土曜の夜、Tちゃんはアザラシのような顔で言いました。
最近、ピッツァ、作ってくれないよね・・・と。
バレたか・・・
炭水化物の生地に、たっぷりのチーズ、そこから滴るオイルを想像すると、
頭の斜め上から、ブタさんの鳴き声が聞こえるような幻覚にとらわれ、
作るのを密かに控えていた私でした。
しかし、昨夏もらったアンチョビは、冷蔵庫で所在無さげにしているし、
とろけるチーズも、封が開いているので、いつ、よからぬ姿に変わるかも知れず、
久々に意を決して作る事にしました。
ではみなさま、「痛む前になんでも食べましょう!」のお時間、始まりでございます!
日曜の朝、目覚めたら、まず生地の仕込み。
これは、毎度おなじみのホームベーカリーにおまかせ。
ここで、コネまくられているのは、強力粉・胚芽・塩・砂糖・スキムミルク・オイル・水・ドライイースト。
本当はバターを使うのですが、コレステロールを恐れて、怪しいグレープシードオイルを適当に入れてみました。
まぁ、フォカッチャは、オリーブオイルをたっぷり使うから、似たようなものかな、と。
で、コネたり発酵させたりして、生地が出来あがったとピーピー鳴って、取り出そうとひっくり返したら・・
出ません!!
妙にベタつく生地。
こりゃ、マズいと思い、台に打ち粉をして、むりくりスパチュラを使って落とし、
またむりくり3個に切り分けました。
んで、裏側がきれいになるように、ひっぱって丸めて、ひっくり返して2次発酵へ。
⇒ ⇒
20分経過。そうは見えないかも知れませんが、ちょっとぷっくりと膨らみます。
これを綿棒で伸ばすのですが、最初の“ぷにゅ”っとする感じが、なんとも言えなく快感です。
嘘だと思ったら、自分のお腹でその感覚を試してみて下さい。
あー、間違っても、ピザ屋さんのように、宙に投げて伸ばそうなんて事はしないように!
頭の型をビザ生地でとりたいなら別ですが。
伸ばす時に気をつけるのは、自分のうちのオーブンの天板のサイズを考える事。
調子こいて、引き伸ばしていると、泣きをみる羽目になります。(経験者は語る)
多少いびつなのはご愛嬌。形よりも均一の厚さになる事に神経を使いましょう。
ブツブツと、フォークで空気抜きの穴を開けます。
段取は前後しますが、発酵中に具材を用意しておきましょう。
冷蔵庫をのぞいてみると・・・・
お正月のお雑煮用の椎茸の含め煮の冷凍、シャウエッセンの冷凍、
賞味期限を過ぎても惜しくて捨てられずにいたコッパ(イタリア産の生ハム)、
ちくわ、アンチョビ、蒸したかぼちゃ、人参、茹でたさやえんどう。
まぁ、買い置きの海老や帆立なんかもありましたが、もったいないので出しませんでした。
予々、思っていたのですが、ピッツァの具には、少し塩気のあるものの方が美味しいと思うのです。
たぶん、冷蔵庫にひじきの煮付けがあったら、ためらいなくピッツァの具にしている事でしょう。
で、Tちゃんが、この怪しげな具に気づいて騒がないうちに(彼は人参やかぼちゃが得意でない)
細かく切りました。 (量が結構あるのでちくわは退場)
実は、ピッツァ・ソースもなかったのですが、買っても使い切れないし、
ソースを作るのに、ホールトマトの缶を開けるのも、もったいないし、
これまた冷蔵庫で、よからぬ事になりそうな、ちょっと似た雰囲気のシロモノを発見したので、
黙って生地に塗り付けました。
メキシコ人ではないけれど、タコス好きの私には欠かせない、サルサソースです。
トマトもタマネギもピーマンも入っているし、結構“イケ”そうな気がしません!?
ちょっと量が足りないような気がしたけれど、まぁ、いっか。
で、具をまき散らして、ガーリックを振り、チーズを載せて、いざ、オーブンへ!
実は、チーズをちょっとケチりました。だって、油がすごそうなんだもーん!
ピザーラのチラシのように、でろり~んという感じに作るのは、この2倍位のチーズが必用です。
あっ、バジルを忘れていたわ! と、焼き始めてから気づき、あわてて振りかけました。
焼いている間に、アボカドとリンゴのサラダ(マヨネーズ&カレー粉和え)を作り、
Tちゃんは昼だというのに秘蔵のワインを開けると言い、コルク抜きが見あたらなくて大騒ぎ!
オーブンを気にする間もなく、そうこうしているうちに、焼き上がりのチャイムが鳴りました。
翠作 「なんでもありの多国籍ピッツァ」
いっただっきまぁ~す!!
そして・・・・
T:これ、明らかに焼き過ぎだよね、こんなに色が濃かった事ないよね・・・
翠:ちょっと焦げた位がおいしいじゃん !チェダーとモッツァレラのミックスだから色が濃いのよ!
T:この塩っぱいの何?
翠: 塩気のある具がおいしいかと思って、椎茸の煮たのを入れたのよ、おいしいでしょ! ねっ! ねっ! ねっ!?
T: これ、ピッツァと、ちょっと違う感じだよね、チーズが伸びないし・・・
翠:イタめし屋のピッツァだって、チーズがそんなにかかって無いじゃん!
T:端の方、いつもはパンみたいに、ふかふかなのに、これ、随分固くない?
翠: ・・・・・
(グリッシーニのような食感。明らかにバターをオイルにした油分不足のせいでしょう。
生地がいつもよりベタついたのも、たぶん同じ理由。これは反省でした・・・)
みなさまに、冷蔵庫の怪しげな物でもピッツァが出来ますと、お勧めするつもりでいたのですが、
これをピツツァと呼ぶ事に、抵抗を示すアザラシが一頭・・・
しかし、具はさして問題ありません! おおかたはピッツァであります!!
とろけるチーズは、全てを“チャラ”にしてくれます!
おせち料理、クリスマスのチキン、バレンタインデーのチョコ、御歳暮のフルーツ、
カレー、肉じゃが、おでん、ピラフ、おもち、佃煮、塩から・・・何でも“あり”です!
何を入れるかは、あなた次第です!
食べきれない物がある時は、是非ともピッツァにしてみましょう!
そして、製作過程は、くれぐれもご家族に見せないようにね! ⇦これ重要!
証拠隠滅の方法は多種多様
最近、ピッツァ、作ってくれないよね・・・と。
バレたか・・・
炭水化物の生地に、たっぷりのチーズ、そこから滴るオイルを想像すると、
頭の斜め上から、ブタさんの鳴き声が聞こえるような幻覚にとらわれ、
作るのを密かに控えていた私でした。
しかし、昨夏もらったアンチョビは、冷蔵庫で所在無さげにしているし、
とろけるチーズも、封が開いているので、いつ、よからぬ姿に変わるかも知れず、
久々に意を決して作る事にしました。
ではみなさま、「痛む前になんでも食べましょう!」のお時間、始まりでございます!
日曜の朝、目覚めたら、まず生地の仕込み。
これは、毎度おなじみのホームベーカリーにおまかせ。
ここで、コネまくられているのは、強力粉・胚芽・塩・砂糖・スキムミルク・オイル・水・ドライイースト。
本当はバターを使うのですが、コレステロールを恐れて、怪しいグレープシードオイルを適当に入れてみました。
まぁ、フォカッチャは、オリーブオイルをたっぷり使うから、似たようなものかな、と。
で、コネたり発酵させたりして、生地が出来あがったとピーピー鳴って、取り出そうとひっくり返したら・・
出ません!!
妙にベタつく生地。
こりゃ、マズいと思い、台に打ち粉をして、むりくりスパチュラを使って落とし、
またむりくり3個に切り分けました。
んで、裏側がきれいになるように、ひっぱって丸めて、ひっくり返して2次発酵へ。
⇒ ⇒
20分経過。そうは見えないかも知れませんが、ちょっとぷっくりと膨らみます。
これを綿棒で伸ばすのですが、最初の“ぷにゅ”っとする感じが、なんとも言えなく快感です。
嘘だと思ったら、自分のお腹でその感覚を試してみて下さい。
あー、間違っても、ピザ屋さんのように、宙に投げて伸ばそうなんて事はしないように!
頭の型をビザ生地でとりたいなら別ですが。
伸ばす時に気をつけるのは、自分のうちのオーブンの天板のサイズを考える事。
調子こいて、引き伸ばしていると、泣きをみる羽目になります。(経験者は語る)
多少いびつなのはご愛嬌。形よりも均一の厚さになる事に神経を使いましょう。
ブツブツと、フォークで空気抜きの穴を開けます。
段取は前後しますが、発酵中に具材を用意しておきましょう。
冷蔵庫をのぞいてみると・・・・
お正月のお雑煮用の椎茸の含め煮の冷凍、シャウエッセンの冷凍、
賞味期限を過ぎても惜しくて捨てられずにいたコッパ(イタリア産の生ハム)、
ちくわ、アンチョビ、蒸したかぼちゃ、人参、茹でたさやえんどう。
まぁ、買い置きの海老や帆立なんかもありましたが、もったいないので出しませんでした。
予々、思っていたのですが、ピッツァの具には、少し塩気のあるものの方が美味しいと思うのです。
たぶん、冷蔵庫にひじきの煮付けがあったら、ためらいなくピッツァの具にしている事でしょう。
で、Tちゃんが、この怪しげな具に気づいて騒がないうちに(彼は人参やかぼちゃが得意でない)
細かく切りました。 (量が結構あるのでちくわは退場)
実は、ピッツァ・ソースもなかったのですが、買っても使い切れないし、
ソースを作るのに、ホールトマトの缶を開けるのも、もったいないし、
これまた冷蔵庫で、よからぬ事になりそうな、ちょっと似た雰囲気のシロモノを発見したので、
黙って生地に塗り付けました。
メキシコ人ではないけれど、タコス好きの私には欠かせない、サルサソースです。
トマトもタマネギもピーマンも入っているし、結構“イケ”そうな気がしません!?
ちょっと量が足りないような気がしたけれど、まぁ、いっか。
で、具をまき散らして、ガーリックを振り、チーズを載せて、いざ、オーブンへ!
実は、チーズをちょっとケチりました。だって、油がすごそうなんだもーん!
ピザーラのチラシのように、でろり~んという感じに作るのは、この2倍位のチーズが必用です。
あっ、バジルを忘れていたわ! と、焼き始めてから気づき、あわてて振りかけました。
焼いている間に、アボカドとリンゴのサラダ(マヨネーズ&カレー粉和え)を作り、
Tちゃんは昼だというのに秘蔵のワインを開けると言い、コルク抜きが見あたらなくて大騒ぎ!
オーブンを気にする間もなく、そうこうしているうちに、焼き上がりのチャイムが鳴りました。
翠作 「なんでもありの多国籍ピッツァ」
いっただっきまぁ~す!!
そして・・・・
T:これ、明らかに焼き過ぎだよね、こんなに色が濃かった事ないよね・・・
翠:ちょっと焦げた位がおいしいじゃん !チェダーとモッツァレラのミックスだから色が濃いのよ!
T:この塩っぱいの何?
翠: 塩気のある具がおいしいかと思って、椎茸の煮たのを入れたのよ、おいしいでしょ! ねっ! ねっ! ねっ!?
T: これ、ピッツァと、ちょっと違う感じだよね、チーズが伸びないし・・・
翠:イタめし屋のピッツァだって、チーズがそんなにかかって無いじゃん!
T:端の方、いつもはパンみたいに、ふかふかなのに、これ、随分固くない?
翠: ・・・・・
(グリッシーニのような食感。明らかにバターをオイルにした油分不足のせいでしょう。
生地がいつもよりベタついたのも、たぶん同じ理由。これは反省でした・・・)
みなさまに、冷蔵庫の怪しげな物でもピッツァが出来ますと、お勧めするつもりでいたのですが、
これをピツツァと呼ぶ事に、抵抗を示すアザラシが一頭・・・
しかし、具はさして問題ありません! おおかたはピッツァであります!!
とろけるチーズは、全てを“チャラ”にしてくれます!
おせち料理、クリスマスのチキン、バレンタインデーのチョコ、御歳暮のフルーツ、
カレー、肉じゃが、おでん、ピラフ、おもち、佃煮、塩から・・・何でも“あり”です!
何を入れるかは、あなた次第です!
食べきれない物がある時は、是非ともピッツァにしてみましょう!
そして、製作過程は、くれぐれもご家族に見せないようにね! ⇦これ重要!
証拠隠滅の方法は多種多様
おいしそうですよ。
うちに随分前に買ったMUJIのピザ生地の素がありますが、
テーブルがお仕事書類に覆われていて、一体いつになったら作れるのやら・・・。
ピザの生地を作る発想がなかったので作り方をメモしてます。
翠さんってアイデア料理発明家ですね~。
しいたけの煮物も具に合う発想はすごいです。
こんな栄養満点のおいしそうなピザが食べられるTちゃんは幸せものですね。
またまた楽しいブログをありがとうございました。
私も今日、やられました・・・
ピザかあ~私は薄い生地が好きなのでクリスピー派。
最近ピザ作らないわ~、デリバリーもしないし(近隣にピザーラ無いので)
今はフランスパンに凝ってます♪
すごく美味しそうよ。
私もちょっと焦げたくらいの方が好きだし♪
Tちゃんとの会話がうちの人との会話に思えてしかたがない~笑
ちなみにひじき+チーズの組み合わせは悪くないよ。
タコスの皮に巻いて食べたら美味しかったもん
うれしいですね
具もたっぷりで 美味しそうです
楽しみに拝見させていただいています。
私も、「痛む前になんでも食べましょう!」が大好きです。
けっこう、新しい料理が生まれたりしますよね。
このピザもおいしそうですよ~
また、遊びにきます。
彩りはとっても美味しそうなんですけど。。
Tちゃんの点数は、随分辛いみたいですね(笑)
休日に、手作りピッツァとワインと床暖房。。
もう、最高ですね
おせちの残りと、言わなければ、判らないくらい、すごく彩も綺麗だし、サルサソースは絶対合いますよね~
パンケースから粘って出てこないと焦りますよね
多国籍で
宅配ピザより、だんぜん美味しそう
椎茸は今度、挑戦してみます
もう何でもありです!
MUJIの食材シリーズ、なかなか惹かれるものが増えましたね。
でも、ピッツァの生地、自分の手でこねるとなれば、おそらく作らないだろうなー。
もちろん、キッチンを片付けなければいけない事情もあり・・・です
くーちゃん、こんにちは!
HB用の配合なので、あえて詳細を入れなかったのですが、生地のレシピものせればよかったですね。ごめんなさい。
ネットで色々と出ていると思うので、チェックしてみて下さいナ。
以前、友人宅でごちそうになった、鶏とごぼうの醤油煮のピッツァがとてもおいしかったので、
煮物はイケるなと思ったのです。
自宅で作ると、野菜をたっぷり入れられるのは、ちょっと安心です
早紀さん、こんにちは!
その後、ホームベーカリーメーカーのHPを見て、バターではなく、
オリーブオイルを使っている、ピッツァ生地のレシピを発見しました。
やはり小麦がへそ曲げたのかしら??
慣れてアレンジし過ぎの、しっぺ返し??
強力粉もメーカーによって、随分違う上がりになりますね。
私も外で食べるときは、クリスピーが好きです。
フランスパンも、気温とか、とても微妙ですね(って、HBでしか作らないけど・・・)
pekoさん、こんにちは!
Tちゃんは、私の料理を信用していないので、
いつも作るところを訝し気に見に来るんですよー。
で、横から口を出されて、パニクって失敗する事も、多々ありです。
りくさんは、そんな事ないよねぇ!?
ひじきタコス、すごくヘルシーでよさそう!
生春巻きも、いけるかな思っています。
あっ、ちなみにこの日の夜は、餃子をつくりましたが、
こっそり切り干し大根で、肉を増量させました。
ryuji_s1さん、いらっしゃいませ!
色々と言われましたが、それなりには美味しゅうございました。
ryujiさんのHPを拝見して、どひゃっ!とうろたえております。
素晴らしく、おいしそうなものが並んでおりますねー!
色々と、参考にさせていただきたいと思います。
ちゃんとイタリアンと呼んでもらえるように・・・
kafenoriさん、いらっしゃいませ!
間抜けな事ばかりを書き綴っているブログに、嬉しいお言葉をいただき、
ありがとうございます。
毎日ちゃんとお料理を作らないせいか、いざとなるとレシピと首っぴくきです。
そのくせ有り物でなんとかしようとするので、仕上がりが・・・
まぁ、売り物でないので、なんでもありと思っています。
イギリスは1度しか行った事がないのですが、ヒースローはトランジットで何度も立ち寄っております。
その度、サーモンバーでビールを飲むのを楽しみにしておりました。
懐かしいです。
るちぃるさん、こんにちは!
Tちゃんが、料理を褒める時は、大抵はどこかで買って来た物をそのまま並べた時、
もしくはインスタント食品をちよこっと火を通した時です。
どうも、彼の思い描くイメージの味と見た目になっていないと、
がっかりするみたいです。
うちはレストランじゃないと、何度言っても、ダメですねぇ。
でも、文句言いながらも2/3を食べ、ワインも2杯飲み、
そのまま床に張り付いて寝てました。
まったくもう!です。
HBで生地作り、是非、トライして下さいませ!
これを、そのままフライパンて焼けば、ナンにもなるらしいです。
はづきちゃん、こんにちは!
自家製の方が、全然安上がりのものの筆頭は、ピッツァのような気がします。
このサルサは、マイルドだったから、まぁいっかって感じでした。
その分、塩はまったくかけなくてOK。
HBも早3年。テフロンの効きが悪くなってきた感じがします。
でも、こんなにねろりんとしたのは初めて。イマイチふくらみも悪かったし。
やはり材料の配合が問題かと。。。
美味しそうな焼け具合ですね♪
ピザ生地はいつもオリーブオイルを入れて捏ねますが、グレープシードオイルにも魅力を感じます☆色んなお味が楽しめられて冷蔵庫のお掃除もばっちりの今回のピザ、主婦の鑑です☆