沖縄・台湾友の会

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AC 論説No.884 キエフ「冬の陣」 とうとうプーチンがウクライナに侵攻した

2022-02-26 12:17:57 | 日記
AC通信 No.884 (2022/02/25)
AC 論説No.884 キエフ「冬の陣」

とうとうプーチンがウクライナに侵攻した。そして二日でウクライナの首都キエフを包囲した。この後
の発展はどうなるか予測は難しいが、私個人の意見ではプーチンのウクライナ侵攻は「キエフ冬の陣」
である。正に宮崎正弘さんの本のタイトル、「バ◯殿が世界を破滅させる」である。

私はウクライナが戦争を始めることはないし、ロシアもウクライナに侵攻しても得る所がないと思って
いたが、予想に反してプーチンはドネツク共和国とルガンスク共和国を支持すると宣言した後すぐに戦
争を始めてしまった。ウクライナに侵攻してもアメリカとNATO連盟は手出し出来ないことは初めからわ
かっていた。ウクライナはロシアと戦う力がない。戦争は避けるべきだけれどウクライナが戦争を始め
たのではない。

ウクライナの反戦意向はともかく、プーチンとバ◯殿との間で「恫喝ごっこ」がどんどんエスカレート
して遂にプーチンがウクライナ侵攻を決行した。現状は刻々と変化しているので予測は困難だが、ロシ
ア軍がキエフを占領するのは時間の問題だけだ。キエフを占領した後でプーチンはゼレンスキーと停戦
交渉を始め、ロシア側が媾和条件を出してゼレンスキーの承認を求めるだろう。

バ◯殿はプーチンがウクライナに侵攻すればロシアが厳重な困難を伴う経済封鎖を行うと警告していた
が、ロシア軍がキエフを占領するのは時間の問題となっても「厳重な経済封鎖」をしていない。

石油価格が100ドルを突破してアメリカも欧州もガソリンの値段が高騰しているがロシアは石油値段の上
昇で逆に儲かる状態である。アメリカ国内ではガソリンの値段が上がってインフレとなっているのにロ
シアは大した影響を受けていない。

つまり経済封鎖はロシアが困るのでなくアメリカの国民が影響を受けていると言った逆効果である。共
和党の議員はバ◯殿大統領にキーストン・パイプラインを再開し、国内の石油生産を今すぐ再開始すべ
きと主張している。それでもバ◯殿は国内石油生産の再開始に反対している。バ◯殿が国内の石油生産
に反対する理由とは「気候温暖化のための脱炭素政策」である。ウクライナ侵攻が始まってもロシアが
欧州に石油を販売するのをストップできない上に気候温暖化を軽減するという理由で自国の生産をス
トップするバカさ加減には呆れてものが言えない。

民主国家にはNATOの正当性がないことも知悉している。NATOとはロシア攻撃の基地を構築(増築)す
ることだからだ。しかしゼレンスキー大統領はこれ以上国民の死傷が増えないためにロシアと停戦交渉
をしなければならない。プーチンの媾和条件はこれまで主張してきた通り、(1)ウクライナのNATO不
参加と中立、(2)NATOの不拡大、(3)ゼレンスキー退任と親露政権の設立だ。民主国家はこの条件
を受け入れないけれど、ゼレンスキーはこれらの条件を拒否する力がない。これが「キエフ冬の陣」の
結果である。

バ◯殿や欧州の自称民主国家はこの媾和条件を受け入れないだろう。そうなったらアメリカもドイツも
ウクライナに武器弾薬を提供してウクライナの戦力を強化し、「キエフ夏の陣」となるかもしれない。
夏の陣の結果は「ロシアのウクライナ併合」かもしれないが誰にも予測はできない。



ロシア軍、キエフを包囲。あらかたのウクライナ軍施設はミサイルで破壊された   NATO軍は介入できず傍観、ポーランド、バルト三国などの不安増幅

2022-02-26 12:16:19 | 日記
「宮崎正弘の国際情勢解題」 
  令和四年(2022)2月26日(土曜日)
     通巻7232号 
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 ロシア軍、キエフを包囲。あらかたのウクライナ軍施設はミサイルで破壊された
  NATO軍は介入できず傍観、ポーランド、バルト三国などの不安増幅
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 2月26日までにロシア軍はウクライナの首都キエフを包囲した。ベラルーシから百キロ、その途次にチェルノブイリを占拠し、ロシア軍管理下に置いた。
 ロシアの軍事作戦は、事前に潜入させていた工作員の破壊活動とハッカー部隊による通信網の切断。百数十発のミサイルを飛ばし、ウクライナの防空能力を破壊した。その上で、武装ヘリをキエフ上空に飛ばし、パラシュート部隊を空港などに降ろした。制空権をロシアが確保した。

 ウクライナ防衛軍とは、散発的な戦闘があったものの「友軍きたらず」の孤立無援。このタイミングを選んでプーチンは「停戦交渉に応じる」とした。ロシアが提案した会談場所がミンシクなので、ウクライナのゼレンスキー大統領は乗り気ではない。

 ウクライナはNATOのメンバーではないから、NATOが軍事的支援をする義務はない。とはいうものの西側がウクライナに民主化運動を焚きつけた責任をどうとるのか。民主主義とは、かくも脆い。「自分の国は自分で護らなければならない」という歴史の鉄則を、台湾も日本も、身に染みて感じた筈である。

 そしてハタと世界は気がついたのである。バイデン米大統領がかくも無能であることを(拙著『バイデン大統領が世界を破滅させる』、徳間書店参照)。

 強烈な不安に襲われているのは、おそらくバルト三国、ポーランド、チェコ、スロバキア、そしてルーマニア、ブルガリアなど旧ワルシャワ条約機構の国々だろう。目の前にロシアの脅威がある。これらの国々はソ連崩壊とともに、民主化され、NATOに加わったが、国内には親露派がごまんと残存している。

 どさくさに台湾侵略に踏み切るとの予測もあったが、中国の習近平主席はプーチンと電話し、可能な限り早期に停戦交渉をなすべきだと「進言」したらしい。内心、中国は迷惑顔で、プーチン・習近平同盟という印象は軍国主義者同士の腐れ縁。中国にとってはマイナスである。

 ロシア軍の侵攻と展開は想定内だった。
ウクライナ周囲に十三万もの軍を貼り付けていたのだから、軍事侵攻がないという予測はたてにくく、そもそも西側の制裁合唱は、プーチンにとって蚊に刺された程度である。
 バイデンが口にしていたSWIFTからのロシア排除は制裁案に含まれていない。ドイツが強硬に反対しているからでもある。

 プーチンがもっとも懼れるのはロシア国内の反戦運動であり、世界的には「反ロシア」運動の拡がりである。国際的孤立の不安を経験している中国としても、事態の打開を急ぐべきとする常識くらいはある。
 経済コスト、兵站の維持ならびに国際的孤立が招くロシアの経済停滞は当然予測されるシナリオだから、長期の軍事占領をプーチンは考えていないだろう。

 停戦交渉のテーブルに着き、親ロ派の政権発足が射程に入るまでに三ヶ月程度は予測される。

[ 田中宇:バイデンがプーチンをウクライナ侵攻に導いた ]

2022-02-26 12:10:19 | 日記
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★バイデンがプーチンをウクライナ侵攻に導いた
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2月24日の現地時間の早朝、プーチンのロシア軍がウクライナの軍事施設をミサ
イルなどで攻撃し、短時間でウクライナの軍事力を壊滅させた。露軍の特殊部隊
が首都キエフの国際空港や空軍施設などを急襲・占拠した。駐留していたウクラ
イナ軍はほとんど交戦せず降伏した。ロシア軍は侵攻の直前にウクライナ上空を
飛行禁止にして世界に通知しており、ウクライナ空軍は露軍が攻撃してくるのを
知っていたが、手持ちの短距離ミサイルなどで反撃することもせず、空軍基地や
空港の滑走路にトラクターなどの障害物を置いて露軍機が着陸しにくいようにし
ただけだった。ウクライナ空軍は、もともと貧弱ではあったが、まったく戦わず
に露軍に施設や兵器を破壊されて消滅した。ロシア軍はウクライナの制空権を強
奪し、5月18日までウクライナ上空の国際航空路を飛行禁止にした。これから最
短でも3か月近く、露軍がウクライナを占領することになる。

http://www.businessinsider.com/russia-ukraine-war-would-be-artillery-and-missile-showdown-2022-2

鍛冶俊樹の軍事ジャーナル (2022年2月25日号) *ウクライナの悲劇

2022-02-26 12:09:44 | 日記
鍛冶俊樹の軍事ジャーナル
(2022年2月25日号)
*ウクライナの悲劇
 ウクライナ大統領ゼレンスキーの「我々は孤立無援で戦っている。ともに戦ってくれる国はないようだ」との発言はロシアに対する非難ではなく、欧米に向けられた非難の言葉である。欧米はロシアの侵攻を非難しているが、ウクライナとともに戦おうとはしていない。

 バイデン米大統領はロシアへの経済制裁を表明したが、「効果が出るのは1か月後」だと言う。1か月後にはウクライナの首都キエフは陥落し、停戦交渉が始まっているだろう。バイデンはそれを見越している訳で、いわばウクライナの敗北を期待していることになる。
 ゼレンスキーは家族とともにウクライナに留まる旨を表明したところをみると、欧米から内々に亡命の打診があったのであろう。彼はそれを拒否し、欧米の無責任な対応を非難しているのである。ウクライナは歴史的に横暴なロシアと無責任な欧米のはざまにある悲劇の国である。
 ゼレンスキーは悲劇の主人公となった。

ロシア軍のウクライナ侵攻、首都キエフ陥落間近なのか?   トルコ、印度が親露路線離反。プーチン支持はキューバ、ベネズエラ、ニカラグア等

2022-02-26 12:07:36 | 日記
「宮崎正弘の国際情勢解題」 
  令和四年(2022)2月25日(金曜日)弐
     通巻7231号 
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 ロシア軍のウクライナ侵攻、首都キエフ陥落間近なのか?
  トルコ、印度が親露路線離反。プーチン支持はキューバ、ベネズエラ、ニカラグア等
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 ロシア軍はキエフへの進軍を開始した模様である。
 NATOが手を出さないことは百も承知、目に見える軍の動きに隠れて以前から潜入している工作員、第五列が通信インフラを切断し、政府の主要な機関にハッカー攻撃をかけ、ウクライナ政府の迅速な指揮系統を破壊した。

 首都キエフのほか、オデッサへの進撃も時間の問題とされ、ウクライナ主要都市占領、傀儡政権の樹立を狙うかのようだ。
 露西亜の株価は半減、欧米、日本など西側主要国の株式市場でも大幅な下落を演じており、その一方で、原油(100ドルを突破)、ガス(60%以上の暴騰)、金価格が暴騰した。ビットコインは10%以上の下落となった。

 プーチンの「親友」習近平はいまのところ黙りである。
 プーチンに背を向けたのが、インドとトルコ。とくにトルコは反米、反EU色を鮮明にしてロシアに異常接近し、南回りのガスパイプラインを建設中なだけに、プーチンには打撃である。
NATOはトルコに黒海の出入り口ポスボラス海峡でロシア船舶の航行を停止させるよう要請している。トルコはNATOのメンバーで、イズミールにはNATO海軍本部が置かれている。

 プーチンを支持しているのはシリア、キューバ、ニカラグラ。前月の暴動鎮圧で政権を強固にしたカザフスタンは、プーチン支持を出さざるを得なくなるだろうが、現時点では沈黙している。