勢い、漫才の登竜門「Mー1」出場をめざして、精進したいと思い立った次第です。(^-^)
しばらくお付き合いくださいませ。( ^_^)/~~~
(A)どーもー、みなさんコンニチハ、ビートルズの申し子、サムプルズでーす。
(B)なんでビートルズやねん。関係ないやないか。
(A)関係あるある。きみ、さっき楽屋で食べてたものは?
(B)隣の喫茶店から出前してもろたマカロニグラタン定食やがな。
(A)そやろ。飲み物も頼んでたなぁ?
(B)あー、ランチセットやからな、ドリンクはアイスレモンティー。
(A)そやな。ほんで、この一張羅のジャケットはどこのブランド?
(B)ポールスミスやで。一着10万円、張り込みました!
(A)去年から飼い始めた、きみとこの嫁さんによう似た不細工な犬の名前は?
(B)不細工なは余計やがな。ひろこ、いや、ちゃうちゃう、フレンチブルドッグのジョンや。
(A)そうやな。やっぱりビートルズの申し子やがな。
(B)そやから、なんでやねんって聞いてるねん!
(A)今、きみが全部言うてたがな。マカロニグラタンにアイスレモンティー、ポールスミスにジョンやろ。
(B)それがどないしたんや?
(A)こっちが聞きたいわ。ジョン・レモンにポール・マカロニー、て言うてたやんか!
(B)それを言うなら、ジョン・レノンにポール・マッカートニー、やろが!
(A)もうやめさせてもらうわ。
(B)いやいや、まだオープニング、イントロやがな。終わってどないすんねん!
(A)あー、そうでした。毛を付け直して、いや、髭を剃り直して、ちゃうちゃう、あ、気を取り直して、漫才やりましょ。
(B)いちいち、カツラか髭剃りみたいなこと言わなあかんの?まじめに漫才やりましょうよ!
(A)そうですな。話は変わるけどね。「擬音」ってあるやろ、あれ、よう出来てるなぁ、と感心してんねん。
(B)はぁ、擬音って、あのガーとかギーとか言う、動作や感情を音みたいに表すヤツ?
(A)そうそう、漫画の吹き出しなんかでも、敵がドーンと倒れたり、シュッと手裏剣が飛んだりするやろ。
(B)あー、するなぁ、それがどないしたん?
(A)いや、ほんまに、よう出来てるなぁと思ってね。
(B)ふん、例えば、どんな感じ?
(A)うん、例えば、「ジョリジョリッ」って言うたら、何を連想しますか?
(B)そりゃ、髭剃りやがな、ジョリジョリってね。いや、だからカツラも髭剃りも、もうええねんって!
(A)失礼こきました。ブーッ!
(B)ブーッ、も要らん!
(A)そのほかやったら、「ツルッ」って言うたら?
(B)滑って転んだ感じかな?
(A)そやろ、、、「ツルツルッ」って言うたらどう?
(B)蕎麦なんかの麺類をすする音やね。
(A)「ツルツルツルッ」は?
(B)あー、どうせ、蕎麦の大盛りとかやろ?
(A)ちゃうちゃう、ソーメンの大盛り。
(B)麺の種類まで分かるかいな!
(A)そんなら、「ツルツル、ツルツルツル、ツルッ、ポン!」は、分かる?
(B)分かるかいな!、それに、そんな長い擬音の表現は無いやろ!
(A)正解は、「ハゲを隠したオッサンが大盛りの蕎麦を食ったあと、店を出たところで滑って転んで、付けてたカツラが飛んでった」でした。
(B)もうええわ!、やめさせてもらいます。(了)
「Mー1を目指すだけなら世話もなし
テッペン獲ってオチとするべし」
by 祖谷馬関