自燈明・法燈明の考察

これが広宣流布の姿なんですかね

 今日は「文化の日」でお休みです。職場の中では昨日に有給休暇を取得して四連休を取っている人も多くいましたが、私は今回、飛び石連休です。天気も回復してきたので、これから散歩でも出かけようかと思っています。

 さて一昨日前に、大阪では「大阪都構想」の是非をめぐって住民投票が行われました。結果、僅差ですが「反対」票が上回り、大阪市の存続が決まりました。この大阪都構想については、公明党は「賛成」として、山口代表も大阪入りして訴えましたが、公明党票(いわゆる創価学会の内票)は賛成反対がそれぞれ半分に割れました。


 この事でマスコミの一部には「公明党が割れた」と騒いでいる向きもありますが、私からすれば、今回は「大阪都構想」という政策論争であり、これは創価学会の進める「広宣流布」の活動ではないので、公明党の意見も会員などは参考程度でしか考えなかったという事で、半分に割れたのかと思います。

 この一事をもって来年の衆議院選挙も公明党が揺るぐ様な論調が、一部マスコミにはありますが、私が思うに衆議院選挙とは、創価学会が長年にわたって「広宣流布の活動」として取り組んでいる事であり、それは今の創価学会の信仰活動の中軸なので、単純にそこに大きな影響があるとは考えていません。

 恐らく今回、反対票を投じた創価学会の活動家も、衆議院選挙になれば自民党や公明党に投票し、必死に集票活動にはげみ「公明党大勝利!」「自公政権維持!」に躍起となり動くでしょう。

 本来であれば、今回の大阪都構想で、政党としての公明党の行動と、自分達の主義主張を比較検討する経験をしたのですから、その考え方をもって衆議院選挙などにも取り組んで欲しいものですが、それほど創価学会の活動家がはまっている呪縛(一部には洗脳とも呼んでいますが)は浅いものではないのです。

 以前にもブログやTwitterで書きましたが、私の後輩の壮年部幹部に対して、私は今の創価学会の抱えている問題。それは教学的な問題から、組織的な問題、そしていま考えるべき事を語った事があります。しかし後輩である壮年部幹部からは、「斎藤さん、言いたい事は解りますが、いまの創価学会は功徳の話と池田先生の話しか聞かないんですよ」と言われました。

 要は学会活動して功徳を得る事、また師匠である池田会長の言葉なくして、今の創価学会を動かす事は出来ないというのです。

 この考え方を元にすれば、今回の「大阪都構想」というものは創価学会の本流の活動でもなく、そこに賛成票や反対票を投じる事は、本来の広宣流布の活動でもないし、そこに功徳は存在しません。また池田会長も特に言及すらしていないので、活動家たちも、ある意味で「フリーハンドな思考」をする事が出来たのです。だから結果として公明党票は割れたとう事ではないかと思います。

 もし池田会長が何らからの意見を語り、大阪都構想に「賛成」なり「反対」を明示したのであれば、恐らく公明党票の大半はそちらに流れたでしょう。また選挙と同じ位置づけにして「法戦」の様な形にすれば、どちらかに公明党票は流れたかもしれません。

 しかし、今回はそんな事は一切ありませんでした。だからフリーハンドで思考して、各々がそれぞれ投票したのでしょう。

 一般的に政党の代表が意見を述べ、訴えたならば、その政党はそちらへ動くのですが、創価学会はあくまでも信仰団体なので、公明党の党代表と言っても、所詮、組織内では創価学会の政治部門の一部局でしかありません。だからそれほど代表の発言に影響力が無いという事が、これで理解できたのではないでしょうか。

 創価学会が出来たのは戦後間もない、焼け野原の東京からでした。それから七十年以上かけて「広宣流布」を目指して多くの活動家たちは、必死に組織の指示通り、また戸田会長や池田会長の折々の指導のもと、活動してきました。そしてその結果として、いまや公明党も政権与党に入り、大臣を輩出する団体になりました。しかしそこに出来上がった姿というのは、こういった姿なのです。

 これこそが、池田会長が「七つの鐘」「二十一世紀の広布の山」と呼んだ姿である事を、まずは心ある人達は理解すべきなのです。

 いま日本の権力層は創価学会を信濃町本部を懐柔する事で、取り込みました。現場の活動家たちには、そういった認識はありません。だから自公政権の大きな後ろ盾として創価学会という組織があるのです。まさに創価学会の信濃町にしても、自民党にしても願ったりの事でしょう。

 そう考えると、創価学会が主張してきた「広宣流布」とは、とてもチープな事にしかみえませんけどね。

 皆さんはどの様に考えますか?


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