さて、今日はとりとめの無い話を少し書きます。
現在の科学では宇宙の大きさは138億光年あると言われています。1光年とは光の速度で1年間かかる距離を言いますが、これを距離で示すと9.461e+12キロメートルになります。まあ一言で言えば途方もない大きさです。では宇宙の大きさは本当にそれだけなのかと言えば、これはあくまでも観測可能な範囲であり、宇宙の大きさは本当の意味で解明されていないのです。
では物質を構成している最小単位とは何か、今度は極微の事に視点を向けてみると、最近の科学では10e-34メートルの紐だと言われています。いわゆる「ひも理論」ですね。原子とは陽子と電子、中性子で構成されていますが、これらの大きさは極微であって、原子とは隙間だらけとされ、私たちの世界は「隙間だらけのスカスカ」と言われています。
そしてこの極微の世界では「人が観察する」という行為が、観測結果に影響を与えると言う理論があります。いわゆる「量子力学」というやつですね。そこでは例えば「月は私達が観察するから存在する」という理論があったりしますが、これはまさに「お化けの論理」みたいな話です。「シュレティンガーの猫」という思考実験は最たるものかと思います。
また人類の発生起源についても、言葉は悪いのですが、これは一部の権威ある学者達の信念論と揶揄されている位で、実際の処は不明点が多い事なのです。人類には様々な言語がありますが、何故、この様な多様な言語が出来てしまったのが、実は確たる事実は未だに不明だと言われています。そもそも「ホモサピエンス」という種族と言われていますが、そこにアーリア種族、モンゴロイド、ニグロイド等、様々な種族が出来たのかさえ、実は判明していません。(学説としては様々ある事は承知していますが、それはあくまでも学説の範囲でしかないのです)
また人の生死についても同様です。人はどこから来て誕生し、死んだらどの様な世界に行くのか。そこも判明していません。昨今では欧米などで「臨死体験学(Near Death Experience)」なる学問が出て来ていて、様々な研究も進んでいますが、これとて今の社会の中では「眉唾話」としてしか認識されていなかったりします。
人の心についても同様ですね。これは一番理解不能な領域なのかもしれません。
今の文明の発祥は紀元前数千年前と言われていますが、現代では医学も発達し多くの病を克服し、昨今ではAI(人工知能)が話題となり、情報端末はグローバルなネットワークを構成し、科学の分野でも様々な進化を遂げて、私たちはその恩恵を受けています。しかしその足元を確認すると、未だに不確定要素は多くあり、私たちは根本的には何も理解していないという事ではないでしょうか。
だからこの世界に生きて行くには、やはり私達は謙虚であらねばならないのではありませんか?
そういう事が、今の人類社会では、まるっと抜け落ちている様に、私は感じているのです。
以上、とりとめの無い話でした。