フランシスコ教皇が核廃絶を訴える朝刊トップ記事の脇の、
いわゆる「肩」記事が気になる。
各省庁が全職員にマイナンバーカードの取得状況を、本人
だけでなく家族を含めて調査しているという。その上、取得
していない理由まで書かせるらしい。
これはもう、隠れキリシタンに行った「踏み絵」と同じで、
完全な思想調査ある。セキュリティーへの不安とその効用性
に疑問を抱く多くの国民の「取得保留」の判断は正しい。
その真当な判断を、省庁と言う職場のパワーハラスメント
で踏み絵する。交付開始から3年半、取得率14%台に留まる
実態への政府の焦りである。
来秋から、カード取得者には買物額に応じた還元金を国費
で払う予定があるともいう。まさに、横面を札で叩いて国家
方針に従え、ということである。
現在のマイナンバーカード取得数は約1,800万枚。そして
この夏、総務省は5,500万枚のカードを発注した。
読書の秋も終盤だが、夜長はこれからが本番。司馬遼太郎
の「峠」を読み始めた。
幕末の長岡藩士、河井継之助が主人公の大作は、B5版の
二段組、700ページもある。当然かなり重いので、寝る前の
枕読みであるが、二週間の借出し中に読み切れるかは怪しい。