先回、つまらない漫才台本のようなものをお届けしましたが、大阪人の御多分に洩れず、幼い頃からお笑い好きでしたね。(o^^o)
なかでも、小中学生の頃、朝日放送の深夜番組であった「枝雀寄席」が楽しみで、欠かさず見ていました。(^。^)
桂枝雀さんは、「浪花の爆笑王」として一世を風靡されましたが、人気絶頂にも関わらず、悲しいかな、自殺によって59歳で人生を閉じたのでした。(^-^)
その枝雀師匠が編み出した、笑いに関する理論が、有名な「緊張の緩和理論」です。(^_^)
緊張が緩和することから笑いが生まれる、とする理論で、人は快感を得る時に、緊張から解き放たれて緩和するが、その「緩和」の部分が笑い、とされています。(^。^)
その上で、知的な笑い『変』、情的な笑い『他人のちょっとした困り』、生理的な笑い『緊張の緩和』、社会的・道徳的な笑い『他人の忌み嫌うこと』と分類したり、落語のサゲ(オチ)についても、ドンデン、謎解き、離れ、合わせ、と仕分けられています。(^-^)
さて、その桂枝雀師匠が、編み出した落語の新しい分野が、その名も「ショート落語」( ^_^)/~~~
「犬」という話を紹介しましょう。
(犬)「おっちゃん、そこのいてんか。日が陰るねんな……ちょっと、のいてんか」
(男)「おっ、今この犬、物を言うたんと違うか……まさか、犬が物を言う訳ないわな」
(犬)「おっちゃァん……そこのいて言うてんねん!」
(男)「うわっ、犬が物を言うとる!」
(子)「お父ちゃん、何さっきからワンワン言うてるの?」
(犬)「おっちゃァん……そこのいて言うてんねん!」
(男)「うわっ、犬が物を言うとる!」
(子)「お父ちゃん、何さっきからワンワン言うてるの?」
「緊張の緩和理論を残しつつ
爆笑王の去りゆく背中」
by 祖谷馬関