香港デモ、再び警察と衝突 29人逮捕
2019年8月26日 / 06:53 / REUTERS
[香港 25日 ロイター] - 香港警察は25日、前日の反政府デモで29人を逮捕したと明らか
にした。24日のデモでは一部の参加者が警察と再び衝突し、警察は催涙ガスを使って強制排除に
乗り出した。
地下鉄を運営する香港鉄路(MTR)(0066.HK)は、市民による活動のため香港西部で一部の運行を
停止すると発表した。
九龍半島東部の観塘で行われた24日のデモでは一部の参加者が火炎瓶やレンガを投げたり、道路に
バリケードを築くなどして、MTRの4つの駅が閉鎖された。
このところのデモは平和的に行われており、警察が催涙ガスを使うのは約1週間ぶり。
警察は25日に発表した声明で、「市民の平和を侵害している」としてデモ参加者を非難し、29人を
逮捕したことを明らかにした。6月以降のデモでこれまでに700人以上が逮捕されている。
こうした中、中国は24日、拘束していた香港の英領事館職員サイモン・チェン氏を釈放した。
香港デモで警察側が発砲 威嚇目的、負傷者情報なし
【香港】香港で25日、中国本土への容疑者引き渡しを可能にする「逃亡犯条例」改正案をめぐる
デモが行われ、警官隊とデモ隊が衝突した。香港メディアによると、衝突の最中に警察側がデモ隊を
威嚇するために拳銃を抜き、発砲したという。発砲により負傷者が出たという情報はない。
警官による発砲は、中国本土に近い香港・新界地区で行われたデモの現場付近で発生した。
香港紙、明報(電子版)によると警察側は同日、発砲があったことを認めた。
香港では逃亡犯条例改正案の撤回などを求めるデモが6月から激化しているが、警察による発砲は
初めてとみられる。
25日のデモでは若者らが火炎瓶を投げるなどし、警官隊と衝突。警察側はデモ鎮圧用の放水車を
初めて投入し、放水や催涙弾の発射などによりデモ隊の排除を進めた。
Hong Kong police fire water cannons, tear gas as protesters take to the streets