韓国:検察改革求める集会 主催側「150万人参加」
【ソウル聯合ニュース】韓国の検察が娘の不正入学疑惑や家族ぐるみの不透明な投資疑惑などが取り
沙汰されている韓国のチョ国(チョ・グク)法務部長官に対する捜査を実施する中、強い権限を持つ
検察の改革を求める集会が28日夜、ソウル中央地検付近で開かれた。
付近の通りを埋め尽くす集会参加者=28日、ソウル(聯合ニュース)
警察は参加者数の推計を発表していないが、主催側によると、約150万人が集まったという。
この日は10万人程度の参加を見込んでいたが、予想を大幅に上回った。
文在寅(ムン・ジェイン)大統領は検察改革実現のために今月9日、チョ国(チョ・グク)
法務部長官を任命した。集会の主催側は検察がチョ氏の家族を巡る疑惑に対し、強引な家宅捜索や
被疑事実の公表など「改革つぶし」と受け止められるような捜査を行っているとして、抗議の声を
上げている。
この日の集会では付近約1.6キロの区間を参加者が埋め尽くした。「チョ国を守る」「検察改革」
などと書かれたプラカードを持った市民らがシュプレヒコールを上げた。
主催側は、チョ氏の家族らについて「むしろ被害者」と擁護した上で「本当の共同正犯は70年に
わたり憲法と国民の上に君臨し、職権を乱用する検察と、検察の漏らした情報を伝えるメディア」と
主張した。
一方、ソウル都心では同日、チョ氏の法務部長官辞任を求める集会も開かれた。
韓国ではチョ氏による検察改革実現を求める進歩(革新)系とチョ氏の辞任を求める保守系の対立が
深まっている。
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