菅井滋円 作品集

絵を始めて半世紀以上の歳月が流れた 絵に向かう時何時も満たされないモノがある その場がここになりつつある。

落ち穂拾い

2015年09月18日 | 菅井滋円 作品集

落ち穂拾い 5
わが家の東窓を開くと窓いっぱいの緑である  洛中の西北 古寺を借景とした木々の緑であり 樫 樟 公孫樹の外に 柿もありツツジも花開く。
寺であるから墓地もある この墓を見て育ったわたくしには 好き嫌いは別に前から存在した景色なのである。

墓は静かでよい 朝早くより小鳥たちは木々を廻って囀り 盆や彼岸には 親やジジババに連れられたコドモの声も聞こえる 僧侶の突き抜けるような読経も心に響く 最近その寺で座禅をし出した 閑静な本堂に1時間 わたしは内部に潜むものを 絞り出したいと思っている。
それはわたしの「落ち穂拾い」だろう。


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