【ソウル聯合ニュース】
韓国南部で記録的な大雨が降り、土砂崩れや浸水被害などが相次いだ。
韓国気象庁によると、慶尚南道・昌原で270.5ミリ、釜山で242ミリ、済州島の山間部で180.5ミリなどの雨量を観測した。
釜山では観測史上2番目となる1時間当たり130ミリの猛烈な雨を記録した。豪雨により地下車道で浸水した車の中から2人が救助されたが、病院で死亡が確認されるなど、計4人が亡くなった。
一部の地下鉄の駅構内が浸水し、列車の運行を見合わせたほか、各地の道路が水に漬かり、市内の交通がまひした。
昌原では増水した川に路線バスが転落する事故があった。事故当時、バスには4~6人が乗っていたもようで、中から1人の遺体が発見された。ほかの乗客らは行方不明となっている。
韓国水力原子力(韓水原)は同日午後、釜山市機張郡の古里原発2号機(65万キロワット)の運転を停止した。
韓水原は「古里2号機のタービンを稼動させる蒸気を冷却するために海水を引き込む取水用の建物に、豪雨により雨水が過多流入し、電気設備の安全のために原発の稼動を手動で停止した」と説明した。
大雨により原発の運転を停止するのは初めて。
聯合ニュース 8月25日(月)20時42分配信