嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え | |
クリエーター情報なし | |
ダイヤモンド社 |
今のあなたが不幸なのは自らの手で「不幸であること」を選んだからなのです。
さて、今日はベストセラーとなった『嫌われる勇気』を読了したので、その簡単な感想となります。
実はダウンロードをしていたものの、対話形式で書かれているので当時は読みづらく、ベストセラーというだけで落としてしまい、目的など何もないまま買ったも同然なので、積読になっておりました。
読書系のビジネス書を読んで、通勤時間中に持っていた本が読み終わったあとに読むものがなければ電子書籍を読むというようにすれば良いと書いてあったので実践してみました。
実際読んでみたものの、目的もなく読んだのですが気づきの部分が多いこと多いこと。
『読んだら忘れない読書術』という本に書いてある通りの書き方すると今の自分にとっては『ホームラン級』の本が眠っていたなと思いました。
『日々の短評』のカテゴリーとして、読書日記として簡潔に今日は書きますが、後日詳しい感想を挙げることになりそうです。
今日は、この本が私自身にとってホームラン級だったわけと、気づいたことについて書いておこうと思います。
①私にとって本書が『ホームラン級』だった理由
まず、私にとって、本書がホームラン級だった理由を以下に書きます
・ギャンブル依存症だなと思っている私は、なぜ自分は意思が弱く毎週ギャンブルに手を出してしまうのか真剣に悩んでいました。原因がどこにあるのか。そればかり考えていましたが、本書によって「ギャンブル依存状態を受け入れている自分自身の目的とは何なのか」考えるようになりました。
・他者に合わせてばかりいる自分。それこそが大事だと思いましたが、本書によって考え方が改まりました。なるほど、確かにそうだなと。
・今の自分を嫌うことばかりを考えていましたが、自分を好きになる努力をしようと思えるようになりました。
・とにかく読んでいるとものすごく心が落ち着いてくるような不思議な気持ちになりました。
と、自分自身にとって気づきが多いばかりか、なぜ人は変わろうと思ってもなかなか変えられないのか、あるいはなぜ今の自分自身を嫌ってしまうのかなどなど、じっくりと考えることができ、この本にでてくる「青人」こそが今の自分なのだなと思い知らされます。
そして、本書を通じて今の自分と向き合うことで、幸せになれるそんな気がするほど胸がすっとしました。
②気づいたこと
・今の自分を変えられれないのは、自分自身を好きになれないということ、ライフスタイルを変える勇気が自分自身になかったということに気付いた
・今のライフスタイルを変えないことは楽な道で、変えようとすることは冒険するようなものだから踏み出す勇気をだせないでいるということ。
・自分は自分、他者は他者。自分の課題か他者の課題かを分離し、自分を貫きとおすことこそが自由だということ。貫き通した結果、嫌われてもそれは自分自身の問題ではなく他者の問題であること。これこそがまさに他者に嫌われる勇気をもつことが自由だということにつながる。
・他者に嫌われることを覚悟の上で自由を貫き、他者貢献をしてこそ共同体意識(仲間意識)が芽生え、居場所が見つかる。
・今ある自分の存在を受け入れ、存在していることこそが幸福であるということ。
・人生は線ではなく点の集合である。つまり一日一日を一生懸命生きなさいということ。それが過去を作り、未来を作ることになるということ。
いろいろな哲学書や、自己啓発本で聞いたことがあるようなことも含まれますが、今の自分を好きになって自分自身の存在そのもの今あることの幸福感を感じるということは今巻最大の気づきだったと思います。
目標もなく、土日にはやめたいギャンブルや借金をやめられない自分が嫌いだとさえ思っていましたが、これは単純に自分自身を嫌いになる材料を集めているだけで意識的に自分を嫌いになっているだけだと思うようになりました。
そういう風にマイナス部分だけでなく、自分の長所を考えてみると自分自身を好きになれるような気がしましたし、借金、ギャンブルは今私が克服しなければならない課題に過ぎないということだと思いました。
そして、私はまだ結論に至っていませんが、ギャンブル依存をする目的を敢えてもっているのではないかという点に着目し、なぜ自分は借金をしてまで今ギャンブルをしてしまうのか、ということを考えるようになりました。
アドラー心理学がすべてではないですが、私自身にとっては原因だけを探るのではなく自分自身と向き合うのに新たな切口を得ることができたので、凄く良い本だったと思います。
偶然の出会いですが、こういうことがあるから本は面白いなと思います。
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