無人のスタンドに並べられた無数の写真。よく見れば
観客を模した顔写真である。一瞬こみ上げる笑いの後で
なぜか空しさを禁じ得ない。
そして今朝の新聞には久々に「実戦」の記事が載った。
この三ヶ月、スポーツ欄には懐古、練習、抱負など実戦
ではない記事が続いたことを思えば大きな前進である。
さて、久々のロングウォークで着いた三郷公園である。
広い草地の広場を横切って水辺に出る。大場川の一部で
ある小合溜の対岸は都立水元公園。
空いている目の前のベンチにドカッと腰を下ろす。最近は
脛や腿よりも腰が先に痛む。左右のベンチとは十分に社会的
距離がある。30メートルほどか。
今日の目的はもちろん「チェアリング(後の註参照)」。
例によってワンカップと昆布のおにぎりの昼食を準備したが、
公園の入口にコンビニがあったので2品目追加。
曇りとは言え2時間半のウォーキングで汗ばんだ体に、
いや喉に至福の液体が入る。運よく目の前には蓮の花が
二輪咲く。まさにチェアリングの醍醐味である。
註:チェアリングとは、携帯椅子を持ち野外の
気に入った風景を見ながら酒を愛でる趣味。
私の場合、椅子は現地のベンチや石段。
対岸の水元公園とこの三郷公園は互いが「借景」の関係。
30分ほど至福の時を過ごし腰を上げる。帰りも歩く気は
あったが、ビールの後で結局はワンカップも飲んだので
いささか酩酊。無理をせずバスで三郷駅前に出る。
次回、もう少し三郷公園内を紹介しよう。