№3 どろっどろ相手に、小技捨て《シェリー・マン(ds)》

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「こてっ・こてっ」脂ぎったC.ホーキンス！

東西離れ、「水と油」気質違いの男が共に！

「小技」捨て、ヘヴィーなドラミングに！

一句

　“どろっどろの　サックス相手に　小技捨て”

③『2-3-4』(56)
《2-3-4/Shelly Manne》
シェリー・マン(ds)、コールマン・ホーキンス(ts)、

エディー・コスタ(p,vib)、ジョージ・デュヴィヴィエ(b)、

ハンク・ジョーンズ(p)。
《Shelly Manne Blog紹介》

①『Swinging Sounds』(56)　№1 跳ねる！小技テク《シェリー・マン(ds)》 - だらずだらじゃず・本音ジャズ

②『More Swinging Sounds』(56)　№2 NO「More」！やるせない《シェリー・マン(ds)》 - だらずだらじゃず・本音ジャズ

「2-3-4」とはセッションの人数。
デュオ・トリオ・カルテットで収録。

相棒はテナーのコールマン・ホーキンス。
「こてっ・こてっ」の脂ぎった・吐息漏れる男。
この時58歳、年季の入ったニューヨーク男。

マンは西海岸を代表する白人ドラマー。
何で東西離れ、「水と油」気質違いの男が共に・・・。

「ぶぉお～・ごぉお～」。

脂っ濃い・どろっどろのテナーが悶える。
西海岸ではあり得ないテナーが轟く。
 

それを相手にマンは淡々と叩くが・・。
いつもの「小技」は聴かせない。

あたぁ～り前のリズムで淡々と・・・。

どろっ・どろっのテナー相手に軽やかドラムを捨てたマン。
その曲は“A”Train。
こんなヘヴィーなドラミング、他にちょっとないのでは。

 聴かせ処はH.ジョーンズとのトリオ演奏。
黒い乗りのピアノと軽快なマンのドラム。
４バースのドラムソロ、やっぱマンの「小技」が活きる。

♪～♪ 　珍しい、軽やかさを捨てたマンのドラミングをお聴き下さい。