満足度:★★★★【4.0点】(Netflix)
超絶シンプルなサバイバル・スリラー
◆
山でのフリークライミングの最中に夫・ダンを落下事故で亡くしたベッキーは、
悲しみから抜け出せず1年が経とうとしていた。
ある日、
ベッキーを立ち直らせようと親友のハンターが新たにクライミングの計画を立てる。
今は使われていない地上600mのモンスター級のテレビ塔をターゲットとして
選んだ彼女たちは、老朽化で足場が不安定になった梯子を登り続け、
なんとか頂上へと到達することに成功するのだが…。
<Filmarks>
◆
冒頭5分、いきなり断崖絶壁のロッククライミングのアクシデントから始まって
その壮大な映像の出来に「ヤバ!これは大画面で観なきゃ!」と思い立ち
即行でテレビ(45インチ)からホームシアター80インチに切り替えました。
あ、サラウンドもいい感じなのでソニーのサラウンド・ヘッドホン使用しての鑑賞。
本作、ベッキーは、愛する夫を事故で失い、悲しみに暮れたまま一年が過ぎていた。
ある日、元気を取り戻してほしいと願う友人のハンターが彼女を新しいクライミングに誘う。
その目的地は、地上600メートルというモンスター級のテレビ塔だった。
頂上には赤い航空障害灯が輝いており、その高さは一見して危険が感じられたが
ハンターはこの挑戦を通じ、ベッキーに再び前を向いてもらいたいと思っていた。
そして、彼女らがクライミング用のハーネスを装着し、塔の梯子を登り始めるが
錆びついた鉄骨や緩んだボルトが至る所に見られ危険が隠れていないことを示していた。
すでに閉鎖されてから数十年が経っているのだろう、朽ち果て寸前のテレビ塔。
老朽化を見せて先の展開を予想させる構成は、これはもうサバイバル映画あるあるだ。
それでも二人は頂上に到達し、今回の挑戦で達成感を得ていたんです。
しかし、帰路に立った瞬間、梯子が崩壊し、降りることが不可能になってしまう。
二人は孤立した状況に置かれ、遥か彼方にはかろうじてダイナーが見えるものの
助けを呼ぶ手段は乏しかった。
携帯電話の電波も繋がらず、バッテリーも残り少ない。
さらに水や食料も手元になく、これはもう究極の窮地としかいえないのだ。
この状況は、ブレイク・ライブリーが主演した「ロスト・バケーション」に似ており
海から地上の高地に設定が変わったようなイメージを持ったんですけど。
ただし、こちらの物語では、サメの代わりに上空から獲物を狙うハゲワシが登場し
絶望的な状況の中でも冷静さを保ち脱出方法を考えるところは共通している。
これは単なるサバイバルではなく、人間の知覚と心理を試すドラマであり
最終的に絶望的状況下で見えているものが真実か否かで息を呑むことになる。
◆
【今週のひと言】
・テレビ塔は鉄骨を組み上げただけで直径2メートルの幅で600メートルの高さ。
見た目は細すぎて頼りない。中間地点から上は外付けのハシゴを延々と登るだけ。
しかし、危険予知訓練(KYT)を端折った代償は大きかった。
・トップ画像の細い鉄塔と小さな足場だけで伝わる恐怖感は半端なし!
・地上600メートルって携帯電話が圏外になるらしい。そりゃ焦るわ。
・50メートルの手持ちロープ、バッテリー切れのドローン、レシートや
携帯電話2台と充電器しかなく創意工夫で考えるしかない。
・バッテリー充電器の裏ワザがあったけど(←危険!真似するな)
航空障害灯(赤ランプ)の電球ってあんな感じなんですね。初めて知ったわ。
・雨が航空障害灯内部に侵入し地絡するんじゃ?とハラハラしたのはワタシだけ?
・襲ってくるハゲワシと対峙したベッキーは「舐めんな!」とばかりヘッドロック!
これを機に彼女の中でなにかが変わっていった。
・父親ニーガン(役名ちがうだろ)が最初と最後だけって、これ低予算映画?
・大体が見るからに老朽化してるのに体重掛けて揺するってダメでしょ!
・一瞬だけ相手を信じられなくなるシーンに背筋が凍り付き怖さ倍増だった。
---------------------------------------------------------------------------------------------------------
監督:スコット・マン
脚本:ジョナサン・フランク、スコット・マン
音楽:ティム・デスピック
出演:グレース・フルトン、バージニア・ガードナー、ジェフリー・ディーン・モーガン
『FALL/フォール』
超絶シンプルなサバイバル・スリラー
◆
山でのフリークライミングの最中に夫・ダンを落下事故で亡くしたベッキーは、
悲しみから抜け出せず1年が経とうとしていた。
ある日、
ベッキーを立ち直らせようと親友のハンターが新たにクライミングの計画を立てる。
今は使われていない地上600mのモンスター級のテレビ塔をターゲットとして
選んだ彼女たちは、老朽化で足場が不安定になった梯子を登り続け、
なんとか頂上へと到達することに成功するのだが…。
<Filmarks>
◆
冒頭5分、いきなり断崖絶壁のロッククライミングのアクシデントから始まって
その壮大な映像の出来に「ヤバ!これは大画面で観なきゃ!」と思い立ち
即行でテレビ(45インチ)からホームシアター80インチに切り替えました。
あ、サラウンドもいい感じなのでソニーのサラウンド・ヘッドホン使用しての鑑賞。
本作、ベッキーは、愛する夫を事故で失い、悲しみに暮れたまま一年が過ぎていた。
ある日、元気を取り戻してほしいと願う友人のハンターが彼女を新しいクライミングに誘う。
その目的地は、地上600メートルというモンスター級のテレビ塔だった。
頂上には赤い航空障害灯が輝いており、その高さは一見して危険が感じられたが
ハンターはこの挑戦を通じ、ベッキーに再び前を向いてもらいたいと思っていた。
そして、彼女らがクライミング用のハーネスを装着し、塔の梯子を登り始めるが
錆びついた鉄骨や緩んだボルトが至る所に見られ危険が隠れていないことを示していた。
すでに閉鎖されてから数十年が経っているのだろう、朽ち果て寸前のテレビ塔。
老朽化を見せて先の展開を予想させる構成は、これはもうサバイバル映画あるあるだ。
それでも二人は頂上に到達し、今回の挑戦で達成感を得ていたんです。
しかし、帰路に立った瞬間、梯子が崩壊し、降りることが不可能になってしまう。
二人は孤立した状況に置かれ、遥か彼方にはかろうじてダイナーが見えるものの
助けを呼ぶ手段は乏しかった。
携帯電話の電波も繋がらず、バッテリーも残り少ない。
さらに水や食料も手元になく、これはもう究極の窮地としかいえないのだ。
この状況は、ブレイク・ライブリーが主演した「ロスト・バケーション」に似ており
海から地上の高地に設定が変わったようなイメージを持ったんですけど。
ただし、こちらの物語では、サメの代わりに上空から獲物を狙うハゲワシが登場し
絶望的な状況の中でも冷静さを保ち脱出方法を考えるところは共通している。
これは単なるサバイバルではなく、人間の知覚と心理を試すドラマであり
最終的に絶望的状況下で見えているものが真実か否かで息を呑むことになる。
◆
【今週のひと言】
・テレビ塔は鉄骨を組み上げただけで直径2メートルの幅で600メートルの高さ。
見た目は細すぎて頼りない。中間地点から上は外付けのハシゴを延々と登るだけ。
しかし、危険予知訓練(KYT)を端折った代償は大きかった。
・トップ画像の細い鉄塔と小さな足場だけで伝わる恐怖感は半端なし!
・地上600メートルって携帯電話が圏外になるらしい。そりゃ焦るわ。
・50メートルの手持ちロープ、バッテリー切れのドローン、レシートや
携帯電話2台と充電器しかなく創意工夫で考えるしかない。
・バッテリー充電器の裏ワザがあったけど(←危険!真似するな)
航空障害灯(赤ランプ)の電球ってあんな感じなんですね。初めて知ったわ。
・雨が航空障害灯内部に侵入し地絡するんじゃ?とハラハラしたのはワタシだけ?
・襲ってくるハゲワシと対峙したベッキーは「舐めんな!」とばかりヘッドロック!
これを機に彼女の中でなにかが変わっていった。
・父親ニーガン(役名ちがうだろ)が最初と最後だけって、これ低予算映画?
・大体が見るからに老朽化してるのに体重掛けて揺するってダメでしょ!
・一瞬だけ相手を信じられなくなるシーンに背筋が凍り付き怖さ倍増だった。
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監督:スコット・マン
脚本:ジョナサン・フランク、スコット・マン
音楽:ティム・デスピック
出演:グレース・フルトン、バージニア・ガードナー、ジェフリー・ディーン・モーガン
『FALL/フォール』
地上まで飛ばせるドローンがあり、地上付近なら電波を拾える携帯電話があるのですから、携帯電話をドローンに結び付けて地上に飛ばせばそれで済むことなのに、なぜか二つを別々に使おうとする主人公たちがちょっと不思議でした。
ちなみに本作は続編が作られるそうです。
今度はどんな高いところに主人公は登らされるんでしょうね?笑。
製作年数が2022年だったので、配信用の新作じゃないなとは思ってました。
>携帯電話をドローンに結び付けて地上に飛ばせばそれで済むこと
あ~!確かに!ワタシも彼女たちと同様に、そこのところはまったく気づきませんでした。
だったら、親友も傷つけなくて済むしここまでの悲惨な状況にはなりませんね。
続編とはうれしいですね、こういう映画はシミュレーションのネタになってワタシは好きです。
私も丁度最近見たんです~
古びてほっそい鉄塔のてっぺんは、確かにサバイバル映画あるあるでしたね。
私は中盤ハンターの幻だったことから、もしかしたら最初からだった?という考えに現在憑りつかれている所です。
あの尋常でない高さ、しかも老朽化してるWの恐怖に加えハゲワシですからね。
途中でハンターが「細いアナタが引き上げるのは無理」と言ったときは
「あ~、それはあるな」でしたよ。
もしも、最初から幻だったら映画のショックはさらに増しますし
ベッキーの行動がかなり謎に満ちてきますね。
少なくとも3部作になるようなのでそこで何らかの説明があるかもしれません。
期待しましょう。