タリバンが妊娠中の女性警官を「家族の前で殺害」 息子が訴え
2021.09.07 Tue posted at 07:55 JST CNN
女性警官のネガル・マスーミさんが家族の前で殺されたと息子が訴えている
（ＣＮＮ） アフガニスタンのイスラム主義勢力タリバンが４日夜、妊娠中の女性警官を家族の目の前で
殺害したと、女性の息子が訴えていることが分かった。タリバン統治下での女性の抑圧に関する懸念が
一段と高まっている。
現場は中部ゴール州で、現地のジャーナリストも女性の殺害についてＣＮＮに確認した。
このジャーナリストによると、女性は同州の刑務所で働いていて、死亡時は妊娠８カ月だったという。
女性の姉妹はＣＮＮに、女性の名前はネガル・マスーミさんだと語った。
タリバンはＣＮＮに対し、自分たちは女性の死に関与していないものの、調査を開始したと述べた。
ＣＮＮが入手した動画には、息子のモハマド・ハニフさんが事件について証言する様子が映っている。
タリバンは一家の住む家に立ち入り、ハニフさんやその兄弟を屋外に連れ出して、体を縛り上げたという。
ハニフさんは「タリバンは私たちの目の前で、刃物を使って母親を殺害した」と話している。
マスーミさんは妊娠中だったことから、タリバンは２人を殺害したことになるとハニフさんは述べ、
実行犯を見つけ出して裁判にかけるよう政府に要求。何も対応がなされない場合、私的制裁に訴えざるを
得ない可能性があると警告した。
タリバンのビラル・カリミ報道官はこうした主張を否定し、「女性はイスラム首長国の聖戦士によって
殺害された訳ではない。おそらく個人的な恨みが原因だろうが、調査の最終結果はまだ出ていない」と
している。
タリバン指導部はこれまで、女性は今後のアフガン社会で重要な役割を果たし、教育の機会も与えられる
と公言してきた。
ただ、ここ数週間は女性は家にいるべきだとの考えを示唆しているほか、戦闘員が女性に職場を離れる
よう命じた例もあり、女性が公の場からほぼ姿を消した２０年前の過酷な政策への逆戻りを懸念する声が
高まっている。
他の報道機関の記事では、女性は殺害されたあと、タリバン兵士は頭をナイフで割り脳みそを取り出したと
息子さんがビデオで話しています。残虐なタリバン。
また、裁判官だった女性たちはタリバンが解放した囚人たちによって、命の危険にさらされています。
タリバーンの戦闘員は数十人の女性を連れて行き、今日の抗議への参加阻止の為に駐車場に留め置いた。
Taliban fighters taken dozens of women and kept them in a parking to prevent them joining today’s protest. #Afghanistan
— Zahra Rahimi (@ZahraSRahimi) September 7, 2021
pic.twitter.com/VUmBW2mjKI
アフガニスタンの女性へのより大きな圧力。彼女らは平和的な活動を活性化し、銃が彼女らに向けられたにもかかわらず彼女らの権利を要求した。@Reuters
#AFG More power to Afghan women. They rejuvenated peaceful activism and demanded their rights despite guns pointed at them. Photo @Reuters pic.twitter.com/qhQFYyinxY
— BILAL SARWARY (@bsarwary) September 7, 2021
カブール市のカルダン大学の前で女性を殴打するタリバーン兵士。
Taliban soldiers beating women infront of Kardan university, Kabul city. pic.twitter.com/KOvLXMo8mw
— BILAL SARWARY (@bsarwary) September 7, 2021
ヘラートで発生した反タリバン、反パキスタンのデモでは、タリバン兵の発砲により参加者２人が死亡したと伝えられている。タリバンはこれについて、タリバン兵はデモ隊への対処法をまだ学んでいないと主張し、デモするほうが悪いのだと問題をすりかえている。 https://t.co/gYl4wo02Q8
— 飯山陽 Dr. Akari IIYAMA『イスラム教再考』5刷決定 (@IiyamaAkari) September 8, 2021