落ち穂拾い 5
わが家の東窓を開くと窓いっぱいの緑である 洛中の西北 古寺を借景とした木々の緑であり 樫 樟 公孫樹の外に 柿もありツツジも花開く。
寺であるから墓地もある この墓を見て育ったわたくしには 好き嫌いは別に前から存在した景色なのである。
墓は静かでよい 朝早くより小鳥たちは木々を廻って囀り 盆や彼岸には 親やジジババに連れられたコドモの声も聞こえる 僧侶の突き抜けるような読経も心に響く 最近その寺で座禅をし出した 閑静な本堂に1時間 わたしは内部に潜むものを 絞り出したいと思っている。
それはわたしの「落ち穂拾い」だろう。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます