壬生道(壬生通り)ウォークの2日目。スタートの壬生町巡りの
続きは壬生城址公園。裏口とも言える北西隅にある精忠神社から入る
と歴史民俗資料館と公民館ホールの間に出る。
壬生城は天守や櫓のない館造り。歴史民俗資料館に展示されると
いう模型の写真を口碑から。
その本丸あたりを眺めるのがこの位置である。
壬生城は十五世紀の中頃、ここに来る前に訪れた常楽寺の西側に
壬生胤業(タネヨリ)が最初の館(壬生古城)を建て、二代目の綱重が
この地に築城した。
五代義雄の時、秀吉の小田原征伐で北条氏と共に壬生家は滅び、
関ヶ原の後で信州高島城から日根野氏が入封。十八世紀の初めに
入封した鳥居忠秀以降八代に渡って鳥居家が城主(藩主)を務め
明治維新となり廃城となる。
壬生城跡は一時中学校にもなったがそれも移転し、平成の初めに
最後まで残っていた本丸前の堀や土塁も壊され現在のような公園に
整備された。
最後の壬生寺に行くには壬生城址公園の中を入って来た精忠神社
まで戻る方が近いが、やはり壬生道をしっかりと辿るべきと南側の
城門から出て壬生道に戻る。
コの字を描くように1キロ半歩いて壬生寺に着く。京都の壬生寺は
新選組所縁の寺だが、壬生町の壬生寺は円仁(慈覚大師)誕生の地と
言われる。同じ下野の栃木市には誕生寺(高平寺別院)もある。
いずれにしても全国数百の寺を興したという円仁慈覚大師は下野の
生まれである。街道から数十メートル奥まって山門がある。
地蔵堂の奥に円仁の産湯井。
壬生寺を出てやっと壬生道ウォークに戻る。壬生寺に向かう道筋、
大師町南の交差点を左折後は国道352号線が壬生道となっている。
本丸一丁目の大きな交差点のコンビニで一息入れて出発。壬生町
の見どころ巡りは1時間のつもりが2時間近くにもなった。
2日目の続きは次回。