「いのちの理由」は、2009年、シンガーソングライターのさだまさしさんが、浄土宗の宗祖・法然上人800年大遠忌を記念して制作されたイメージ・ソング、だったんですね。初めて知りました。(^-^)
両親や兄妹や愛しい恋人に逢うために生まれて来た、と囁きかけるような歌詞。(^_^)
かつて、この曲の、♬ 春来れば花自ずから咲くように ♬というくだりを聴いて、「春到自花開」という禅語にインスパイアされたのかな?、と感じていましたが、今回、法然上人の遠忌に因んだと分かって腑に落ちました。( ; _ ; )/~~~
しかし、さださんの力量の凄いのは、宗教や歴史、古典からの素材をさらりと歌詞に乗せるところですね。(^。^)
例えば、奈良のお水取りをテーマとした「修二会」では、松尾芭蕉の名句「氷(籠り)の僧の沓の音」を引用していますし、飛火野が舞台の「まほろば」では、万葉集の相聞歌から「黒髪に霜の降るまで貴方を待つ」と表現し、法隆寺の枝垂れ桜を描いた「夢しだれ」では、「昼閑かなる秋篠の伎芸天女の面影」と歌っています。秋篠とは、奈良の秋篠寺のことで、秋篠宮殿下のお名前の由来とされる名刹、、、国内で唯一、技芸に長けた天女で諸芸成就・福徳円満の功徳が有る「伎芸天」(重要文化財)を所蔵されています。( ^_^)/~~~
いずれにしても、人が生まれて来た理由は、愛しい人たちと出逢うため、、、今更ながら、胸に沁みる曲です。(^_^)
「まだ君と出逢ふも知らず花の宴」 祖谷馬関
話は変わりますが、さださんが読売こども新聞にて「小学生向けの作曲講座」を担当されたそうです。コチラ↓
(記事)
(インタビュー)
■YouTubeはこちら↓
さだまさし「いのちの理由」