日光例幣使街道2日目を歩いた4日前の朝刊(朝日)を今朝読んだ。
5時前に家を出たので郵便受けから取り込んだだけだった。
「人の生きた証」と言うタイトルの「耕論」で、廃道、東京幻風景
など「暗い」イメージの写真集で知られる丸田祥三が「廃墟に無名の
人々の誇り」と題して書いている。
丸田のデビュー写真集「棄景」の目玉は、塗装がはがれボロボロに
なった初代0系新幹線だった。今年開業60周年を迎えた東海道新幹線は
建設工事で210名殉職者を出している。
開業直前の殉職者慰霊祭で、当時の石田礼助国鉄総裁が「多くの犠牲者
を出さないで(工事)する方法はなかったのだろうか。遺憾千万である」
と挨拶したという。
写真家丸田は「陰の部分、いわば『裏・プロジェクトX』の生を私は
残したい。名も無い人々の無記名の墓標を立てたい」という。
確かに困難な課題に立ち向かい苦労しながらも知恵と信念で成功した
話が「プロジェクトX」。その陰で死に至らなくとも傷ついて脱落して
行った人々もいるはずである。
我が人生でも、失敗は数知れない。自分の過信や傲慢で多くの人々を
悩ませ傷つけて来たはずである。私への不信で退職してしまった部下も
いる。「裏・私の履歴書」も書かないといけない。
一週間ぶりの江戸川日の出散歩