ある寒い日の午後。
ふと、シュシュを見ると…。
全部の足を甲羅の中に隠して…っておいおい、亀じゃないんだからさぁ。
そんなに寒いかねぇ。
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ふと、金魚の福ちゃんを見ると、ひっくり返って水面に浮いてるではないか。
「やだぁ~!福ちゃぁぁぁ~ん」と叫んだら、
私の声でびっくりした福ちゃんは、思わず生き返って泳ぎだした。
いや、死んじゃなかったんだけどね。
驚きました!
それからも時々こんな風に逆さになって、私をびっくりさせます。
でも「お~い、福ちゃ~ん」と呼んだり、逆さの福ちゃんの前に近づいてじっと見てると、目が合った途端「やだ、見られちゃった」と、まるで禁じられた遊びがバレてしまったような態度で、さささっと身をひるがえして、何事も無かったかのように泳ぎ出す。
犬猫でも、リラックスしてるとお腹見せて寝るんだから、きっと福ちゃんも安心しきって寝てるんだわ。と初めのうちは思っていた。
でもやっぱり変だよね?と思い直してネットで調べてみると、なんと『転覆病』という病気らしい。
ハッキリとした原因は分かってないようだけど、
①消化不良や餌の与えすぎ
②餌を食べる時一緒に空気を吸い込みお腹に空気が溜まる
③水質の悪化
④振動や騒音によるストレス
⑤ウイルス感染による
などが原因だとか…。
福ちゃんは、いわゆる金魚のフンと言われる、おしりから長~いフンを付けてるのを見たことが無く、2~3ミリの小さい排泄物が金魚鉢の下に沈んでいるので、食べ足りない事はあっても食べ過ぎはないと思う。
餌の与え過ぎが原因だと言っても、この転覆病の金魚を集めた水槽で、どうせこのまま死んでしまうなら、せめて最後に腹いっぱい食べさせてやろうと、たくさんの餌を与えたところ、全ての金魚の転覆病が治ったという例もあるらしいから、どっちなんだいって感じです。
だけど、餌を与える時、私の手から一粒ずつ食べるので、ご飯だよ~って呼ぶと、水面に口をあけてパクパクするので、空気が入る“エア食い”かもしれない。
それと、もう一つ、“偽装転覆”というのもあるらしい。
これは、寝る時や休憩の時に寝返って、エサを食べる時などは普通に泳ぎ、コンコンと合図をすれば驚いて元に戻って泳ぎ出すという。つまり、運動機能や浮き袋に障害が無い、“偽り”の転覆病があるという。
あれ?福ちゃん、これじゃない?
ただし、これを放置すると寝返る事が楽だと考え、徐々に長時間寝返ったままになり、そのうち平衡感覚に障害が出て、元に戻れなくなり、本当の転覆病になるという。
そうなったら悲しいので、逆さ状態を見つけると「福ちゃ~ん」と呼んで、元に戻すようにしたり、水替えを一日一回だったのを二回にしたり、残念だけど餌を手からやらずに、水面に落とすようにしたり、コケが消化にいいというので、メダカの鉢から自然発生した藻を少々拝借して入れてやったり、福ちゃんがいる台所は特にうるさいので、食器をガチャガチャ洗わない、ドアは静かに閉める…と思いつく“良い事”をしてやっている。
藻は水中にあるので、口を水面に出すことなく食べてるようで、フンが緑色になっている。
そうよ福ちゃん、いつまでもそうやって優雅に泳いでよ。