傍目八目（4）

「こういう形も珍しいかね？」

「黒は隅と辺をまず確保したが・・」

「中央の白地が意外と大きいかな？」

「黒からこれを侵食する手はあるかな？」

「有りそうにも見えるが、無理か・・・」

人間の常識は宇宙の非常識（10）

創造主　「ひとは同じ過ちを何度でも繰り返す」

人間　「なぜなのですか？どうしてわたしたちは

　　　　そんなことをするのですか？」

創造主　「深く探ってみれば、人間の行動には二つの動機しかない。不安か、愛か。

　　　　　じつは、感情の源もこの二つだけだ。

　　　　　この二つは、わたしが宇宙を創造し、あなたがたが住む世界を創造した

　　　　　ときに生み出された二つの極なのだ。

　　　　　これらが相対性というシステムを可能にする二点、アルファでありオメ

　　　　　ガだ。ものごとに対するこの二つの思考がなければ、ほかの思考は存在

　　　　　しえない。他の思考はここから派生したバリエーションだ。

　　　　　この二つは最初の思考、最初の力だ。

　　　　　人間の存在を動かしている生のエネルギーだ」

　　　　　

[コラム]道具のおしゃべり

身の回りの道具たちは、動かすと何かしらの音を立てる。

これを単に物理的現象だと解釈すると、味もそっけもない

無味乾燥な世界になる。

ところが、この音は道具が発するおしゃべりだと解釈すると、

とたんに身の回りは賑やかになる。

友だちだらけになる。

よく音を聞いていると愛おしい気持ちにもなる。

トイレの水洗だって、ザーッと流れたあと、最後にポトリとか

小さな音がする。それが可愛らしい。

道具たちは、おしゃべりしたくて待っているのだろう。

傍目八目（３）

「おーっと！」

「黒が優勢だったんだけどね」

「油断したのかね？」

「右辺の黒12石がポン抜きされるとはね！」

「結果は、白の20目勝ちか・・」

「白は相手の大油断に助けられた感じだ」

「待てばチャンスは来るものさ」

「チャンスというより、ワナだったんじゃないかな？」

「恐るべし、油断」