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独ハンブルクで大規模デモ、G20サミットに抗議

2017-07-03 21:16:35 | 国際社会・国際会議・国際政治・経済・法及び条約等

独ハンブルクで大規模デモ、G20サミットに抗議

2017年07月03日 14:55   AFP

【7月3日 AFP】ドイツ北部ハンブルク(Hamburg)で2日、同地で7日から開かれる主要20か国・地域(G20)首脳会議(サミット)に抗議する大規模なデモが行われた。

 

 参加者らは各国首脳の顔をかたどったマスクをかぶったり、プラカードを掲げたりするなどして、温暖化対策や格差是正を訴えた。

 

 地元警察はデモの参加者を約8000人と発表。一方、デモ主催者は1万8000人以上としている。


主要20か国・地域(G20)首脳会議が開催される独ハンブルクで、アンゲラ・メルケル独首相、エマニュエル・マクロン仏大統領、ドナルド・トランプ米大統領のマスクをかぶって抗議するデモ参加者たち(2017年7月2日撮影)

主要20か国・地域(G20)首脳会議が開催される独ハンブルクで、各国首脳のマスクをかぶって「平等の方がいい!富裕層と貧困層の格差を縮めよ」と書かれた横断幕を持つデモ参加者たち(2017年7月2日撮影)

主要20か国・地域(G20)首脳会議が開催される独ハンブルクで、ボートに乗りながら各国首脳のマスクをかぶり、カクテルを飲むデモ参加者たち(2017年7月2日撮影)

独ハンブルクで、主要20か国・地域(G20)首脳会議に抗議するグデモ参加者たち(2017年7月2日撮影)


ハンブルクG20サミット、賭けに出るメルケル首相

2017年 07月 3日 15:52 JST   REUTERS

[ハンブルク 29日 ロイター] - 7月7─8日の20カ国・地域(G20)首脳会議(サミット)の舞台に、議長国ドイツのメルケル独首相は

港湾都市ハンブルクを選んだ。


通例では民衆から隔離された場所で開かれるサミットを、あえてデモ隊が容易に取り囲める都市で開催するのは、トランプ米大統領、

ロシアのプーチン大統領、トルコのエルドアン大統領らに対し、開かれた民主主義というメッセージを送る狙いもある。


ただ、警察が暴動の取り締まりに失敗すれば、連邦議会選挙戦の渦中にあるメルケル首相にとって大失点となるだけに、首相は大き

な賭けに出た格好。政策面でも、気候変動、貿易、移民といった議題を巡って首相はトランプ大統領に強い態度で対峙する構えで、事

前の根回しに基づき粛々と行われる従来のサミットとは様変わりしそうだ。


首脳会議の準備に携わったドイツ高官は「正直なところ、ハンブルクではなにが起こるか分からない。強い一体感を打ち出すサミットに

ならないのは間違いない」と打ち明ける。


「一番心配なのは警備だ。ジェノバ・サミットの二の舞になれば、失敗になる」と高官は続けた。2001年にイタリアのジェノバで開かれ

たG8首脳会議では、デモ隊が警察隊と衝突し、数百人が負傷、1人が死亡した。


メルケル氏の出生地でもあるハンブルクは欧州屈指の貿易拠点で、ビートルズが下積み時代を過ごしたことで知られるナイトクラブ

や、複数のドイツ主要メディアの拠点などがある。


<地獄へようこそ>

首脳会議に先立ち、ドイツ政府はデモ隊が会議に抗議の声を挙げるのを認めることを強調した。


首相の報道官は「我が国では、人々が声を挙げる権利を持っている。すべての市民に抗議の権利があり、それはG20にもあてはま

る」と述べた。


これは警察にとっては大きなプレッシャーだ。警官約2万人と併せて犬や馬、ヘリコプター、7.8キロに及ぶ鉄柵が動員される。


これに対し、デモ隊数万人が会議場を取り囲む計画。警備当局者によると、8000人程度は無政府主義者や左寄りの過激派で、会議

前夜に「地獄へようこそ」と称する資本主義への抗議行動を計画している。他のデモ隊は会議当日に抗議行動を行う見通しだ。


警察はまた、トルコと武装闘争を繰り広げる非合法武装組織クルド労働者党(PKK)と、エルドアン大統領を支持するトルコの愛国主義

者らとの衝突も警戒している。


<気候、貿易、移民>

政策面では、トランプ大統領の「米国第一主義」がドイツ政府にとって最大の頭痛の種だ。


大統領は、G7諸国の訴えを無視して地球温暖化防止の国際枠組み「パリ協定」からの離脱を決定。イタリアのシチリア島で先月開か

れたG7サミットの首脳宣言に明記された「保護主義と闘う」との誓いも破っているようだと、ドイツ高官らは指摘する。移民問題でもドイ

ツと意見が対立する。


気候変動と貿易に関して、G20サミットでメルケル氏の一番の相棒は習近平・中国国家主席だった、ということになるかもしれない。


ブリュッセルのシンクタンク、エルカノ・ロイヤル・インスティテュートのシニア・リサーチ・フェロー、ウルリッヒ・スペック氏は「何でもあり

だ。西側諸国に明確な姿勢があるわけではない。国際社会の景色が一変してしまった」と話した。