騎手の一分 競馬界の真実 (講談社現代新書) | |
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どうも、ギャンブル依存中のJijiです。
明日は用事のため一日家にいないので社労の勉強もあまりできないので書くことがないなと思っていたら、藤田伸二ジョッキー引退というのをさっき初めて知ったので、今の私の想いを一つ。
藤田伸二ジョッキーと言えば、私が知っているのはフサイチコンコルド、ショウナンカンプ、最近ではヒルノダムール、トランセントに乗っていたジョッキーです。
兄貴と親しまれ、いろいろと話題に上がるジョッキーですが、一見荒っぽいような感じがしつつも安全第一でフェアプレイ賞を何度も取られたジョッキーです。
札幌7レースのイキオイ号の騎乗を最後に裁定委員へ免許取り消し届を提出して、引退式もなくターフを去られたジョッキーとなりました。
実は、私は藤田伸二ジョッキーが書かれた『騎手の一分』という本を読んだ時に、引退は近いんだろうなと思っていたので、こういう感じで引退するんだろうなと思ってはいました。
特に、騎手の一分で書かれていたあとがきでは『滋賀に建てた家では自分が小さく見える』が『北海道での自分は大きく見えてまだできるような気がする』というようなことを書かれていたことが印象的で、札幌開催の最終週の彼の最後に騎乗したレースで実質的な引退。きっと、彼の中では札幌で終わるということを決めていたんだろうなと思いました。
実は私も、ギャンブル依存という問題は抱えているものの、純粋に競馬を楽しめているかというと正直微妙なところがあります。
昔ほど競馬を楽しめていないというのはもちろんなのですが、純粋にギャンブルとして以外で競馬に魅力を感じなくなりました。
楽しめていないなと思う原因の一つが、藤田伸二ジョッキーのおっしゃるように安易なジョッキーの乗り替わりです。
今年の2冠馬であるドゥラメンテですが、一体、何人の騎手が乗り替わっているのか。新馬から結果が出ていないならばいざ知らず、外人が乗ったり、石橋ジョッキーが乗ったり、デムーロが乗ったりで、固定されない鞍上に何のドラマがあるというのか。
私は池添ジョッキーのことはあまり好きではないですが、彼が初戦から乗り続けたオルフェーブルの掛かる気性を抑え込むように教育しながらよやく皐月賞の前で目が出て、三冠馬へとのし上がった時の菊花賞勝利時の池添ジョッキーの涙は今でも覚えております。あれはとても感動しました。
しかし、凱旋門挑戦となったとたんに騎手の乗り替わり。オルフェーブルがスミヨンが乗って好成績を上げて誰が喜ぶんだろうと思ったことがあります。やはり、三冠とって有馬まで勝ったあとの阪神大賞典で暴走し、天皇賞春で大惨敗など苦楽を共にした池添ジョッキーが乗ってこそ意味があっただろうにと思うと、なぜスミヨン?という気になったのを覚えています。
藤田伸二ジョッキーの言うようにエージェント制度に原因があるのかどうかはわからないですが、今のサンデーサイレンスの孫、ひ孫ばかりが活躍する競馬界、トウショウ牧場やメジロ牧場など個性豊かな馬たちを輩出してきた牧場たちが経営難に陥り閉鎖まで追いやられる競馬界、社台の一人勝ちの競馬界、騎手不足なところにとうとう外人ジョッキーのJRA登録制度まで作り出した競馬界。正直、明るい未来はないなと思います。
そしてついに、超個性派の藤田伸二ジョッキーも引退。
また、個性的なジョッキーを失ったなと思いました。
藤田ジョッキーが調教師になって競馬界を盛り上げていく姿もみてみたかったなと思いましたが、最後はきっぱりと引退式なしという道を著書で書いたように実行されたのはいかにも藤田ジョッキーらしいなと思いました。
長年、競馬界を盛り上げてこられた方なので、今はお疲れさまといいたいなと思います。
それにしても、藤田ジョッキー買うときに限って馬券が外れるんですよね(笑)
買わなかったら、私の買った馬がやられる。
皐月賞でエイシンフラッシュを買っていた自分にとっては、ヒルノダムールは本当に憎たらしい存在(菊花賞では買ったんですよね…)でしたが、今では良い思い出です。
それにしても、腕は立つうえキャラも立つという藤田ジョッキーみたな新人出てこないかなぁ…。
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