「まけるな!紙芝居」
「もう紙芝居って必要ないのかな?」」
おじさんは最近そんなこと思ってしまいます。。
今日もいつもの二人しか来ていません。
おじさんは戦争に行く前は野球の選手でした。
でも戦地から帰ってきたら、、もう野球はできなくなっていました。
でも、、落ち込んでばかりいられません、生きてかなくてはいけませんから、、
そこでおじさんは紙芝居屋さんを始めました。
仕方なく始めた紙芝居でしたが、
「黄金バット」
「ジャングル少年」
「少年ローンレンジャー」
、、、、
紙芝居を必死に聞く子供たちの顔を見ていると、
「この仕事には意義がある 」、、、、そう心に強く感じました。
時は流れ、、時は流れ、、世の中は変わりました。
テレビの普及、、、子供たちの集まる広場は少なくなり、、、子供たちは塾に行かなくてはならなくなり、、、
最近ではコンピューターゲームなどというものが、、、、、、、、でてきたらしい、、、。
最近来てくれるのは最近来てくれるのは、水あめ目当てのこの二人しかこなくなってしまった、、、
ゲームしながらでも聞いてくれるのは嬉しいけど、、、、
(紙をぬきながら、、)
ん、、、、、
誰???
男「30年ぶりあなたの紙芝居をみましたが、、、感動しました!!」
おっちゃん「あの、、、どなたでしょうか?」
男「私です!この公園で、水あめ買う金がなかったんで、木の陰からただ見してた私です!」
おっちゃん「ああ!!あの逆三角頭のクソガキか!!」
男「地球を救えるのはあなたしかいないんです!私と一緒に来てください!!」
「うわああ!!!??なんだねこれは!?」
男「タイムマシーンです。今から30年後にいってもらいます」
おっちゃん「うわああ!車が空飛んでる!!」
おっちゃん「な!なんだね????この子達は??身体についてる機械は何だね!!??」
男「コレは私のひ孫とその友達です。身体についてるのは、<ラクチ~ン>です。」
おっちゃん「ラクチ~ン???」
男「視覚は簡単に気持ちよくなる映像、聴覚は簡単に気持ちよくなる音、下半身についてるのは、自動排泄器、、、。
今はラクチ~ン中毒になってますが、、、」
私のひ孫は、、将来、人間ロボット10年戦争の人間軍のリーダーになる男、、、
男「今ひ孫を変えられるのは<感動>なのです!自分の危険をかえりみず人のために闘う紙芝居の中のヒーローへの<共感>です!!テレビやネットではあじあえないあの<感動>と<共感>、、彼らにはあなたが必要なんです!」
おっちゃん「私が必要、、、おお!やってやる!日本はアメリカに負けたけど、俺はまだ何にも負けてないぜ!!」
男
「お前らこの人の紙芝居を括目してみろ!!人の紙芝居を括目してみろ!!」」
かーんかーん
紙芝居が始まるよ~!
黄金仮面!ナゾー編!で!あります!
あわれ、マサエはナゼーにつかまってしまった!
ナゼー「ちゃう破壊光線の設計図のありかを言え!」
「こんな時黄金仮面のおじさんがいてくれたらなあ、、黄金仮面のおじさああ~ン!!」
「ハハハハハ ハハハハハ ハハハハハ」アルプスの山々に響き渡る黄金仮面の笑い声。
「ナゼー!お前の思いどうりにさせないぞ!黄金仮面ただいま参上!」
「ぐえええ!!!」
「黄金仮面がいる限り悪は栄えないのだ!!」おじさん久々の熱演です。必殺「ハハハハ3連発」も出し惜しみしません!
<テレビ>でもない
<コンピュータ>でもない
<ラクチ~ン>でもない
なにか熱いものを感じたようです。
あの子供たちは、いままで目の前で本気で話す大人の姿を見たことないんじゃなかったかな?
目の前の人間が話し始めないと、ストーリーが動かない紙芝居、、、
まだまだ紙芝居にも、やらなくてはいけないことがあるのかもしれません、、、。
そして今日も目の前にいる二人の前で、紙芝居を演じるのでした。
おしまい!
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かなりセリフ略してます。
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「おとうさんはミナクルマスク」もよろしく。http://suda.mo-blog.jp/sintarou/cat10419986/index.html