シイバソンと聞いて、あの「ひえつき節」の椎葉村かと
テレビのニュースを見入った。
台風10号の被害のニュースである。ガケ崩れで4人の
安否が不明と言う。崩れ落ちた土砂と粉々になった建物、
すぐ脇は川である。
やはり、「あの」宮崎県椎葉村であった。平家の落人を
討伐に来た那須大八郎と平家の末裔鶴富姫の悲恋の物語。
庭の山椒の木 鳴る鈴かけてよ
鈴のなる時 出ておじゃれ
敵同志の二人の逢瀬の合図を唄った「ひえつき節」は
昭和のはじめ、椎葉村の若者がラジオ番組に出て歌った
ことから全国的に知られるようになったという。
ここにガケ崩れを知らせる「鈴」があればよかった。
三日ぶりに江戸川の土手に上がった、天頂には不格好な
二十夜の月、日の出前の東の空には明けの明星が輝く。
今日の日の出はこのあたりか
やはり
しかしすぐサメに喰われてしまう
根性で突き抜けた
台風一過、今日は良く晴れそうである