沖縄・台湾友の会

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政治家・政党が「終わる」とき      【阿比留瑠比の極言御免】

2023-05-02 06:38:39 | 日記
わたなべ りやうじらう のメイル・マガジン
             頂門の一針 6489号 
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 政治家・政党が「終わる」とき
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       【阿比留瑠比の極言御免】


 政界では時折、「誰々は終わった」という言い方を耳にする。一時は次代の寵児(ちょうじ)として注目され、もてはやされた政治家がやがて旬が去り、表舞台に立つこともなくなって忘れられていくさまをいう。栄枯盛衰は人の世の常だから、仕方がないことなのだろう。

 ただ、「終わった」はずの政治家が実は雌伏していただけのことも、まだ元気で力を発揮しているように思われた政治家が、すっかり「終わっていた」という場合もある。

[雌伏だった3人]

 のっけから古い話で恐縮だが、石原慎太郎元東京都知事が衆院議員を辞めて4年後の平成11年4月、都知事選に初当選する少し前の話である。筆者が当時、ある政府高官に都知事候補として石原氏の名前を挙げると、高官はあっさりこう突き放した。

 「石原さんなんか、とっくに終わった政治家だ」

 当時は政治部に配属されて間もなかったため「そんなものかな」と不得要領ながら思った。だが、ふたを開けると、石原氏は2番手の鳩山邦夫元法相にダブルスコアで勝利を収めた。

 24年2月には自民党の溝手顕正参院幹事長が記者会見で、19年に退陣していた安倍晋三元首相について「もう過去の人だ」と言い放った。ところが、安倍氏はその10カ月後には首相再登板を果たすのである。

 岸田文雄首相も、令和2年9月の自民党総裁選で菅義偉前首相に大差で敗れた際には「岸田は終わった」と言われた。岸田派は、長くもたないのではないかとの厳しい見方すらあった。

 それからわずか1年後の総裁選では菅氏が不出馬に追い込まれ、首相の座に就くことになるのだから、先のことは分からない。

[代謝と理念なくば]

 反対に、平成26年2月の東京都知事選では、「原発即ゼロ」を旗印にした細川護熙元首相の支援に国民的人気を誇った小泉純一郎元首相が入ったため、自民党内からは「小泉旋風」の再来に戦々恐々とする声が伝わってきた。

 ところが「元首相連合」の得票数は3位に終わり、舛添要一氏が当選した。小泉氏には、昔年の神通力も影響力もすでになかったのだった。結局、17年9月の郵政選挙の頃の神がかりぶりが忘れられない一部の自民党幹部らが、過大評価しただけに終わった。

 今回の衆参5補欠選挙でも、小池百合子都知事が衆院和歌山1区補選に出馬した自民党候補の応援で和歌山入りしたが、自民候補は落選した。

 小池氏も、29年9月に新党「希望の党」を立ち上げたときが絶頂で、国政レベルではもう「終わって」いたのではないか。日本維新の会の馬場伸幸代表が「小池さんが入るスローガンが『和歌山のことは和歌山で決める』。何で東京の人が言うのか」と揶揄(やゆ)したことぐらいしか話題にもならなかった。

 政治家も政党も、いつか終わりを迎えるのは、当たり前の摂理である。

 とりわけ政党は新陳代謝を活発にし、時代に適合しなければすぐに衰退する。

 特に何が本当にやりたいのか、理念や方向性が明確でなく、空虚な観念論や他者の批判ばかり繰り返す政治家や政党は国民の期待感を集められず、相手にされなくなっていく。内外情勢がともに厳しい現在、そんな存在は必要とされない。

 統一地方選や補選で凋落(ちょうらく)傾向を示した政党は、一部のコア支持者への受けだけを狙う政治手法や政策設定を見直さない限り、このまま「終わって」いくだろう。そんな予感を強く感じさせる選挙結果だった。


マッカーシー下院議長、イスラエルを訪問し、国会で演説  「中国に技術を盗まれないよう対策をとるべきだ」

2023-05-02 06:37:31 | 日記
「宮崎正弘の国際情勢解題」 
    令和五年(2023)5月2日(火曜日)弐
       通巻第7733号
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マッカーシー下院議長、イスラエルを訪問し、国会で演説
 「中国に技術を盗まれないよう対策をとるべきだ」
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 5月1日、エルサレム。20人の米国議員団を率いてケビン・マッカーシー下院議長はイスラエルを訪問し、国会(クネセト)で演説した。ちょうど5月1日からイスラエルは夏期国会が開会された。

マッカーシーは冒頭で「イスラエルは中国に技術を盗まれないようにもっと多くの対策をとるべきだ」と述べた。

 「私たち(米国とイスラエルの軍事、ハイテク技術)のイノベーションは、中国共産党という新たな脅威によって危険にさらされています」とマッカーシーは警告し、「中国共産党はイノベーションの促進者を装おっているが、実際は泥棒と変わらない。これ以上、私たちの技術を盗ませてはなりません。」
 イスラエル国会で演説した下院議長は過去のニュート・ギングリッチがいる。

 マッカーシー下院議長らは「建国75周年を祝うため」イスラエルを訪問し、ベンジャミン・ネタニヤフ首相と会見した。
 「ギクシャクしたワシントンとの関係もあるが、米国議会は超党派でイスラエルを支持している」と挨拶した。

 国会の外ではネタニヤフ政権の司法制度改革に反対する野党支持者等およそ数万人が抗議行動を展開した。なかにはテイラー・グリーン議員の反ユダヤ的発言を非難した。テイラーがユダヤの陰謀論に加担するような発言と誤解されたのは議員当選以前のことで、過去の些細な失言を蒸し返すのはグリーンが熱烈なトランプ支持者だからである。

イスラエルと米国はオバマ政権時代のイランの「核合意」をめぐって鋭角的な路線対立がある。トランプ政権時代にきわめて良好な関係を維持できたが、バイデン外交で両国は意見を対立が解けないまま。とくにネタニヤフ首相はバイデン米大統領との関係が良くない。

直前の4月27日にデサンティス・フロリダ州知事もイスラエルを訪問しネタニヤフ首相と会った。
デサンティスは「箔をつける」ために外遊を続け、エルサレム訪問前に日本と韓国を訪れた。
デサンティスは「イスラエルを孤立させようとする親パレスチナ派の動き」や「イランに対するイスラエルの懸念」に共感を示したとロイターが報じた。

パラグアイは「豊かな水」と先住民が呼称した   大統領選で親台湾派が圧勝した

2023-05-02 06:37:03 | 日記
「宮崎正弘の国際情勢解題」 
    令和五年(2023)5月2日(火曜日)
       通巻第7732号 <前日発行>
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 パラグアイは「豊かな水」と先住民が呼称した
  大統領選で親台湾派が圧勝した
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台湾の自由時報(5月1日)の見出しは「巴拉圭挺台候選人大勝 蔡英文 頼清徳致賀」となる。要するに「パラグアイ大統領選挙で親台湾派が圧勝し、総統、副総統が祝意を表した」という意味である。

4月30日、パラグアイ大統領選の投開票が行われ、与党コロラド党のサンティアゴ・ペニャ元財務相が当選した。この選挙が国際的に関心を集めたのは外交関係で親台湾派が勝つか、台湾との断交を示唆した中道左派の野党連合候補が勝つかだった。親台派の勝利で外交関係は継続する見通しとなった。

ペニャ次期大統領は「深刻な格差や不平等のないパラグアイづくりに取り組む」と勝利宣言した。パラグアイの大統領は任期5年で再選は禁じられている。

パラグアイは大国ブラジルがとなりなので小さな国と錯覚しがちだが面積責は日本の1
・1倍ある。国旗は正義、平和、自由を象徴するが、パラグアイは「豊かな水」と先住民のインディアンが呼称した由来がある。

緒線では優勢が伝わり、中国との国交樹立に前向きな野党統一候補エフライン・アレグレ元公共事業・通信相とペニャの一騎打ちとなった。720万国民の七割が投票したとされ、ペニャの得票率は43%、アレグレは27%と圧勝だった。

パラグアイを挟むブラジルとアルゼンチンは貿易決済に人民元を認め、また中南米では中国の外交攻勢を受けて台湾と断交する国が相次ぎ、3月にホンジュラスが台湾と断交したばかりだった。

 おりしも東京ではスカイツリー広場で「台湾祭り、数万の人出があった屋台に長い列ができた。

「おっと」。これは何かのマチガイでは?     80歳の呆け老人が再選出馬表明

2023-05-02 06:35:39 | 日記
「宮崎正弘の国際情勢解題」 
    令和五年(2023) 5月1日(月曜日)
       通巻第7731号 
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 「おっと」。これは何かのマチガイでは?
    80歳の呆け老人が再選出馬表明
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 4月28日、バイデン大統領は正式に2024年の大統領選挙に再選を目ざすと表明した。民主党には、ほかに有力候補がいないようだ。

 直後、FOXニュースが世論調査。ビックリ仰天の結果がでた。
 バイデン支持が62%、RFK(ロバート・ケネディ・ジュニア)が19%をはじき出し、2016年に泡沫候補として扱われ、予備選候補者の討論会でさえ『資格もない』とはじかれたマリアン・ウィルソンが9%を獲得した。

 何かのマチガイ、というより民主党支持者のなかでもバイデンに期待する向きがこれほど少なかったことに関係者は驚きを隠せない。有力な対抗馬がいないのだからバイデンはすくなくとも85%くらいは出すと踏んでいた。泡沫とからかわれたRFKが9%ならともかく19%(およそ2割だ)とは!
RFKは武漢ウイルスのワクチンは陰謀と唱えて立候補を表明し、誰もが泡沫と認識していた。

 マリアン・ウィルソンは女流作家。ユダヤ人。名前のある作家だが既に老婆である。多くの著書のなかで、四冊が邦訳されている(『愛への帰還』(太陽出版)、『魂のヒアリング力』(徳間書店)など)。

 事情通は第一に2024年は政権奪回が可能と踏んでいるが、第二に民主党とて、来年早々に本命候補が出馬を表明するとみている。
このままならRFKが独立候補で出馬してくれるほうがよほどマシであり、側面支援して民主党の票を割る作戦展開も想定される。

さてその共和党の世論調査で直近(4月28日 エマーソン大學)では、トランプが62%、デサンティス(フロリダ州知事)が16%と、その差がじつに46%もある。

ペンス(前副大統領)が7%,ニッキー・ヘイリー(元国連大使)が3%、以下は04%~2%。
共和党予備選では、トランプ圧勝の近未来が見えてきた。