訳あってほそぼそと脚本を書いているヒギンズ教授役の葉月が、こちらも訳あって芸能界にしがみついてるイライザ役の英輔が京都の小料理屋(居酒屋)で出会うところから物語が進んでいく、令和版マイフェアレディな物語です。
なんとか芸能界にしがみつきたい英輔の成長過程を見守るのが面白くて、楽しく最後まで読めました。
正直、読んでいて、話の内容の割には軽くないか?という印象は確かにあります。
もっと深堀りしても良かったのでは?というところや、ここ、そんなにあっさりで良いのか?と思うこともちらほらとあるのはあります。
しかし、この軽くで読みやすいというのがおそらく本作品の売りで、なんとなくですが、私が深堀りして欲しいと思う箇所を深堀りすると相当話が重たくて、読んでられないんじゃないかな?と思うので、おそらく作者の意図通りに仕上がっているものなんだろうと思います。
私はマイフェアレディといえば、過去にライトノベルでマイフェアレディを舞台でやるぞっていうのを読んだことがあるのですが、ヒギンズ教授がどんどん魅力的になっていくイライザに恋をしてしまうのは仕方がないだろうなと思ったことがあり、本作もまさに自分を変えてくれる恩師とどんどん魅力的になっていく生徒っていうのは外していないなと思いました。
全然例えになっていないのですが、異性から恋愛相談受けてアドバイスしていたら、その人のことがどんどん魅力的に感じて、いつの間にか恋に落ちる。
そんな感じに似てるような気がしました(本作品とは何か違うような気もするのですが、なぜかこういう感じに思えるんですよね…)
でも、葉月女史みたいな女の人いたら、恋に落ちるかどうかは別として、好きになりますって、旦那(?)と思うくらいに、軽いのにしっかりと魅力的な登場人物が描かれていると思いました。
小鳥遊先生みたいな知合い本当に1人くらいほしい…
※本感想はブクログに掲載した内容を転載しております
2023年の年末付近に読んだのですが、面白かったなぁというイメージは今でも残っています。
若干、どうよと思う部分もありつつも、それはそれでそういう味付けの作品なのだと思いますし。
私もマイフェアレディをみたいなと思いました。
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