ロシア大統領選、大規模すぎるイカサマ投票の瞬間 プーチン再選は白紙に?
<ロシア大統領選で不正の瞬間を捉えた映像が大量に拡散! 全国から報告された実態に唖然>
3月18日に行われたロシア大統領選で7割を超す得票率で再選を確実にし、任期をさらに6年延ばしたウラジーミル・プーチン大統領。
今回の当選で通算4期目に突入し任期満了の2024年までロシアを支配することが決まったが、これはかなり大規模な不正の上に成り
立った勝利かもしれない。昨日の「イカサマ」投票の瞬間を捉えた映像がインターネットで拡散されている。
AP通信によると、ロシア各地に設置された投票所で職員が投票箱に複数枚の投票用紙を入れる不正があったという。選挙管理委員会は、全ての不正疑惑を調査し、必要に応じて選挙結果を無効にすると話しており、プーチンを取り巻く状況の雲行きは怪しい。
75.9%の得票率はこうして作られた?
This CCTV footage released by a government opposition group appears to show ballot box stuffing in the Russian presidential election https://t.co/WBPDxg6yOF pic.twitter.com/cz9yn54EtN
— Sky News (@SkyNews) 2018年3月18日
英デイリーメールは、モスクワ郊外リュベルツィの投票所であった不正を報じた。記事によると、選挙管理官が記入した投票用紙が
平然と投じられた。監視カメラの映像では、この直後に他の管理官も投票用紙を投票箱に入れていることが分かる。
ダゲスタン共和国の投票所でも不正があった。1126番投票所では、格闘家のような男たちが監視する係員を妨害する騒ぎが発生。
その間に別の男が記入済みの投票用紙を投じた。
AP通信によると、不正を捉えたビデオはチェチェン共和国でも確認されている。白い帽子の男が繰り返し投票する姿が写っている。
暴力を受けた者もいる。中道リベラル派野党「ヤブロコ」の創設者で、今回の選挙に立候補したグリゴリー・ヤブリンスキーの
関係者は、ダゲスタン共和国の首都マハチカラの投票所で不正行為を記録しようとしていたところ、警察に身分証明書の提示を
求められたという。そして、何をしていたのか問い詰められ、撮影したビデオは破壊された。しかし何本かの映像はすでに
オンラインに公開した後だったそうだ。
リュベルツィの投票所の結果は無効に
選挙の公平性を守るはずの選挙管理官が、堂々と不正を働く姿は衝撃的だ。これらの映像は、野党指導者のアレクセイ・ナワルニーの
関係団体などによって報告されたという。オンラインで公開された映像は数十にものぼる。
投票日の夜には即日開票され、中央選挙管理委員会は早々にプーチンの勝利を宣言。得票率は75.9%に達すると伝えられたが、
その数字を支えていたのは大規模すぎる不正行為だったかもしれない。
とは言え、投票の無効を決定した自治体もある。AP通信によると、リュベルツィの投票結果を無効にすると地方選挙管理委員会が
話したそうだ。ロストフ州の州都ロストフ・ナ・ドヌや極東ウラジオストク郊外のアルチョ―ムという町でも不正の疑惑があり、
調査が進められているという。今後の対応に注目が集まっている。