じんべえ時悠帖Ⅱ

古代城址の後は東北歴史博物館(多賀城市)

 多賀城址見物を終え2時半に国府多賀城駅に戻る。仙台駅前での

飲み会の前にシャワーを浴びたいが東北歴史博物館を訪れる余裕は

ありそうだ。

 無機質な外壁に「多賀城1300年」の大きな垂れ幕。案内所で貰った

パンフレットによれば、10月12日から始まる特別展には平安京時代の

国宝が奈良や京都の博物館からも集まるようだ。あと半月早ければ・・・。

 高い天井のワンフロア、100メートルほどの長さの館内は照明を

押さえた落ち着いた大人の雰囲気。縄文時代から昭和までの展示が

ジグザグに配置される。

 先ほど現地で見て来た多賀城碑のレプリカが置かれる。

 この博物館から少し東へ離れている多賀城廃寺跡の復元模型。多賀城と

ほゞ同時に建立された。

 東北各地での蝦夷との闘いの地図。縦長の楕円は坂上田村麻呂と

蝦夷の三度に渡る激戦地である。この戦いについては次回紹介する

胆沢城址訪問で記す。

 石巻で出土した板碑、文字も形も「芸術」。

 展示の最後は昭和の半ばの雑貨屋の復元。これは懐かしい。

 テレビには当時のものらしい映像が流れる。

 足早に見学した後、仙台へ向かう上り電車までテラスで涼を取る。

 ホームに出ると下りの松島行きとすれ違いに上りの仙台行きが到着。

4時過ぎにはチェックインしてシャワーが浴びられそうだ。9月も

というのに暑い日だった。


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