満足度:★★★★☆【4.5点】
存続する世界観とアニャ・テイラー=ジョイのコラボ
◆
世界崩壊から45年。
バイカー軍団に連れ去られ、すべてを奪われた若きフュリオサは故郷への帰還を誓い、
MADな世界(マッドワールド)に対峙する——巨大なバイカー軍団、
その頂点ディメンタス将軍は可愛い熊の人形を引っさげ改造バイクで絶叫し、
さらには、白塗りの兵隊ウォーボーイズたちが神と崇めるイモータン・ジョーは
鉄壁の要塞を牛耳り、互いが覇権を争っていた。生き残れるのは狂った奴だけ。
怒りの戦士フュリオサよ、復讐のエンジンを鳴らせ!
<Filmarks>
◆
「怒りのデスロード」のスピンオフの本作は、同じ荒廃した世界観を継承しながら
フュリオサ視点で描かれた壮大なドラマに仕上げられています。
前作が3日間の《行って帰ってくる》物語だったのに対し、今回はそのスパンを大きく延ばし
15年にわたるフュリオサの成長と進化を描いています。
物語は、幼いフュリオサがどのようにして荒れ果てた世界で生き抜き、
やがて支配者イモータン一派の大隊長の地位に、どう登り詰めるかを知ることができる。
予告編だけ見たワタシは、鼻高クリス(←見たままじゃん)というキャラクターが
若かりし日のイモータン・ジョーだと思い込んでいたのですが
実際は彼は別の集団のリーダーでイモータン一派の資源を狙う敵役だったのです。
物語の転機は、少女フュリオサが鼻高クリス率いるバイク集団に連れ去られるシーンで
このとき、危険を察知した母親はすぐさま後を追い、スキルを活かし一騎打ちに挑みます。
しかし、命乞いを信じた母親は油断し、結果的に娘の目前で惨殺されてしまう。
囚われてしまったフュリオサ、鼻高クリスはイモータン勢の資源を得るために
ボス同士の対話のなか、いくつかの条件と引き換えにフュリオサを差し出してしまいます。
この瞬間、映画の基本的な対立構造が明らかになり、鼻高クリス対イモータンという
二大勢力の闘争の中で、母を亡くしたフュリオサの復讐劇が展開されていきます。
彼女は一旦イモータン側に協力しつつ、密かに鼻高クリスを狙うドラマとなってます。
前作の圧倒的なインパクトを知る者にとって、今回その驚きこそ少なかったものの
フュリオサの感情豊かなドラマがじっくりと描かれエモくカッコいい姿には目が釘付けだ。
彼女の決意や内面的な葛藤が観客に深く伝わり、これは大いに評価できると思う。
一方、アクションシーンはボリューム的にやや物足りなさを感じてしまいますが
その分、ドラマがしっかりしているので、まあ、プラマイゼロ?なのかな(笑)
前作はウォーボーイのニュークスと拉致女性のロマンスもあったからね。自己犠牲で死す。
(いや、フュリオサとしてのスピンオフだから仕方ないかも)
どうでしょう!
アニャ・テイラー=ジョイのフュリオサは可憐さの中にも意志の強さを秘めていて
個人的には、シャーリーズ・セロンよりもいい感じ(←ファンだから仕方ないよね)
◆
【今週のひと言】
・少女時代のフュリオサと一緒にいた友達はバルキリーで、前作の女バイク族で
鉄塔の上で叫んでた裸体の女性ですよね。今作ではワンシーンのみ。
・子孫繁栄のためにフュリオサも女性室に監禁されるが、イモータンのバカ息子の失態で
かろうじて逃げ延びるフュリオサ。
あの、筋肉バカ息子はこっちでもやらかして、しかも報告しないんだ(笑)
・スナイパーとして成長したフュリオサが鼻高クリス族の数人を追っているシーンで
高所にマックスとインターセプターのワンカット映像!(サービスですね)
・前作に続きこちらもド迫力の魔改造された車がいっぱい!
ウォータンクの最後部にある複数の鉄球の使われ方とか馬車テイストの改バイクとか
映画の後半では前作で活躍した懐かしの改造車がしっかり出てきます。
・終盤でイモータン族のイケメン大隊長とフュリオサの絡みは・・・
・エンド・クレジット中に流れる前作映像には胸熱!
それとおまけ映像は最後に一瞬だけアリ。マニアなら見る価値ありかも。
------------------------------------------------------------------------------------------------
監督:ジョージ・ミラー
脚本:ジョージ・ミラー、ニコ・ラソウリス
音楽:トム・ホルケンボルフ
出演:アニャ・テイラー=ジョイ、クリス・ヘムズワース、アリーラ・ブラウン
『マッドマックス:フュリオサ』
存続する世界観とアニャ・テイラー=ジョイのコラボ
◆
世界崩壊から45年。
バイカー軍団に連れ去られ、すべてを奪われた若きフュリオサは故郷への帰還を誓い、
MADな世界(マッドワールド)に対峙する——巨大なバイカー軍団、
その頂点ディメンタス将軍は可愛い熊の人形を引っさげ改造バイクで絶叫し、
さらには、白塗りの兵隊ウォーボーイズたちが神と崇めるイモータン・ジョーは
鉄壁の要塞を牛耳り、互いが覇権を争っていた。生き残れるのは狂った奴だけ。
怒りの戦士フュリオサよ、復讐のエンジンを鳴らせ!
<Filmarks>
◆
「怒りのデスロード」のスピンオフの本作は、同じ荒廃した世界観を継承しながら
フュリオサ視点で描かれた壮大なドラマに仕上げられています。
前作が3日間の《行って帰ってくる》物語だったのに対し、今回はそのスパンを大きく延ばし
15年にわたるフュリオサの成長と進化を描いています。
物語は、幼いフュリオサがどのようにして荒れ果てた世界で生き抜き、
やがて支配者イモータン一派の大隊長の地位に、どう登り詰めるかを知ることができる。
予告編だけ見たワタシは、鼻高クリス(←見たままじゃん)というキャラクターが
若かりし日のイモータン・ジョーだと思い込んでいたのですが
実際は彼は別の集団のリーダーでイモータン一派の資源を狙う敵役だったのです。
物語の転機は、少女フュリオサが鼻高クリス率いるバイク集団に連れ去られるシーンで
このとき、危険を察知した母親はすぐさま後を追い、スキルを活かし一騎打ちに挑みます。
しかし、命乞いを信じた母親は油断し、結果的に娘の目前で惨殺されてしまう。
囚われてしまったフュリオサ、鼻高クリスはイモータン勢の資源を得るために
ボス同士の対話のなか、いくつかの条件と引き換えにフュリオサを差し出してしまいます。
この瞬間、映画の基本的な対立構造が明らかになり、鼻高クリス対イモータンという
二大勢力の闘争の中で、母を亡くしたフュリオサの復讐劇が展開されていきます。
彼女は一旦イモータン側に協力しつつ、密かに鼻高クリスを狙うドラマとなってます。
前作の圧倒的なインパクトを知る者にとって、今回その驚きこそ少なかったものの
フュリオサの感情豊かなドラマがじっくりと描かれエモくカッコいい姿には目が釘付けだ。
彼女の決意や内面的な葛藤が観客に深く伝わり、これは大いに評価できると思う。
一方、アクションシーンはボリューム的にやや物足りなさを感じてしまいますが
その分、ドラマがしっかりしているので、まあ、プラマイゼロ?なのかな(笑)
前作はウォーボーイのニュークスと拉致女性のロマンスもあったからね。自己犠牲で死す。
(いや、フュリオサとしてのスピンオフだから仕方ないかも)
どうでしょう!
アニャ・テイラー=ジョイのフュリオサは可憐さの中にも意志の強さを秘めていて
個人的には、シャーリーズ・セロンよりもいい感じ(←ファンだから仕方ないよね)
◆
【今週のひと言】
・少女時代のフュリオサと一緒にいた友達はバルキリーで、前作の女バイク族で
鉄塔の上で叫んでた裸体の女性ですよね。今作ではワンシーンのみ。
・子孫繁栄のためにフュリオサも女性室に監禁されるが、イモータンのバカ息子の失態で
かろうじて逃げ延びるフュリオサ。
あの、筋肉バカ息子はこっちでもやらかして、しかも報告しないんだ(笑)
・スナイパーとして成長したフュリオサが鼻高クリス族の数人を追っているシーンで
高所にマックスとインターセプターのワンカット映像!(サービスですね)
・前作に続きこちらもド迫力の魔改造された車がいっぱい!
ウォータンクの最後部にある複数の鉄球の使われ方とか馬車テイストの改バイクとか
映画の後半では前作で活躍した懐かしの改造車がしっかり出てきます。
・終盤でイモータン族のイケメン大隊長とフュリオサの絡みは・・・
・エンド・クレジット中に流れる前作映像には胸熱!
それとおまけ映像は最後に一瞬だけアリ。マニアなら見る価値ありかも。
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監督:ジョージ・ミラー
脚本:ジョージ・ミラー、ニコ・ラソウリス
音楽:トム・ホルケンボルフ
出演:アニャ・テイラー=ジョイ、クリス・ヘムズワース、アリーラ・ブラウン
『マッドマックス:フュリオサ』
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