沖縄・台湾友の会

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スノーデンに「ロシア市民権」を与えたプーチンの思惑は?   米国籍を棄てず「二重国籍」は異例の措置だが。。。。。。。。。

2022-09-28 21:12:23 | 日記
「宮崎正弘の国際情勢解題」 
     令和四年(2022)9月28日(水曜日)弐
        通巻第7478号
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 スノーデンに「ロシア市民権」を与えたプーチンの思惑は?
  米国籍を棄てず「二重国籍」は異例の措置だが。。。。。。。。。
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 米国の国家機密(NSAの監視体制に関する機密ファイル)を大量に漏洩し、香港経由でロシアへ亡命したエドワード・スノーデンは元CIA職員だった。
米国は「お尋ね者、国家反逆罪」としてロシアに身柄の送還を要求していた。ロシアはいずれ、何かの取引材料として使う「人質」が転がり込んできたと考えた。

2022年9月26日、プーチン大統領はスノーデンを含む72人の外国人に市民権を与える文書に署名した。ただしスノーデンは米国籍を棄てていないので「二重国籍」。夫人も同様な資格を得た。

実際にスノーデンは2013年にロシアへ亡命、2020年に永住権が付与され、徴兵の可能性がある「市民権」が加わったということ。予備役招集でウクライナにかり出される可能性もある。

オリバーストーンは、スノーデンを英雄視する映画を制作した。ストーンはウクライナ戦争でもプーチンを擁護する映画をつくったので極左分子から高い評価を受けた。

もともとスノーデン事件とはNSAの機密を暴露し、スパイ行為は共産主義国家だけではなく西側も同様だと告発することにあったが、この点で国家破壊を狙う極左やリベラルなメディアは国家秩序より報道の自由だと主張するのである。

スノーデンの漏らした機密を掲載し、大きく報じたのはワシントンポスト(別名『ペゾス・ポスト』)と英国ガーディアンで、ともに極左、日本の朝日新聞のような左翼宣伝ペーパーだった。

ジュリアン・アサンジ事件とスノーデンを比較するのもある意味、参考となる。
豪でハッカー少年だったアランジは早くから告発者ジャーナリストとして頭角をあらわし、ウィキリークスを立ち上げるや2010年に米国の世界における秘密工作を暴露し始める。
とくにイラクにおける米軍の作戦の秘密など、米国はアサンジを『スパイ容疑』などで告訴した。アサンジはロンドンのエクアドル大使館に七年間、籠城した。

したがってアサンジは豪とエクアドルの二重国籍である。
反米国家の外交特権を利用して、保護されてくらしたが、2019年に英国官憲がアサンジの身柄を拘束し、22年4月に英国司法当局は米国への身柄引き渡しを許可、6月に英国政府が最終決定をだした。

スノーデンもアサンジも国家反逆罪だが、西側の極左団体は、『表現の自由』を楯に、無罪放免を要求している。国家破壊をもくろむ彼等にとって二人は英雄という倒錯した評価となる。