沖縄・台湾友の会

《台湾に興味のある方》《台湾を愛する方》《不治の病・台湾病を患ってしまった方》皆んなで色々語り合いたいものです。

バイデン「次期大統領」、アジア外交重視を謳いだした   アジア・ピボット、リバランスを言ったオバマ外交踏襲か、一歩踏み込むのか

2020-11-22 23:18:04 | 日記
「宮崎正弘の国際情勢解題」
令和2年(2020)11月14日(土曜日)弐
        通巻第6699号
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 バイデン「次期大統領」、アジア外交重視を謳いだした
  アジア・ピボット、リバランスを言ったオバマ外交踏襲か、一歩踏み込むのか
****************************************

 中国に甘く、何事にも融和的だったオバマ前政権のアジア外交はジグザグ路線を描き、この一貫性の欠如、曖昧な米国の態度が中国を増長させた。南シナ海を「中国の海」と化かしたのはオバマの不手際だったと言って良いだろう。

 そのオバマ政権でナンバーツーを八年間も務めながら、中国とはずぶずぶの癒着関係を維持していたのがバイデン元副大統領である。
ところが、予想だにしなかった政権獲得が視野にはいると民主党内の劇的な反中という空気の変化を敏感に嗅ぎ分け、中国との対決姿勢を強め、アジア外交に力点を移すとして日本、韓国についで豪のモリソン首相とも電話会談を行った。

トランプの掲げた「インド太平洋戦略」重視を踏襲する姿勢だが、もっと踏み込んだ政策に移行する等と観測筋が報じている。さてはて、息子のスキャンダルを握っているのは中国である。中国が激怒してスキャンダルを暴くような事態となれば、たちまち窮地に陥る可能性もある。

さて、次期政権で国務長官に噂されるスーザン・ライス元大統領補佐官は問題が多い人物である。

 スーザン・ライスは黒人女性。スタンフォード大学からオックスフォード大学に学び、1988年の大統領選挙でデュカキス(マサチューセッツ州知事)が候補になったときに政策担当顧問(結果はブッシュに惨敗)、ついで、クリントン政権で国務次官補(アフリカ担当)、ブッシュジュニアにゴアが負けると、下野してマッキンゼーなどを渡り歩き、オルブライド国務長官との深い付き合いからオバマ政権では国連大使に抜擢された。

 リビアゲートでヒラリー国務長官の失脚にともない、有力視されていた国務長官を自ら辞退したが、すぐさまオバマ大統領の安全保障担当補佐官として外交を担った。
だがライス女史は柔軟性に乏しく、頑迷な態度がうかがえるところから共和党は、もし彼女が国務長官指名となれば、真っ先に上院の指名公聴会阻止に動きそうだ。