8校目のベストエイトを決める3回戦最後の試合は、共に第一回大会
から参加する伝統校同士、大社(島根)ー早稲田実業。中盤、先行した
大社に追いつき追い越した早実ががぜん有利と思われた。
しかし、延長タイブレークを制したのは9回にスクイズで追いついた
32年ぶり出場の県立高の大社。ベストエイトは93年ぶりという。9回裏、
同点後のピンチに左翼手を内野に配置するという奇策の守備でサヨナラを
防いだ早実だが11回に力尽きた。
結局、ベストエイトは東北1、関東2、近畿3、中国1、九州1という
地域バランスが取れたものとなった。大会前の下馬評(記者座談会)で
優勝候補と言われた5校のうちで残ったのは青森山田1校だけである。
早朝の江戸川の土手、可憐な朝顔たち