沖縄・台湾友の会

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米国と距離を置き始めた湾岸諸国。欧米から中国へ乗換え   米はアジアピボット、欧州は原油節約し、EVとガス重視へ

2022-02-04 15:53:43 | 日記
「宮崎正弘の国際情勢解題」 
  令和四年(2022)2月4日(金曜日)
     通巻7207号 
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(休刊のお知らせ) 週末(2月5日~6日)、小誌は休刊です。
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 米国と距離を置き始めた湾岸諸国。欧米から中国へ乗換え
  米はアジアピボット、欧州は原油節約し、EVとガス重視へ
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 米国が中東重視からアジア重視へ基軸を転換させたのは、米国内のシェールガス開発などが勢いづいたため中東石油への依存度を減らし、輸出国となったからだ。
 ちなみに2000年の米国とサウジの貿易額は206億ドルだった。
 2020年に、それは210億ドルと二十年間に微増しただけだった。

 対称的にサウジアラビアと中国の統計を見ると、中東、とくに湾岸諸国全体から中国は826億ドルの原油を買い付けていることが世銀統計から判明している。
 2000年は僅かに31億ドルだった
 2020年には671億ドルに撥ねあがっていた。およそ、20倍である。

 2022年初頭、サウジアラビア、バーレン、カタール、オーマンの政府高官が北京を訪問した。湾岸諸国首脳が米国より中国を重視している姿勢があらわになった。
 一方で米国はサウジアラビアに対してイエーメンとの戦闘をやめるよう勧告し、またハウシをテロリストリストから外した。サウジは静かに怒ったようだ。

 中国は監視カメラやハイテクの通信機器、防諜装置などを湾岸諸国に提供し、彼らの反政府運動監視に全面協力をなし、ますます米国との関係に楔を打ち込んできた。