どちらかというと日本人的で寡黙なマシューなのでそれは無理か。

・っていうか、3年間も“例の事故”(にしておこう)で
 そこまで嫌味を言われて夫婦仲が冷めていってるんだから
 ここは思い切って酔った勢いで子作りしたら?(←こら)

・いい感じのシーンで突然やってくる悲劇(側面…)がありましたが
 あれは今や使い古された演出なので、ほとんどの人が身構えてしまう。

・富士の樹海は荒れ放題のただの密林と思っていたワタシ^^;
 地元の自治体の皆さんすみません。

・映画的にあのような死体を多く見せてたんですかね。
 脇道にそれて2分で女性の死体が転がってるってありえんだろ。

・よく分からないんですけど、そもそもなんでこんな映画を?
 と検索したら日本の青木ヶ原の樹海という不思議な場所に魅せられた
 脚本家のクリス・スパーリングが、この地から物語をイメージしたらしい。

・薄暗い、夜の雨、傷ついた男二人の映像が大半を占めてて鬱になるが
 時折見せるマシューの回想シーンに映るナオミ・ワッツの美しさに
 改めて見惚れてしまった。これは、ある意味演出効果ですね(笑)
-------------------------------------------------------------
監督:ガス・ヴァン・サント
脚本:クリス・スパーリング
音楽:メイソン・ベイツ


出演:マシュー・マコノヒー/渡辺謙/ナオミ・ワッツ/


『追憶の森』
 

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12 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
なんでそんな日本名 (風子)
2016-05-02 22:18:50
謙さんはなぜクレームをつけなかったと思いましたが、納得の理由でした。
ラストは優しさと清々しさを感じました。
返信する
風子さんへ (ituka)
2016-05-03 09:28:36
名匠ガス・ヴァン・サントに気後れしたのかとも思いましたが
しっかり理由がありましたね。
劇中、得体のしれない息苦しさと重苦しさに支配されましたが
最後はすべてを帳消しにする演出でした。
返信する
こんばんは (ここなつ)
2016-05-03 20:21:41
こんばんは!TBをありがとうございました!
同じ作品を観ても感じ方が違うのだなぁ~、そしてそれが映画の良さだなぁ~、とブログを拝見して思った次第です。
私はこの作品、ファンタジーとして観たので、すごく引き込まれて面白かったのです。ファンタジーなのだけれど、マシュー・マコノヒーとナオミ・ワッツの夫婦が決して上手くいっていたとは言い難い夫婦だった所に現実味を感じ…やっと判り合えるすぐそこまで来ていたのに…という所にもリアルを感じてしまいました。
ラストの名前のくだりはストンときましたね。監督は相当日本通なのかな?
返信する
ここなつさんへ (ituka)
2016-05-03 21:01:14
観終わった後で、なぜ敢えて中年の男を選んだのかとか
いろいろ疑問な点があったんですけど、
結局本人と対極に位置する存在だからこそ、そのようにしたのかなとか考えれば考えるほど深いのかもしれませんね。

>やっと判り合えるすぐそこまで来ていたのに…という所にもリアルを感じてしまいました。

確かに、自分たちの努力で壁を乗り越える寸前でしたもんね。
こういう外部からの障害って決して映画だけの世界ではないなと思いましたが
ワタシ的には唯一映画的シーンに感じました^^

ガス監督や脚本家のクリス・スパーリング氏は日本人より日本通なのかもしれませんね。
返信する
Unknown (えふ)
2016-05-03 21:31:01
私もラストには温かいものが頬を伝わる・・・
のかと想像してたんですが、
ポカンとしてしまいましたとさ(汗
特に謙さんの家族の名前の意味がよく理解できず・・・
やっぱあの花に意味があるんですよね!?(汗
返信する
えふさんへ (ituka)
2016-05-03 21:54:27
>ポカンとしてしまいましたとさ(汗

頼みますよー!大爆笑してしまいました(爆)
謙さんの名前の意味はアメリカでの葬儀直後の
葬儀屋さんとマシューの会話の中にしっかり出てきます(笑)
あの白い花はまた別の意味があるんですよね。
返信する
Unknown (mariyon)
2016-05-04 18:42:34
やっぱり、奥さんの名前ひっかかりますよね。
日本名らしいのがほかにあったはず。
イエローウインターでなくてはならない必要性が
ちょっとわかりませんでしたが、
(たとえばグリーンサマーとかww)
何か、伏線見逃してます??

マシューさんが素晴らしく学者ぽくて
昔の好青年を演じていたころを思い出しました。
中年になって、夫婦の溝を埋めていく、
妻を愛する夫を好演していました。

>いい感じのシーンで突然やってくる悲劇(側面…)
予想はついても、やっぱりびっくりしましたよ~~。

返信する
mariyonさんへ (ituka)
2016-05-04 20:35:15
おぉ~!確かに冷静に考えれば他の名前ありましたね。
なぜに、キイロとフユ?ですよね(笑)

ハル、ナツ、アキとまともなものが有るのに、いちばん使われてないのを選んだ理由が知りたいとか。

うん、ミドリは最適ですね(笑)
たぶん、そこも敢えて自然にせず日本の観客に意識を持たせるための工夫だったりして(笑)

この映画、お行儀の良いマシューだからこそ
これだけの品のいい作品になった感じですが
これが他の暴れん坊キャラだったらこうは行きませんよね(爆)

>予想はついても、やっぱりびっくりしましたよ~~。

腫瘍が良性と診断され他の病院に搬送され始めたときから
交差点に差し掛かるたび「そろそろか?」でしたよ^^;
返信する
「あさが来た」じゃないんだから (ami)
2016-05-04 23:11:13
今時フユはないですよね~^^;
と思ったら発想が(半分)mariyonさんと同じ!
私はグリーンオータムでした(笑)

>いい感じのシーンで突然やってくる悲劇
あまりにもベタ過ぎて、私はあそこで一気に白けてしまいました。
普通に病死の方がまだマシだったかも...^^;
返信する
amiさんへ (ituka)
2016-05-05 11:46:59
「あさが来た」時々見てました。主題歌が良かったし(笑)

>私はグリーンオータムでした(笑)

やっぱり色的にはグリーン以外思い付かないですよね。
逆にキイロってどんな漢字にしたかったのか
そこんとこ気になりましたよ(笑)

>あまりにもベタ過ぎて、私はあそこで一気に白けてしまいました。

韓国映画でよく使われる手法ですもんね(笑)
それを真似て今やハリウッド映画も時々使ってますけど
やはり側面・・・は韓国映画ならではの痛々しさがありますし^^
でも、病死だったら時間が多少あるので生前に聞き出してしまう可能性もあって
謙さん出番がなかったりして(爆)
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