
1970年代から80年代にかけて活躍した著名な登山家や冒険家である,植村直己,長谷川恒男,星野道夫,山田昇,河野兵市,小西政継の6人がやり遂げた足跡を,「山と溪谷」の元編集長が綴った交流の記録です。
ブックカバーには以下の概要が記載されています。
「著名な登山家や冒険家6人の事績を,ゆかりの土地への旅を通して綴られた交流の記録。世界的な冒険家・上村直美はグリーンランドへの旅を,後方に記録を残した登山家・長谷川恒夫はカラコルムへの旅を,動物写真家・星野道夫はアラスカへの旅を,世界最強と言われた登山家・山田昇はマッキンリーへの旅を,北極点に賭けた冒険家・河野兵市は愛媛県への旅を,そして登山を世界レベルに押し上げた小西政継はネパールへの旅をトレース。彼らの登山や冒険が,我々にその時代の行為とはなんであったか問いかけてくる。」
そして,「あとがき」には
「こうして本書で取り上げた6人のうち4人までが43歳で亡くなられました」
という記載がありました。
まさに不思議な暗示と符合ですね。
残された遺族たちの想いも記載されていますが,全員が志半ばでの遭難で会ったことが残念でなりません。