自燈明・法燈明の考察

仏敵を責めぬけ、の意義?

 今日から12月ですね、毎度の事ですか一年というのは早過ぎます。昨年の今頃は、こんなに新型コロナウイルスでパンデミックな社会になるなんて、考えてもいませんでした。本当に人生というのは判らんモノです。

 Twitterでも偶に呟きますが、私が未来部の頃は「希望の二十一世紀」なんて歌っていたんですよ。あと「七つの鐘構想」とかね。未来部担当の男子部や女子部の人達は笑顔が明るく、そりゃもう自分達が生きる二十一世紀は明るい未来になる、いや、してみせるなんて本気で考えていました。

 しかし二十一世紀になり、初めに見たのはアメリカの「同時多発テロ」。ニューヨークのツインタワービルが崩壊する様を、リアルタイムで見せつけられ、その後にアメリカ主導のテロとの戦いが始まり、そこに日本の自衛隊も参加をし(まあ戦闘行為はからくも逃れましたが)、何やらきな臭い世情となり、それから十年後には「東日本大震災」での惨劇です。当時の私はJR線が止まってしまい、六時間以上歩いて帰宅しましたが、その道の途中、町中の電気屋の店頭にあるテレビで見たのが、東北地方の太平洋沿岸を襲う見たこともない大津波でした。またそれから数日後には福島第一原発の爆発映像も、中継でしたがリアルタイムに見て、「ああ、日本も終わりかな」と漠然と感じたりもしてました。

 日蓮ではありませんが、「此の世早く衰え其の法何ぞ廃れたる是れ何なる禍に依り是れ何なる誤りに由るや。」という言葉が常に胸に去来していたのです。

 どこが希望の二十一世紀なんだと。

 しかしこの想いを共有出来る仲間は、創価学会の中には居ませんでした。同じ時期に男子部として活動していた人達の多くは、公明党が政権与党に入った事にはしゃぎ、いよいよ自分たちの時代が来たかの様なはしゃぎっぷりで、二十一世紀になってからの世界の様子なんて、まるで理解もしていません。だからこんなパンデミックになり、自分達が支援している政権がどんなに阿呆であっても、「すわ選挙!」となれば、無自覚に言われるまま集票活動に勤しむ事に、何も疑問すら持っていないのです。

 いまTwitterには、未だ「宗門(日蓮正宗)」をなじり、けなし、敵意をむき出しにしている言動があります。考えてみたら創価学会というのは、ある意味で組織統制には手慣れた組織で、会員には敵を教え、その敵を責めることが正義だと未だに教え続け、会員の中にもまた、それを鵜呑みにしている人が多くいるんですよね。

 まあ偉そうに書いている私自身も、男子部時代には「広宣部」なんてやっていたので、この創価学会が作る敵に踊らされる会員の姿に、解らなくもない事を感じたりしますが、結局、この「組織の敵」に目くじら立てている間は、本源的な問題なんて理解する事は出来ないでしょう。

 敵を作り、そこに人々を集中させる事で、組織というのは統制が楽に取れるという傾向があり、古くは中世イタリアの貴族王侯達も、自分たちの領民を統制する手段として使っていた手法で、近年でもアメリカがこの手法を上手く利用しています。アメリカというのは多民族国家であり、他の国の様に民族とか、その背景にある文化で結束するのは出来ない国家なんですね。だから常に国外に敵を作り、それを元に国民を結束させるという、ある意味で昔からある「統治方」を今でも利用しています。

 少し前まで内輪もめしていたのに、いざ共通の「アメリカの敵」が現れたときのアメリカ人の結束とは、ある意味で怖さすら感じる程ですよね。

 確かに法華講なんかは創価学会の事を罵詈雑言したりします。法華講は学会を責めます、そしてそれは学会員からしたら、耳にしたくもない言葉のオンパレードです。でも逆に見たら創価学会の方でも法華講に対して同様の言動をし続けているわけであり、これは互いにどっちもどっちでしょう。そんな事にウツツを抜かす前に、創価学会として自分達の組織の総括を、まずはすべき事なのではありませんか?

 会員たちがそれをできる様になれば、少しはましな組織にもなると言うもんですが、悲しいかな創価学会の活動家になればかるほど、そんな自分達の足元を見る事が出来なくなり、中世から人類社会で利用され続けてる「信濃町の手法」に、踊らされていますよね。

 でも今の人類社会が直面している問題は、そんな創価学会のやっている「コンマイ事」とは、まるで別次元の様な事だらけなんです。

 早く一人でも多くの会員には、気づいて欲しいものですね。

 まあ全然期待なんてしてませんが。



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