昨日をもって、新たな百句に到達、「花の季節にて」と題した句集にまとめることが出来ました。(^。^)
皆様から温かい応援を賜りましたこと、心より御礼申し上げます。ありがとうございました。m(._.)m
一日一句のペースですから、百句には100日といった長い時間をかけることになります。(^-^)
約3か月半にわたる間に季節は進み、初夏から梅雨を迎えようとしています。(^_^)
蒸し暑い時期ですので、どうか皆様もお身体を大切に毎日をお過ごしください。( ^_^)/~~~
「坂の途や夜空仰げば梅雨の月」 祖谷馬関
(注)梅雨の月は初夏の季語。梅雨の夜の月のこと。梅雨の晴間の夜空に煌々として輝くこともあれば、雨上がりの束の間、雲間に顔を出すのも梅雨の月。
☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆
百句献上申し上げます
「花の季節にて」 20240520
-100-
・手を振る君開襟シャツ花模様
・風炎に春のページの捲れたり
・西国のやまじ東へ吹き抜けよ
・逆髪や世に正も誤も違ひなし
・その人の眼差しに触れ風薫る
・ドローンにて夏の夜空やプロポーズ
・当世やカラリと晴れて女梅雨
・母の日や我を見透かす丸眼鏡
・母想ふ心に咲くやカーネーション
・杏林やかかる悩みの多きこと
-90-
・騎射(うまゆみ)に訊くや光陰矢の如し
・父の背に老人を見ゆ桐一葉
・コロナ禍のひと歳めぐり五月尽
・靴底に踏みしだかれて桜の実
・クロケッタ一つ千円夏や立つ
・休暇明け次の休みへあと四日
・子供の日口数も減り柏餅
・風薫る金煽る朝心折る
・華やいでびいどろ細工か藤の花
・能登の春想ふ心やさくら駅
-80-
・高き空微笑み仰ぐ雲雀の子
・ベランダに青葉の簾整へし
・鷹の爪七つの海を渡りけり
・夏兆す遥かに想ふ能登の海
・嬰児の両手広げて花万朶
・再会や時もち寄りて花の宴
・人の名も玩具となりし穀雨かな
・初恋の人や今頃牡丹かな
・棘あれど世に美しき薔薇の花
・民も泣く独り相撲の哀しさよ
-70-
・お屠蘇よりぐんと陽気や女正月
・仏の座訊ねよ金の使い道
・あの恋やスイートピーの花の色
・パステルの淡き眼の子や花曇
・人参の高嶺の花の値札かな
・行く春や我が少年の夢の色
・花散りし後の晩生か山桜
・木の芽時気を盗まれて素寒貧
・味わひし桜蕊降る余生かな
・恋さえも知らぬ頃かな春惜しむ
-60-
・問ふなかれ浮世忘れて父子草
・花の散る負けるが勝ちと潔し
・花便り希望を運ぶ鉄路かな
・狐火の連なる野辺の嫁入か
・泣き笑い時も流れて花筏
・子らの夢龍天に登るが如し
・若草の匂ふが如き君の髪
・円山の咲く花もあり散るもあり
・年一度言わずにおれぬ四月馬鹿
・初花や光溢れて宮参り
-50-
・眼に見えぬ七環の爪黴の闇
・去る人も来る人も居て桜の日
・若き日の想ひ出遠く氷橋
・亡き人の声を偲びて盂蘭盆会
・彼と我打つは違へど春の夢
・花守も流離う旅か山頭火
・初富士や敷島の意気此処にあり
・春北風の真直ぐに吹きて身の縮み
・闇汁や投げ入れし具を誰に問ふ
・人生も三寒四温そこに春
-40-
・菜種梅雨改札で待つ赤い傘
・寝そべりて土筆もスカイツリーかな
・キャンディーズ、リフレインして、それも春
・四世代集ひし屋根に花の雨
・博覧の熱を伝えよ桜まじ
・修二会過ぐ暖かきかな古都の空
・奮い行け蛙の如く跳び上がれ!
・学舎に佐保の歌姫風立ちぬ
・春雨や傘の二人の肩も濡れ
・憧れし人も儚き春の虹
-30-
・半生を振り返り見て春の潮
・卒業の袴畳むや旅支度
・世も果てと老い鶯の泣き言よ
・泡銭盗人も失せ時計草
・童うた蛇穴を出て龍となれ
・幼な子も金の切れ目か落雲雀
・空蝉と知れど恋しき逢瀬かな
・花の絵に筆文字添へてさくら咲く
・残雪や花に白挿す山河かな
・海越えて嫁叩き否水祝い
-20-
・鷹化して鳩と成るかな一人っ子
・リサイクル思わず母の夜業かな
・黒南風や潮は辛いぞ蛙跳べ
・助け合い気の毒なこと波の花
・春霞後ろ姿の艶やかさ
・皇統の永遠を祈るや子安貝
・探梅や難解の師に邂逅す
・犬猫の日あり人は?と春疾風
・友と逢ひあの日へ還る春の宵
・井戸水の桶に西瓜の廻りをり
-10-
・赤門の見え隠れすや蜃気楼
・歩き来て再びの夢春北斗
・子守唄聴くも歌うも春の夢
・生まれ来てひと月の手や春近し
・還暦やまた春が来てクロッカス
・赤い目の告げる季節や花粉症
・あの人にバレンタインのチョコ供え
・英雄に世を語らせし菜の花忌
・時は過ぎふと見上れば朧月
・薔薇の芽や愛でるも花の色知れず
皆様から温かい応援を賜りましたこと、心より御礼申し上げます。ありがとうございました。m(._.)m
一日一句のペースですから、百句には100日といった長い時間をかけることになります。(^-^)
約3か月半にわたる間に季節は進み、初夏から梅雨を迎えようとしています。(^_^)
蒸し暑い時期ですので、どうか皆様もお身体を大切に毎日をお過ごしください。( ^_^)/~~~
「坂の途や夜空仰げば梅雨の月」 祖谷馬関
(注)梅雨の月は初夏の季語。梅雨の夜の月のこと。梅雨の晴間の夜空に煌々として輝くこともあれば、雨上がりの束の間、雲間に顔を出すのも梅雨の月。
☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆
百句献上申し上げます
「花の季節にて」 20240520
-100-
・手を振る君開襟シャツ花模様
・風炎に春のページの捲れたり
・西国のやまじ東へ吹き抜けよ
・逆髪や世に正も誤も違ひなし
・その人の眼差しに触れ風薫る
・ドローンにて夏の夜空やプロポーズ
・当世やカラリと晴れて女梅雨
・母の日や我を見透かす丸眼鏡
・母想ふ心に咲くやカーネーション
・杏林やかかる悩みの多きこと
-90-
・騎射(うまゆみ)に訊くや光陰矢の如し
・父の背に老人を見ゆ桐一葉
・コロナ禍のひと歳めぐり五月尽
・靴底に踏みしだかれて桜の実
・クロケッタ一つ千円夏や立つ
・休暇明け次の休みへあと四日
・子供の日口数も減り柏餅
・風薫る金煽る朝心折る
・華やいでびいどろ細工か藤の花
・能登の春想ふ心やさくら駅
-80-
・高き空微笑み仰ぐ雲雀の子
・ベランダに青葉の簾整へし
・鷹の爪七つの海を渡りけり
・夏兆す遥かに想ふ能登の海
・嬰児の両手広げて花万朶
・再会や時もち寄りて花の宴
・人の名も玩具となりし穀雨かな
・初恋の人や今頃牡丹かな
・棘あれど世に美しき薔薇の花
・民も泣く独り相撲の哀しさよ
-70-
・お屠蘇よりぐんと陽気や女正月
・仏の座訊ねよ金の使い道
・あの恋やスイートピーの花の色
・パステルの淡き眼の子や花曇
・人参の高嶺の花の値札かな
・行く春や我が少年の夢の色
・花散りし後の晩生か山桜
・木の芽時気を盗まれて素寒貧
・味わひし桜蕊降る余生かな
・恋さえも知らぬ頃かな春惜しむ
-60-
・問ふなかれ浮世忘れて父子草
・花の散る負けるが勝ちと潔し
・花便り希望を運ぶ鉄路かな
・狐火の連なる野辺の嫁入か
・泣き笑い時も流れて花筏
・子らの夢龍天に登るが如し
・若草の匂ふが如き君の髪
・円山の咲く花もあり散るもあり
・年一度言わずにおれぬ四月馬鹿
・初花や光溢れて宮参り
-50-
・眼に見えぬ七環の爪黴の闇
・去る人も来る人も居て桜の日
・若き日の想ひ出遠く氷橋
・亡き人の声を偲びて盂蘭盆会
・彼と我打つは違へど春の夢
・花守も流離う旅か山頭火
・初富士や敷島の意気此処にあり
・春北風の真直ぐに吹きて身の縮み
・闇汁や投げ入れし具を誰に問ふ
・人生も三寒四温そこに春
-40-
・菜種梅雨改札で待つ赤い傘
・寝そべりて土筆もスカイツリーかな
・キャンディーズ、リフレインして、それも春
・四世代集ひし屋根に花の雨
・博覧の熱を伝えよ桜まじ
・修二会過ぐ暖かきかな古都の空
・奮い行け蛙の如く跳び上がれ!
・学舎に佐保の歌姫風立ちぬ
・春雨や傘の二人の肩も濡れ
・憧れし人も儚き春の虹
-30-
・半生を振り返り見て春の潮
・卒業の袴畳むや旅支度
・世も果てと老い鶯の泣き言よ
・泡銭盗人も失せ時計草
・童うた蛇穴を出て龍となれ
・幼な子も金の切れ目か落雲雀
・空蝉と知れど恋しき逢瀬かな
・花の絵に筆文字添へてさくら咲く
・残雪や花に白挿す山河かな
・海越えて嫁叩き否水祝い
-20-
・鷹化して鳩と成るかな一人っ子
・リサイクル思わず母の夜業かな
・黒南風や潮は辛いぞ蛙跳べ
・助け合い気の毒なこと波の花
・春霞後ろ姿の艶やかさ
・皇統の永遠を祈るや子安貝
・探梅や難解の師に邂逅す
・犬猫の日あり人は?と春疾風
・友と逢ひあの日へ還る春の宵
・井戸水の桶に西瓜の廻りをり
-10-
・赤門の見え隠れすや蜃気楼
・歩き来て再びの夢春北斗
・子守唄聴くも歌うも春の夢
・生まれ来てひと月の手や春近し
・還暦やまた春が来てクロッカス
・赤い目の告げる季節や花粉症
・あの人にバレンタインのチョコ供え
・英雄に世を語らせし菜の花忌
・時は過ぎふと見上れば朧月
・薔薇の芽や愛でるも花の色知れず