評価★★★【3点】
ツッコミ所も多いがそこは御大に寄せ目をつぶろう。
◆
アメリカのテキサス州。孤独に暮らす元ロデオスターのマイク。
ある日、元雇い主から、
別れた妻のもとで荒んだ生活を送る息子のラフォを
メキシコから連れ戻してほしいと依頼される。
半ば誘拐のような訳あり仕事だったが、
渋々ながらも引き受けたマイク。いざメキシコへ来てみると、
ラフォは母親に愛想をつかし、
闘鶏用のニワトリ“マッチョ”を相棒にストリートで生きていた。
やがてマイクとともにアメリカに行くことを決意するラフォ。
しかし、そんな2人に、メキシコの警察や母親が放った追手が
迫って来るのだったが…。
<allcinema>
◆
御年92歳のご高齢にもかかわらず主役を務める勇気に拍手。
元雇い主からの依頼で13歳の息子をメキシコからテキサスまで
呼び戻してほしいという案件を90歳を超えたご老人に頼むこと自体
普通はありえないだろうに、なんの躊躇もなく頼んでしまう。
いくら元ロデオスターだったとしても、現役時の体力は
今や空前の灯状態で、歩行すらままならない老人に頼むその勇気こそ
本来褒めたたえなければいけないようだ。
国境を難なく超えメキシコの目的地にたどり着いただけでも
勲章ものなのに、不良の息子を更生させ
さらにはメキシコの小さな町のダイナーの女主人まで
おまけでモノにしてしまうクールさには、もう脱帽するしかない。
御大の行く先々にいくつかの壁が存在しているけど
なぜか皆不思議と弱い奴ばかりという運の良さもそこにはあった。
こういうところが、御大映画の魅力なのかもしれない。
にしても、追っ手の間抜けっぷりは韓国映画の警察以上である。
◆
【今週のツッコミ】
・なぜか手話ができてしまう主人公。
長い人生いろいろあってな~で済ませる完結力。
・弱ったペットに触れるだけで病名を当て、今後の対処を助言する。
自ら、「オレはドリトル先生か。。。」って。
獣医の資格なしにこれは凄い特技ではないでしょうか。
・メキシコの豪邸に住む依頼人の元美人妻をも手籠めにかける。
いや、手は出してないから逆に彼女に恥かかせた状態となり
追手が迫ることに。でも追手自体が間抜けだから心配いらず。
・追っ手と対峙し、今から殴りますよみたいに構えているのに
普通に顔面殴られ悶え苦しむ追っ手のアホっぷり。
・人は皆神の子?いや違う誰かの子。この会話に吹いた。
・メキシコの路上にはいくつかの無料のカーシェアリングの車。
愛車がいつ盗難されても、大して困らないことはグッドです。
・別れた妻が子供を虐待してるからメキシコから連れ戻してくれ
ということだったが実は、、、単なる利益を得るため。
・そんな父親でも普通に国境を越えてまで会いに行く気持ちは
やはり実父だからか。
もしダメでもメキシコに残る御大の元に行ける保険付き。
・そうです。ダイナーの女主人がいい人だったのです。
3食昼寝付きでイイ女とくれば、誰でもよろめきますよ。
孫も4人もいるけどね。(一番上の孫と今回の息子がいい感じ)
・総じて全体にゆっくり目な映像と薄っぺらい会話がつづくけど
いつ遺作になるか分からない高齢なので今後もお付き合いします。
・最後にクリント・イーストウッドにはやっぱりテンガロンハット!
そして馬上の姿は嘗てのマカロニ・ウエスタンのヒーローのまま。
これは幾つになっても絵になります。
----------------------------------------------------------------------------------
監督:クリント・イーストウッド
脚本:ニック・シェンク、N・リチャード・ナッシュ
音楽:マーク・マンシーナ
出演:クリント・イーストウッド、エドゥアルド・ミネット、ナタリア・トラヴェン
『クライ・マッチョ』
ツッコミ所も多いがそこは御大に寄せ目をつぶろう。
◆
アメリカのテキサス州。孤独に暮らす元ロデオスターのマイク。
ある日、元雇い主から、
別れた妻のもとで荒んだ生活を送る息子のラフォを
メキシコから連れ戻してほしいと依頼される。
半ば誘拐のような訳あり仕事だったが、
渋々ながらも引き受けたマイク。いざメキシコへ来てみると、
ラフォは母親に愛想をつかし、
闘鶏用のニワトリ“マッチョ”を相棒にストリートで生きていた。
やがてマイクとともにアメリカに行くことを決意するラフォ。
しかし、そんな2人に、メキシコの警察や母親が放った追手が
迫って来るのだったが…。
<allcinema>
◆
御年92歳のご高齢にもかかわらず主役を務める勇気に拍手。
元雇い主からの依頼で13歳の息子をメキシコからテキサスまで
呼び戻してほしいという案件を90歳を超えたご老人に頼むこと自体
普通はありえないだろうに、なんの躊躇もなく頼んでしまう。
いくら元ロデオスターだったとしても、現役時の体力は
今や空前の灯状態で、歩行すらままならない老人に頼むその勇気こそ
本来褒めたたえなければいけないようだ。
国境を難なく超えメキシコの目的地にたどり着いただけでも
勲章ものなのに、不良の息子を更生させ
さらにはメキシコの小さな町のダイナーの女主人まで
おまけでモノにしてしまうクールさには、もう脱帽するしかない。
御大の行く先々にいくつかの壁が存在しているけど
なぜか皆不思議と弱い奴ばかりという運の良さもそこにはあった。
こういうところが、御大映画の魅力なのかもしれない。
にしても、追っ手の間抜けっぷりは韓国映画の警察以上である。
◆
【今週のツッコミ】
・なぜか手話ができてしまう主人公。
長い人生いろいろあってな~で済ませる完結力。
・弱ったペットに触れるだけで病名を当て、今後の対処を助言する。
自ら、「オレはドリトル先生か。。。」って。
獣医の資格なしにこれは凄い特技ではないでしょうか。
・メキシコの豪邸に住む依頼人の元美人妻をも手籠めにかける。
いや、手は出してないから逆に彼女に恥かかせた状態となり
追手が迫ることに。でも追手自体が間抜けだから心配いらず。
・追っ手と対峙し、今から殴りますよみたいに構えているのに
普通に顔面殴られ悶え苦しむ追っ手のアホっぷり。
・人は皆神の子?いや違う誰かの子。この会話に吹いた。
・メキシコの路上にはいくつかの無料のカーシェアリングの車。
愛車がいつ盗難されても、大して困らないことはグッドです。
・別れた妻が子供を虐待してるからメキシコから連れ戻してくれ
ということだったが実は、、、単なる利益を得るため。
・そんな父親でも普通に国境を越えてまで会いに行く気持ちは
やはり実父だからか。
もしダメでもメキシコに残る御大の元に行ける保険付き。
・そうです。ダイナーの女主人がいい人だったのです。
3食昼寝付きでイイ女とくれば、誰でもよろめきますよ。
孫も4人もいるけどね。(一番上の孫と今回の息子がいい感じ)
・総じて全体にゆっくり目な映像と薄っぺらい会話がつづくけど
いつ遺作になるか分からない高齢なので今後もお付き合いします。
・最後にクリント・イーストウッドにはやっぱりテンガロンハット!
そして馬上の姿は嘗てのマカロニ・ウエスタンのヒーローのまま。
これは幾つになっても絵になります。
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監督:クリント・イーストウッド
脚本:ニック・シェンク、N・リチャード・ナッシュ
音楽:マーク・マンシーナ
出演:クリント・イーストウッド、エドゥアルド・ミネット、ナタリア・トラヴェン
『クライ・マッチョ』
おっしゃるように
>ツッコミ所も多いがそこは御大に寄せ目をつぶろう。
な作品でした。
まあ、そうね、きっと…こういうのって、この時代を生きて来た人のロマンなのよね…
前回の主演作「運び屋」までは普通にいい映画と思いましたが
ここまで緩い展開になってくるとちょっと考えますね。
IMDbでの高評価がワタシの中で謎でしたよ。
「オレはドリトル先生か。。。」には、私も笑いました。
メキシコにはコロナの前に行きましたが、確かに無料カーシェアリングの車が転がっていそうな雰囲気はありました。
逆に、刑務所なんかにも簡単に入れられてしまいそうで、怖い国ではありますよね。
ま、ある意味、自己チューマイペースということにもなりますね。
メキシコに行かれたのですね。
ここ最近のメキシコのイメージは映画の影響もありますが、麻薬カルテルがらみの怖い国という印象です。
高架下に吊るされる見せ示しの死体とか、、、
カーシェアリング。。。そうなんですね。